奇跡の68歳・天野佳代子さん「若肌を作りたい人は最新プライマーを取り入れて」【あなたの未来へ繋がる 美容予言の書 第29回】
奇跡の68歳 天野佳代子だからこそ言える!「今こうすると、未来でこうなる」。『美的』本誌で大人気の連載「あなたの未来へ繋がる美容予言の書」。『美的』12月号は汚肌を若見え肌に変える最新プライマーについて。
【第29回】今月の予言|シミ、くすみ、色ムラ…老け見えの原因は汚肌にあり
最新プライマーで若い肌が維持できる
ドラマの老けメイクに興味があります。老いが強調される老けメイクは、これから自分に起こりうるエイジングを客観的に観察できるからです。
老けメイクをじっくり堪能できるのがNHKの朝ドラ。朝ドラは偉人の生涯をひとりの役者で演じ切る、いわゆる立身出世物語。月日の経過に伴って登場人物たちはどんどん年を取っていきます。誰もが老けメイクを施され、役相応の顔へと変貌していきます。
NHK朝ドラ『あんぱん』内で見られた老けメイクで気づいたのは、以前よりも増してリアルな老けメイクが施されていたこと。白髪を増やす、シワを描き足すなどのほかに、加齢と共に肝斑、シミの数が増え、肌色はムラを強調。以前、テレビドラマのメイクさんに取材をしたとき、口周りにシワを入れるだけで高齢顔になると教えてもらったのですが、テレビ画質が向上した現在、それだけではリアル老けは表現できないからか、くすみ、ムラ、粗を色濃くして、いわゆる“汚肌”を作ることが老け演出のカギだと推察します。
しかし、私たちが常に気になるエイジングといえば、シワ、たるみ。これらを改善するために日夜努力をされている方が多いはずですが、ドラマの老けメイクから見てとれるように若さを強調したいのであれば、シワ、たるみ以前に肌のくすみやシミ、肝斑が定着しないケアを念頭に、透明度の高い肌を維持していくことがアンチエイジングの要であることがわかってきます。
肌の粗消しを目的とするスキンケアは乾燥対策、美白ケアを中心に行うことが第一ですが、お手入れで効果を得るのは継続が肝心であり、それなりに時間がかかるもの。おのずとベースメイクで今ある粗をなんとかしたくなるもので、ファンデーションの厚塗りというNG行為に走りがちになります。ファンデーションでの粗消しはどうしても厚塗りになって、立体感も失せ、顔が大きく見えるというデメリットが。ファンデーションは肌の色を整えるアイテムと心得、薄くのばしなじませるだけで充分。
肌の粗消しで取り入れるべきは先進プライマーです。最近のベースメイクの進化はすさまじく、美容液ファンデーションから美容液パウダーなど、美容成分がふんだんに配合されたアイテムが充実しています。その流れでプライマーの進化も見逃せません。
美容液並みに美容成分が配合されながら、肌の粗を光でとばすテクノロジーが搭載されているので、プライマーを顔全体にのばしただけで肌は美しくトーンアップ。ファンデーションを重ねると、プライマーのツヤ感がファンデーションを通して放出され、澄んだ肌を作り上げてくれます。
下に紹介した3品は今期オススメの最新プライマー。ベージュピンクのカラーがムラやくすみをキレイにカバーしながら、潤沢に配合された美容成分で夕方以降のお疲れ顔も完全回避。
今すぐ若肌を作りたい人は最新プライマーを取り入れて。汚肌の放置はドラマの老けメイク同様、加齢ばかりが目立ってしまいます
予言者・天野からのオススメ製品

a. 85%スキンケア成分配合の柔らかピンク下地。毛穴やくすみをカムフラージュし、ワントーン明るい肌へ導く。
ボビイ ブラウン インテンシブ セラム ラディアンス プライマー ロージー SPF24・PA++ 40ml ¥7,370

b. 軽やかで、顔に立体感を与えるツヤ下地。
トム フォード ビューティ シェイド アンド イルミネイト ソフト ラディアンス プライマー SPF25・PA++ 30ml ¥13,750
c. 美容液のようなみずみずしい質感ながら、毛穴や色ムラをしっかりカバー。
マキアージュ エッセンスベース EX ピュアアイボリー SPF50+・PA++++ 30g ¥3,300
【過去へタイムリープ!】プライマー不使用&薄ファンデの時代。肌ムラがかなり顕著

2007年50歳当時。今から18年前はトーンアップ機能に長た けたプライマーは少なく、肌の粗はファンデでカバーするのが相場でした。当時愛用していた薄づきファンデでは肌の色ムラ、シミなどの粗は隠せず、肌の色は不均一。鼻周りの赤みも浮き上がり、ベースメイクの役割が果たせていない状態。若見えを目指すなら、ファンデの厚塗りだけが頼りだった時代です。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
(c)青柳理都子
美容ジャーナリスト。2001年『美的』創刊当時からのエディターを経て『美的GRAND』編集長に。現在はフリーランスで活動中。近著である『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)が現在大ヒット中。YouTubeチャンネル「天野佳代子の大人美容」では最新の美容法を紹介して大好評。毎週水曜日と土曜日の20時配信中。