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2025.8.4

【2025年上半期ベスコス総括】美容ジャーナリスト吉田昌佐美さん「アプローチは深く、機能は多彩に。“働く”コスメが続々と。」|美的GRAND

長年、ビューティ業界を確かな目でウォッチ・分析し続けるプロによる特別寄稿。美容ジャーナリスト 吉田昌佐美さんが’25 年上半期のベストコスメを総括します。

美容ジャーナリスト吉田昌佐美さん「アプローチは深く、機能は多彩に。“働く”コスメが続々と。」

美容ジャーナリスト

吉田昌佐美さん

今期の注目といえば、UVケアは外せません。テクスチャーはさらに軽やかに心地よく。日中の肌を快適に保つスキンケア効果、トーンアップなどの美肌仕上げも標準装備に。崩れないUV膜の進化も見逃せません。なかでも富士フイルムのアスタリフトのUVは、これまで防ぐことが難しかったDeep紫外線をブロックする独自の紫外線防御剤を開発し、全紫外線カット率98.8%という圧倒的な防御力が話題に。ニーズが多様化する中で、「紫外線ダメージから肌を守る」UVケアの本質を突く一品。UVAの防御力はPA値が目安になりますが、最大が+4つでよい? そんなギモンが出てきそうな進化を感じました。

守りを固める一方で、攻め込みたいのがエイジングケア。今期は細胞老化に着目した頼もしい製品が誕生しました。ディオールのカプチュールは、老化細胞の蓄積や肌再生の低下につながる「細胞呼吸」の減少に着目。細胞内に適切な酸素量を取り込む「酸素運搬体」の働きを模倣(再現)するという革新的なテクノロジーを(自然由来の成分で)開発し、細胞の酸素供給をスムーズにすることで肌の再生力を底上げ。肌に溶け込むように浸透して内側からピンとハリを感じる手応えは、何度も触れたくなる程。

また、資生堂のHAKUは、シミ部位の肌では細胞老化によって紫外線を浴びずとも「シミがシミを呼ぶ」悪化の連鎖を突き止め、資生堂独自のトリプル薬剤を配合して処方をパワーアップ。頑固なシミを全方位でケアし、新しいシミを作らせない。HAKU20年のシミ知見を結集した期待の1本です。

多忙な上にトラブルが出やすい大人の肌は、一品で肌を変えてくれるアイテムも備えておきたいもの。濡れた肌につけて1分マッサージして洗い流すだけでつるんとした透明感のある肌が蘇る、SUQQUのねっとりクレイベースのスクラブ。テカリ肌が一瞬にしてさらさら、毛穴の目立たないなめらかな肌がずっと続くプリマヴィスタのパウダーは、ミラクルな肌変え効果をもたらす今期のイチオシ。過酷な夏の救世主となるはずです。

45年にわたりコスメの最前線を見てきて思うのは、化粧品の進化にゴールはないということ。今、私たちが手にするのは最新の研究と技術力の“結晶”。肌の元気と美しさをまだまだ更新できるのだから、味方にしない手はありません。

A. 肌奥まで侵入するDeep紫外線のカット効果がさらに充実。
富士フイルム アスタリフト D-UVシールド トーンアップ ナチュラルホワイト SPF50+・PA++++ 30g ¥4,290
D-UVシールド トーンアップの詳細はこちら

B. ハリとシワに深くまで長時間アプローチする美容液。即効性も人気。
ディオール カプチュール ル セラム 50ml ¥23,320
カプチュール ル セラムの詳細・購入はこちら

C. 3種のクレイにダブルスクラブ配合。大人の肌を優しくしっかり角質ケア。
SUQQU クリアリング スクラブ 100g ¥4,950
クリアリング スクラブの詳細・購入はこちら

D. 皮脂や汗にも強く、滑らかな毛穴レス肌をロングキープ。
花王 プリマヴィスタ スムースラスティング ルースパウダー レフィル ¥3,080・専用ケース ¥1,100(編集部調べ)
スムースラスティング ルースパウダーの詳細はこちら

E. 10代目が登場。デビューから20年分のシミ予防研究が集結。
資生堂 HAKU メラノフォーカスIV[医薬部外品] 45g ¥11,000(編集部調べ)
メラノフォーカスIV[医薬部外品]の詳細はこちら

『美的GRAND』2025夏号掲載
撮影/吉田健一(静物) スタイリスト/柿原陽子 撮影協力/Compartment.、AWABEES、UTUWA 構成/北川真澄

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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