小中学生向けのメイクで気をつけた方がいいことは?イガリシノブさんが語る自己表現のための”メ育”の意義【ちゃお美的】

美容業界に特化したコンサルファーム「ampule」が、小学生のメイク本を出版し話題を集めるヘア&メイクアップアーティストのイガリシノブさんをゲストに迎え「メ育」をテーマに親子の勉強会を実施。勉強会では10組の親子が集まり、イガリさんの指導のもとメイクを楽しんでいました! 当日のレポートとともに、自己表現を楽しむための“メ育”の意義・イガリさんへの小学生向け美容にまつわるQ&Aをお届けします!
イガリシノブさんが推奨する“メ育”って?
「メ育」とは包括的メイクアップ教育のこと。メイクのコツやHOWTOを学ぶだけではなく、 顔や体を大切にしながら楽しくメイクで自分を表現していくこと を指します。一人一人の個性を理解し、自分に合ったメイクの方法を見つけ、自分をもっと好きになれるよう学んでいくこと。YouTubeやSNSの発達により、子どもがメイクと出会う年齢が早期化している今こそ、正しい知識を身につけることが重要です。
イガリさんは、“5年後の子どもたちの未来を変える”という気持ちを込めた「チームゴネンゴ」も結成。 小中学生の心をメイクで育てる 、を目標に掲げ、教育現場でメイクを教える活動も行っています。
イガリさんのメイクレッスンの様子をお届け!
ここからは、今回の「メ育」講座のメイクアップレッスンの様子をご紹介。全部で10組の親子が揃い、イガリさんの丁寧なレクチャーのもと、メイクを楽しみました。
1.日焼け止めは1年中つけよう
「日焼け止めをつけないでいると、大人になるほどシミがでてきます!」とイガリさん。日焼け止めの塗り方を丁寧に子どもたちに指導していきます。ファンデーションを重ねなくても、十分肌がキレイに見える日焼け止めがたくさんあるとのこと。
イガリさん「まずは日焼け止めの塗り心地や仕上がり感を手で確かめてみてね。私はどういう肌になりたい?と考えながらアイテムを選ぶといいですよ」
2.リップは人中短縮が今っぽい♡
イガリさん「口角、人中、やま。この3つのパーツをぜひ覚えてください!まずは指先にちょんとリップをのせてみて、どんな色や質感なのかを観察してみましょう。透けていますか?マットですか?」
リップのパートでは、コスメをじっくり観察するところからスタート。
イガリさん「リップは、はみ出さないように塗ることがキレイに見えるコツです!口を開けたり閉めたりしながら、塗り残しがないように塗ってみてください。スーッとスライドさせたり、ポンポン塗りを掛け合わせるとかわいく仕上がりますよ」
トレンドのテクニックについてもしっかり教えてくれます。
イガリさん「鼻と唇のやまの部分を短く見せる“人中短縮メイク”が流行っていますね。唇のやまとやまの部分を一直線につないでみましょう!難しい人はおうちの人にやってもらうのも◎。塗り終わったら、唇をんまんまして、全体になじませてください」
リップパートでは、お子さんがお母さんにリップを塗ってあげる様子も!和気あいあいと楽しむ姿にほっこり♡
3.ハート型のチークでメイクにも遊び心を!
チークの塗り方にも遊び心を入れるのがイガリ流。ハートのシールを頬に貼り、チークを綿棒にとってポンポンとシールを縁取るようにのせていきます。
イガリさん「広範囲に広く乗せるとのぺっとした印象になってしまうので、ぽんぽんと狭い範囲にのせるのがポイント! ママの手やほっぺにもハートを描いてみてね」
ここでも、お子さん&お母さんで交互に楽しむ姿が! テーマパークやハロウィンなど、普段とは少し違う機会で取り入れるのもおすすめです。
4.アイライン&乳液で肌に優しくメイク落とし
最後にイガリさんが伝授してくれたのはアイラインの引き方。書き方にも様々な種類があることを教えつつ、大事な“メイク落とし”についてもコメントが。
イガリさん「顔にメイクが乗ったままだと、どんどん肌が荒れていってしまいます。メイクを落とさないなら、メイクをするのはNG!楽しんだ後はしっかり落とすところまでやってみましょう」
イガリさん「簡単なメイクなら、乳液でも落とすことができるんです。乳液を手にとって、アイラインを引いた部分に優しくくりくりとなじませてみてください。こすらずに優しく円を描くようになじませることがポイントです」
落とすところまでが、メイクを楽しむポイント。お子さんもおうちの人も真剣にイガリさんの話に耳を傾けていました。
5.みんなでメイクを楽しみました♡
最後はメイクを楽しんだみんなで記念撮影!感想を聞いたところ、お子さんからは「チークでハートを作るのが楽しかった!」という声や、おうちの方からは「目の前の子どもがどんどんキレイになっていって驚き。顔が明るくなってメイクって素敵だなって思えました」という意見も。美容が親子のコミュニケーションツールになることを改めて実感する講座となりました。
イガリシノブさん聞いた!“メ育”Q&A
小中学生にもメイクを楽しんでもらうためには、お家の人が学び見守ってあげることも重要。改めて“メ育“のために気をつけた方がいいことをイガリさんに教えてもらいました。
Q1.子ども向けのコスメを選ぶ基準は?
イガリさん「子どもが使っても大丈夫なアイテムかどうか、まずはお家の方が調べてあげることが大切です。今はブランドの公式HPや問い合わせに年齢のことを記載しているところもあるので、確認してみてください。またいきなりフルメイクをするのではなく、チークから、リップから、など子どもが使いやすいアイテムを順を追って使ってみることも大切です。例えば、子どもの肌は隠すところがないので、最初からファンデーションを塗る必要はありません。トーンアップをするなら日焼け止めでも十分だったりするので、アイテムは少しずつ足していくようにしましょう」
Q2.大人用のコスメをそのまま子どもに使っても大丈夫?
イガリさん「調べたうえでしたらもちろん大丈夫です。お子さんがお家の人のコスメを使ってメイクをすることの利点の一つは、一緒にメイクを楽しむことによって、子どもの中で『私はどうしてこの顔なの?』という疑問が生まれにくくなることだと思います。子どもは素直なので、自分の顔に対しても様々な疑問を抱きます。そう思う前に一緒にメイクを楽しむことで、『お母さんがこんな顔に産んだ』などのネガティブな感情や疑問が沸きにくくなるのでは、と思いますね。それも“メ育”を一緒に楽しむ意義かと思います。
Q3.子どもにメイクをするにあたり気をつけた方がいいことは?
イガリさん「“メイクをする=肌が荒れる”はつきもの。外的要因も多いので、肌を守るためにもしっかり落とすこと、というのを意識できるようになってほしいです。クレンジングは子どもの肌には強いものも多いので、最初は乳液がおすすめです。油分が少なくて肌にも優しいので、とにかく丁寧に優しく、こすらないということを教えてあげてください。
また、スキンケアでいうと化粧水ではなく乳液で保湿をしてあげる方がいいかもしれません。乳液クレンジング→洗顔→乳液でスキンケア、のステップでも十分。肌トラブルが気になった時は、皮膚科に連れて行ってあげましょう!」
Q4.イガリさん自身がメイクで楽しくなった瞬間は?
イガリさん「敏感肌だったこともあり、肌に何かをのせるのは難しかったのですが、最初は母親の影響を受けてチークを塗るのが楽しかったです。でもその後、チークでも肌が荒れるようになってしまい・・・肌から離れているパーツのマスカラが唯一メイクを楽しめる箇所でした。友達と遊ぶ時も、まつげをあげてマスカラで表現する、それだけで“私だけすっぴん・・・”という気持ちが軽減されて、メイクを楽しむモチベーションになりました。顔全体で楽しまなくても、パーツ一つでも全然気持ちは変わってきます。
まずはお家の人とメイクを楽しんでみて、そのあと友達と楽しんでいく。そういうステップを踏んでいくともっと楽しくなっていくかもしれません!」
イガリさんの小学生向けメイク本にも注目!
自身も二児の母であるイガリさんが監修した日本初の“小学生向けメイク本”。メイクの“基本のキ”と、肌トラブルに巻き込まれないためのスキンケアも皮膚科医等の専門家監修のもと掲載。ギャルメイクとファッションで子どもたちの圧倒的知名度を誇るりゅあちゃんのビジュアルと、作り込まれた丁寧なHOWTOも要チェック。
出版:講談社 ページ数:96P 価格:2,090
ちゃお美的とは?
『美的』と、少女漫画雑誌『ちゃお』のコラボプロジェクト。小中学生の子どもがおうちの方と一緒に美容にチャレンジできるコンテンツを発信していきます。美的Youtube、ちゃおチャンネルで定期的に小中学生向けの美容動画を発信中! 公式TikTokも要チェック。
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撮影/岡本卓大
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。