美的GRAND
肌映えジュエリー&ウォッチ
2022.6.16

カルティエの「トリニティ」は永遠のカルチュラル・アイコン

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まばゆい光を放つハイブランドのアイコン的ジュエリーや、時を刻む以上に『所有する喜び』を感じられる名作時計。スタイリストの青木貴子さんがセレクトする、グラン世代の肌や顔立ちをより魅力的に見せる憧れのアイテムたち。毎月お送りするこの連載で、お気に入りの一品が見つかりますように。【グラン世代を美しくする「肌映えウォッチ&ジュエリー」第3回『カルティエ「トリニティ」リング』】

cut03_056トリニティ」リング[WG×YG×PG]¥177,100「マイヨン パンテール ドゥ カルティエ」リング[YG]¥282,700
「トリニティ」イヤリング[WG×YG×PG×DIA]¥269,500
「タンク ルイ カルティエ」ウォッチ[YG、29.5㎜×22㎜、クォーツ、レザーストラップ]¥1,201,200
(すべてカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)

トップス¥64,900(スポーツマックス/マックスマーラ ジャパン)

年齢を重ねた指を美しく見せるのは小指の「トリニティ」

今回ご紹介するのは、カルティエを代表するアイテムの一つ「トリニティ」リング。シンプルながら味わい深く、決して飽きの来ることがない究極的に優れたフォルム。洗練という言葉がこんなにしっくり来るデザインはなかなかないのではないでしょうか。

ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドの3本のシンプルなリングが作り出す美しいその姿。丸みを帯びたエレガントな印象もありながら、基本は極めてシンプル。ユニセックスに楽しめるマニッシュさをも併せ持つ、なんとも魅惑的なデザインです。

「トリニティ」をはじめ「パンテール」「LOVE」といったジュエリーコレクション、「タンク」や「サントス」などの時計コレクションなど、数々の名品のまさしく宝庫であるメゾン カルティエはルイ=フランソワ・カルティエによって1847年に創業されました。

創業からわずか10年足らずの1856年にナポレオン3世のいとこにあたるマチルド皇女がカルティエのジュエリーを購入すると、上流階級のみならずパリ中にその名を轟かすことに。瞬く間にカルティエはジュエラーとして確固たるポジションを築き上げました。

その後1898年に創業者の孫であるルイ・カルティエが経営に加わりさらにメゾンを発展に導きます。1904年には腕につけることを前提とした初の腕時計「サントス」を制作(友人の飛行家アルベルト・サントス=デュモンのために開発)、これがのちのサントスを生むことになります)、1917年に名品時計「タンク」が、そして1924年には「トリニティ」リングが誕生。モダンなイメージを持つ「トリニティ」ですが、その登場はなんと今から1世紀も前のことなのです。

美しい曲線、完璧なプロポーションを持つ「トリニティ」はルイ・カルティエが考案。絡み合った3つのリングがするすると指を流れ、しなやかに回転しながら指に収まる時、偶発的に現れる3つのゴールドのコンビネーションが完璧なバランスを生み出します。

ピンクゴールドは愛、イエローゴールドは忠誠、ホワイトゴールドは友情 と、3色のゴールドがそれぞれ意味を持つのもこのリングの魅力を倍増させています(現代ではその意味合いは個人の解釈に委ねれれているそう)。

1世紀もの間、人気を博し続けている「トリニティ」は多くの著名人にも愛されてきました。その中でももっとも有名で、「トリニティ」の人気を広める役目を果たしたのが、フランスの芸術家ジャン・コクトー。コクトーは詩人、小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督、脚本家と多彩な才能を持つ時代の寵児。その彼が「トリニティ」を愛用していたことがそのリングの魅力をより多くの人に伝えるきっかけになったと言われています。

ジャン・コクトーは「トリニティ」を小指に付けていた、という話を聞いた若かりし日の私に、“ 小指に「トリニティ」”はなんとなくカルチュラル(文化的)で格好いい!というイメージがインプットされました。今思うととても子供じみた単純な発想だったと失笑してしまいますが、コクトーの付け方に憧れて小指用の「トリニティ」をオーダーしました(リングサイズ44=JP4から展開、それ以下のサイズは有料でサイズオーダーできます)。そして以後ウン10年も飽くことなく愛用し続けています。

個人的に「トリニティ」の魅力はやはり小指にはめたときにさらに威力を増すように思います。何より特筆すべきはその存在感。小指にボリュームのある「トリニティ」があることで、手全体がほっそりと美しく見えるのです! この視覚効果は絶大、指も長く見せてくれます。

世に出回っている小指用に作られたリングは細いものが多く、指にこれほどのメリハリ感を生み出すことができません。だんだんと節くれだっていく愛しの指たちに必要なのは、保湿やクリームでのメンテナンスと共に手を美しく見せてくれるメリハリリング、だと私は思います。

コクトーは晩年「トリニティ」の2個付けをしていたのだそう。それが年老いた指を美しく見せるためであったかどうかはわかりませんが、2個付けは年齢を重ねた手を綺麗に見せてくれそう。そしてそんな手にとっても似合いそう。2個目の「トリニティ」考えてみようかしら?と思う今日この頃です。
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「トリニティ」リング[WG×YG×PG]¥177,100

カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757
マックスマーラ ジャパン 0120-030-535

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スタイリスト/ファッションディレクター
青木貴子
雑誌・広告を中心にスタイリストとして活躍。エッセイの執筆、服・ジュエリーのデザインを手掛けるなど、ファッションに関する様々なフィールドに活動の場を広げている。都会的で洗練されたスタイリングが人気。料理好きが高じてレシピ本も上梓。
【連載】肌映えジュエリー&ウォッチ 一覧はこちら
テキスト&スタイリング/青木貴子(whitebox)撮影/葛川栄蔵 ヘア&メイク/岡田知子(Tron)モデル/松田珠希 構成/三井三奈子(本誌)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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