多忙な石井美保さんの時間の上手な使い方とは？｜石井美保の美になる話。vol. 16

読むだけで、昨日よりちょっとキレイになれる。石井美保さんの注目の連載、第16弾です。

vol.16｜時間の上手な使い方って？

一度に全部を求めずに、隙間時間をうまく活用。
ちょっとずつを積み重ねることで、ここぞというときにじっくり時間が使えるようになるはず

予定に少し余白をもつことでその分精度を高められる

「今日やるべきことが終えられず、時間を上手に使えなかった」と反省する。そんな経験、誰しもあると思います。もしそれが「あれやこれやと忙しくて時間が足りない！」という場合、自分のキャパ以上に予定を詰め込みすぎているのかも。それって実は1日でたくさんのことがなせるようでいて、ひとつひとつのタスクの精度がどうしても下がってしまうんですよね。結果、ミスがあったり、相手を待たせたり…。パフォーマンスもクオリティも下がり、相手に迷惑をかけることになるので、根本から予定の組み方やタスク量の見直しをおすすめします。

かくいう私もこれまでは予定をパズルのように組んで限界まで詰め込みたい派でした。でも大抵予期せぬことが起こり、当初の予定がズレ込み、ほかにしわ寄せがくる…ということの繰り返し。それを反省して、1か月の中で1日、1日の中では30分くらい、“予定のない時間”を設けることにしています。もちろん、予定が順調に進めばここで休憩をすればいいですし、もし予想外のことやトラブルで予定が遅れてきたら、ここで帳尻を合わせる。そのための余白をあえて作っておくんです。その分、ひとつひとつ丁寧に、精度を上げていった方がよほどいいなと思うんです。

5分・10分の隙間時間はちょこっと家事に活用

仕事が忙しく、家事の時間がとれない、という方も多いと思います。私も仕事に明け暮れ、せっかくの休日もたまった家事をこなす…なんて日々を過ごしてきました。性格的に、他人に家のことを任せるのは気が引けるので、ハウスキーパーさんをお願いしたことはなく、ずっと家のことは自分でやっています。ただ、「家事だけで終わる1日ってもったいないな」と思ったので、一気にすべてを完璧にやるのではなく、日々の隙間の5分・10分を家事に当てるというのに切り替えました。

例えば朝お風呂を沸かしている間に掃除機をかけるとかシートマスクをしながら洗い物をするとか。一度にできることは少ないのですが、ちょこちょこっとを積み重ねることで、意外と快適な状態を保てるんですよね。ただ、お洗濯だけはどうしても好きじゃないみたいで（笑）、最近思いきってタオルやベッドリネン類だけ洗濯サービスにお願いするようになりました。好きな柔軟剤を使ってもらえるしキレイに畳まれたタオルが翌日には届くのですっごく快適ですね。人間、苦手なことや嫌いなことに当てる時間は長いと感じるので、思いきって手放すというのも手かも。あと、夜の会食の機会が減ったのでその時間は家でおかずの作り置きに当てています。料理自体が気晴らしにもなりますし、作り置きがあると夜ごはんも手早くすませられるんですよね。

私の場合、ほかにも服や靴のお買い物を99％ネットですませたり、新作発表会や打ち合わせがオンラインになって移動がない分、時間に余裕ができましたね。お仕事の種類にもよりますが、オンライン化によって、コロナ前よりも自由な時間が増えているはずなのに「なぜか時間が足りない！」のだとすれば、ちょっとのつもりのSNSや動画を、ちりつもで長時間見てしまっているのかも。確かにネットは情報収集のために必要ではありますが、忙しいのに気づけばスマホ…という方は、例えば通勤時間だけ、寝る前の1時間だけ、などルールを決めると良いかもしれませんね。

何もせず過ごす時間はご褒美として満喫を

さて、「時間が上手に使えなかった」という悩みには、やることがあるのに、ダラダラとして無為な時間を過ごしてしまったというケースもあるでしょう。でもこれに関しては反省する必要ナシ！いつも頑張っているご褒美タイムという大義名分をつけてぜひ満喫してください。やらなきゃいけないのに…と罪悪感を感じながら過ごすだなんてもったいないですよ。明日からまた戦っていくための準備時間だから、リラックスして過ごすのは、上手な時間の使い方。時間の使い方に正解はないし、自分の気持ちの問題。忙しい日々の中でも、何もせずにのんびり過ごす時間があったとしても自己嫌悪に陥る必要はないですからね！