娘のダイエットに、親としてできることって?|美容ライター&17歳。メルボルン母娘美容Days

長女の高校留学を機に、オーストラリア・メルボルンに移住した美容ライター・夏目 円さん。海外で遭遇する美容のアレコレを綴るビューティログ第20回は、思春期さんのダイエット。私たちも通ってきた道ではありますが(いえ、まだ模索中かも!?)、いざ我が子が「ダイエットしたい」と言い出したら…? 夏目母娘は、とある”ルール”を設けたようです。【美容ライター&17歳。メルボルン母娘美容Days_vol.20】
17歳、最近の口グセは「ダイエットしなきゃ」。私の目には「不要」なのですが…
国が違っても、中高生の大きな関心ごとのひとつは「ダイエット」。特に、ここオーストラリアでは、体のラインが出るファッションを好む女の子たちが多いように感じます。
先日、娘と一緒にショッピングをしたときも、ピタピタのフィットパンツとホルターネックのトップスを買っていました。そんな服を買っているせいでしょうか、最近の口グセといえば…。
「あー、もうダイエットしなきゃ」
「夜ごはんは18時に食べないと」
「もう、お菓子は食べないことにする」
私から言わせると、娘はダイエットをするほど太っていないように思うのです。何度か、「ダイエットする必要ってある?」とさらっと聞いてみましたけど、強く首を振るのです。
親から見れば、ダイエットが必要だとは思えないのですが、どうやら本人の中に「理想のボディ像」があるようです。
多くの人種が集まるメルボルンは、体型もさまざま
果たして、娘は何を基準として、何を理想としているのでしょうか。
私たちが暮らすメルボルンは、多様な文化と人種が交差する都市。街を歩けば、肌の色も髪質も、そして体型も、本当にさまざまです。娘が通う公立高校も例外ではなく、トラムやバスでよく高校生と居合わせるので、つくづくそう思うのです。
私自身、遠い過去を振り返ってみると、高校生のときはダイエットに励んでいました。リンゴしか食べなかったり、食事をとらずに置き換えドリンクにしてみたり…。サウナスーツを着て必死に縄跳びをしていたこともありますね。
それが、思春期なのかもしれません。
メルボルンは冬。朝の気温は6度ですが、ウォーキングをしたりジョギングをしている人を多く見かけます。
「お菓子は食べない」ではなく、「食べる内容を変える」
そんな記憶もよみがえったことで、娘のダイエットをサポートすることにしています。
そこでまずは、ポテトチップスやポップコーンなどのスナック菓子はやめて、栄養価の高いシリアルバーにしたり、クラッカーなども大袋で買うのはやめて小袋に。『お菓子を食べない!』と宣言するとかえって食べたくなるのが世の常ですから、罪悪感を減らす工夫をしています。
オーストラリアの定番おやつ、シリアルバー。種類もたくさんありますよ。おすすめはCarman’s。ナッツにシリアル、ベリー、ダークチョコレートが入っています。
毎食に関しては、朝ごはんは抜かずしっかり食べることを約束しています。以前、ダイエットに関する記事を担当したときに、取材した先生に教えてもらったことをそのまま娘に伝えました。
「朝ごはんを抜くと、代謝が落ちて脂肪が燃えにくくなるんだって。しかも、脳にエネルギーが行きわたらないから授業もつらくなるし、お昼にドカ食いして血糖値が急上昇…なんてこともあるみたい」
ということで、朝食はおにぎりを作ったり、前日の晩ごはんの残りを温め直したりして食べています。
昼食はダイエット中ということで、チューブタイプのヨーグルトとフルーツ、小袋のスナック菓子にしています。ものすごく手抜きなんですが、オーストラリアの高校生ってお昼ごはんを食べないコもいるそうです。もしくは、にんじんスティックをポリポリ食べたり、バナナ1本だけ、パンにチーズとハムを挟むだけ…など、かなり簡素。なので、娘の昼食もさほど違和感はないそうです。
そして、夕食。食べる時間がかなり早くなりました。以前は、19時30分~20時ぐらいでしたが、18時半には食べ始めるように。メニューによりますが、お米やパンなどの炭水化物も取り入れて、メインは、たんぱく質が豊富な鶏肉を使った料理が多くなりました。塩・こしょうとオリーブオイルをかけてオーブンで焼いたり、野菜と一緒に蒸したり、タレに漬けて炒めたり。オーストラリアって、鶏肉が安くておいしいんですよ!
〈左〉とある日の朝ごはん。ヨーグルトにはちみつ、シリアル、冷凍ベリーをどさどさ入れて、簡単に。〈右〉学校に持参するお弁当。小袋のプレッツェルはランチ前の中休みに食べているとか。
ファストフードはやめて、ヘルシーカフェに
メルボルンは、アサイーやヨーグルトなどヘルシーな素材の専門店、サラダバーなどがたくさんあります。娘はボディラインを気にするようになってから、ハンバーガーを食べなくなりました。そのほうがヘルシーですし、そもそもおいしいので、私は賛成ですけど。
〈左〉サラダバーでは、ショーケースにあるものから、好きな野菜を好きな量、オーダーします。〈右〉アサイーやヨーグルト専門店は、セルフで好きなだけ食べるスタイルが基本です。
量り売りのお店も市内にたくさんあります。シリアルやナッツ、ドライフルーツをよく買っていますね。
スイーツもセルフ式が定番です。この日は、マシーンでヨーグルトやアサイーのソフトクリームを好きなだけ入
こちらは、メルボルンで人気のあるヘルシーなスムージーやサラダ、アサイーボウルが食べられる「GREEN CUP」。
思春期の心と体は、ゆらぎながら育っていくもの。しばらくは見守りながら、必要なサポートを続けていこうと思います。
次回は、12年生になる娘のメンタルケアについてお話します。次の進路に向けて準備もはじまっているせいか、心の成長を感じています。
\お知らせ/
夏目 円さん、初の著書! 留学を検討中のご家族はもちろん、えいっ!と背中を押してほしい人へ
このたび、連載「美容ライター&17歳。メルボルン母娘美容Days」の夏目 円さんがKindle本 『50歳からの初海外移住〜15歳娘とふたり大冒険 in Melbourne〜』 を出されました! ぜひご一読ください!

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