渡辺佳子のナチュラルコスメ入門
2015.12.7

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(81)秘密は手間暇かけて取られるピュアなアロエヴェラ。「サンタベルデ」ができるまで

今回はスペインのアンダルシア地方でアロエヴェラを栽培してナチュラルコスメを作っている「サンタベルデ」の素材作りについて、より詳しくお話したいと思います。

サンタベルデの化粧品を作り始めたのはドイツのサビーネ・ベアさん

アンダルシアを旅していたサビーネさんは、地元の人が教えてくれたアロエによって自分の荒れた肌が癒されたことに驚き、ドイツに帰ってからさまざまなアロエの化粧品を試したものの満足できませんでした。それは化粧品に使われているアロエのほとんどが粉末原料だったから。そこに気づいた彼女は、フレッシュなアロエヴェラのジェルをそのまま使った化粧品のアイディアを思いつきます。

 

そこから10年、手作業で原材料を加工し、化粧品の成分のほとんどを占める水さえアロエヴェラのジェルから作るジュースにおきかえた、特別な化粧品が完成したのです。

済み③アロエの大株と担当者

サンタベルデの農園は、晴れた日にははるかアフリカ大陸を見渡せる丘の斜面、4ヘクタールという敷地に4万株あまりのアロエの母株を植育てています。当初から人口肥料や殺虫剤を使わず、人の手によって1本1本根元から切り落とされて収穫されます。

サビーネさんにお話を伺うと「アロエヴェラは本来は熱帯の植物なのです。でもアンダルシアは、ヨーロッパ内では暖かいほうですが、それでも熱帯ではないので、冬には気温が5度くらいまで下がります。その温度差がアロエヴェラを強くし、私が求めている肌にとっての有用成分をより多く生み出してくれるのです」とのことでした。

済み④収穫されたアロエ_aloe_field_2-(1)

 

加工の過程でも石油由来の化学合成成分はいっさい使用していません。敷地内にある小さな工場で、人の手によって皮がむかれ、寒天のようなジェルだけが取り出されてすぐに冷凍保存されています。

済み⑤工場の中_アロエと女性

実は、今秋にヨーロッパ内を移動する途中に農園に寄って、加工作業を見せていただきました。アロエを切り落とし、皮を表、裏とはがしていく過程はまるで魚をおろしているかのよう。アロエの皮のすぐ内側にあるアロインという成分を取り除くためです。この成分は医薬品成分ともなるのですが化粧品には不要なもの。それをたいがいは濾過で取り除くそうです。でもそれをすると有用成分を減らしてしまうことになるため、サンタベルデでは手作業で取り除くのです。
切り落としや皮をはがす作業に少しだけトライしてみましたが、見ているよりも案外と力が必要で重労働です。

でもこれが何も添加せず余計な薬剤も使わずにアロエヴェラジェルを得る方法なので、サンタベルデではそこにこだわっているのですね。なるほど、このようなピュアなアロエヴェラのジェルは他では手に入れづらい。手間暇かけて取り出すからこそ、アロエヴェラのパワーが生きたままの製品と誇れるのだなと思いました。

 

 

■渡辺佳子プロフィール・その他の記事 https://www.biteki.com/author/watanabeke/
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