「完璧を求めない」マスク老けに落ち込む大人女性に捧ぐ!黒田啓蔵流・美の格言|美的GRAND
大物女優たちから〝若見えメイク〟で熱烈に支持されているメイクアップアーティスト・黒田啓蔵さん。生きるパワースポットのような黒田さんと話していると、エイジング悩みも吹き飛びます。その優しさとポジティブマインドとスピリットを表す言葉を集めました。
黒田流 美の格言
Profile
くろだけいぞう/大御所ヘア&メイクアップアーティストでありながら、常に美容術を更新。普遍的、かつ目からウロコのヘア&メイク提案にファン多数。
“大人のメイクとは自分のいちばんキレイな顔を呼び起こすこと”
要所要所の肌を指で引っ張って若い頃の輪郭を掘り出し、自分がいちばん美しく引き締まっていたときの顔を思い起こしてメイクを。すると、時を巻き戻したようにあるべきところに各パーツが収まり、生命力がアップ。自分の骨格に完璧にフィットしているから、控えめなのにインナーパワーを引き出し美しさを呼び起こせるんです。
“自分から目を背けない。毎朝、鏡で自分の顔を見極める”
朝、鏡で自分の顔をよく見る…年齢を重ねる程、多くの人がやらなくなることです。忙しくて時間がないから、代わり映えしないから、老けを認識したくないから。理由はさまざまだけれど、僕からお願いしたいのは、自分から目を背けないでほしいということ。自分を大切にすることは、自分を知ることです。毎朝必ず鏡を見て、自分の顔をポジティブに見極める、そうすると、今日何が必要かわかる。時短にもなる、キレイの第一歩です。
“大人世代は心模様が大切!マインドセットもメイクのうち”
実際のメイクよりも実は大切なのがメイク前の心もち。気持ちが顔に出るのはどの世代にもあることですが、年齢が上がるにつれて女性はマインドががんじがらめになりがち。だから、朝のメイク前にすーっと深呼吸。少しでも緩まって始められたら、顔のこわばりや肌の影も消え、口角も上がって、鏡に映る自分に自信がつき、その日のキレイがボトムアップします。僕がメイクしている女優さんたちも全く同じ。心が柔らかく、心の扉を開いて余裕がある人程、キレイの泉が内面からわき出てきます。
“完璧を求めない。”
ついついまじめに気になる悩み全部を解消しようとしてしまいますが、大人は特に完璧にしすぎない方がキレイです。完璧を求めると、できなかったときにまた心が揺れてしまうし、やればやる程厚塗りになって老け感につながります。細かいことは気にしない。ベースを整えたら、お悩み対策は2個くらいまでが適切です。
『美的GRAND』2023夏号掲載
撮影/三瓶康友(人物) ヘア&メイク/黒田啓蔵(iris) スタイリスト/カドワキジュンコ モデル/今井りか、樋場早紀 構成/北川真澄、杉浦由佳子、中尾のぞみ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。