美的GRAND
老けない生活
2022.9.30

もはやミスチルと肩を並べた?天野佳代子特集、完成までの裏話

好評発売中の『美的GRAND』秋号。天野佳代子特集が50ページ組まれています。「モデルになってどうだった?」「表紙になった感想は?」と、いろいろな方から聞かれました。混迷と当惑の日々を経て、美容誌誌上「異例尽くしの一冊」ができるまでの日々を綴ります。【天野佳代子「老けない生活」vol.7】

「自分のことは自分がいちばんわからない」を痛切に知る

「いまどき50ページの特集を組んでもらえるのは、ミスチルくらいだよ」と、久しぶりに会った旧知の音楽系カメラマンが、感心したように言いました。『美的GRAND』秋号は、天野佳代子特集が50ページ組まれていて、表紙も私、天野佳代子であることを打ち明けたときの彼の反応です。

出版不況が叫ばれて久しい昨今。どこの出版社もページ数の削減に尽力している中、50ページの特集は滅多なことではないことを彼はミスチルを例にして訴えたのです。そうか、私はミスチル並みのことをやったのか…。

恐れおののく中、『美的GRAND』は9月12日に発売され、ありがたいことに順調に売り上げを伸ばしている現在。この秋号が完成するまでの、私にとって最も熱く、最も暑かった2022年の夏の出来事をここに綴らせていただきます。

7月は例年以上に暑い日々の中、連日撮影を繰り返しておりました。50ページは7つのテーマに分けられ、それぞれ信頼のおけるライター陣が担当。そしてすべての担当デスクは私、天野佳代子。

通常であれば、ページをよりよく映えさせるために、女優さんやモデルさんにはこちらが思うようなポージングや表情をしていただきながら撮影を進めていくのですが、今回は当のモデルが私だから、自分がどう撮られているのかまったく把握できない。撮影の合間に撮れたものをチェックしても、ページ的にどれがよくてどれが合っているのか検討がつかないから、撮れ高の具合も不明。でも、自分が好きな1枚はわかる。意気揚々とモニターに指さすと「それは違います」とライターがきっぱり…。21歳からこの仕事をしていますが、「わからない」という思いを抱えた中での撮影は初めてでした。

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撮影中の1コマ。スタッフが私の写真をどう思っているのか怖くて聞けない。

混乱とうろたえの撮影の日々を経て、ようやく落ち着いたのは8月上旬。自分の写真は各ライターさんと編集長にセレクトしていただき、どんどん作業は進んでいきました。1編集者に戻った私は、入稿、校了といつもの作業に没頭。ここまでくると被写体としての自分を問うことよりも、ページとしてどうなのかという編集者の視点に完全に移行しているから、バタバタはしているけれど気は楽になっています。

やがて校了を経て、ページを熟読して正直に思ったのは、7つのテーマが美容ページとしてひじょうに優れているということでした。スキンケア、ベースメイク、アイメイク、ヘアケアからQ&Aに至るまで、特集のそれぞれに読み応えがあり、また紹介されているメソッドには、目からウロコの技がいくつも。スキンケアやメイクで、適当でいいところと丁寧にすべきところのそのギャップもひじょうに面白かった。

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美容誌上最年長となる表紙モデルの校了紙。美しく刷り上げていただきまました。

これは自画自賛をしているわけでは決してなく、よくぞ各ライター陣が私の中からここまで引き出し、読者が飛びつくような記事にまとめ上げてくれたものだと、心底感心することしかり。優秀な美容ライター陣に、惜しみない賛辞を送りたい気持ちでいっぱいです。

常日頃、持論にしていることがあります。自分のことは自分がいちばんわからないということ。自分のよさも悪さも、誰かを通さないと知り得るものではありません。他者は自分を写す鏡とはよく言ったものです。

今回はベテラン美容ライター陣の心に止まった天野メソッドが、彼女たちの感覚と技を通し、“読者の知りたいこと”が詰まった特集として昇華させてくれました。

それまでは私自身が特集に取り上げられることに不安や戸惑いばかりでしたが、今は胸を張って言えます。ものすごく面白い50ページの特集になりました、ミスチルの特集と戦える程充実しています! と。

多くの方にご購読いただいた単行本『何歳からでも美肌になれる!』から3年。『美的GRAND』秋号も同タイトルトルを用いて、単行本のアップデート版になっております。単行本では紹介できなかったベースメイク、アイメイク、そして白髪ケアまで、悩み多き皆さんのお役に立てる情報が満載です。

65歳の私がいま、何をやってこうして立っていられるか。ご興味のある方は、お手にとっていただければ幸いです。

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美的GRAND編集長・美容エディター
天野佳代子
音楽ライター、作家、そして『美的』創刊当時からのエディターを経て、現在は『美的GRAND』編集長。年齢不詳な美肌っぷりが『マツコ会議』ほかテレビ番組で話題になる。初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』(小学館刊)は今なお大ヒット中。『美的』本誌にて旬のコスメを紹介する『カヨッキズム』を連載中。面白そうなことを見つけては、どっぷり沼にはまるタイプ。最近は休みのたびにスパイスカレー作りを楽しんでいる。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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