メイクアップニュース
2023.12.20

シャネルの新クリエイターチーム「コメット コレクティヴ」がついに始動!シャネルの色と出会うイベント「COLOR ANIMA」in韓国をレポート

シャネルの「色」と出会うイベント「COLOR ANIMA」が韓国で開催。発表後から話題の新クリエイターチーム「コメット コレクティヴ」のメイクアップアーティストである、アミィ•ドラマ、セシル•パラヴィナ、ヴァレンティナ•リーの3人も会場に登場し、彼女たちがインスピレーションを受けたアイテムが多数展示されました。さらには、「色」をめぐるストーリーをアートで体験するイマーシブ ルームも出現。ガブリエル•シャネルの色への考え方や想いに遊び心を加えた、スペシャルイベントの様子をお届けします。

新クリエイターチーム「コメット コレクティヴ」がアジア初披露!

韓国で開催されたシャネルの「色」と出会うイベント「COLOR ANIMA」では、新クリエイターチーム「コメット コレクティヴ」のメンバーであるアミィ•ドラマ、セシル•パラヴィナ、ヴァレンティナ•リーの3名が初登場しました。新世代のスターで構成される「コメット コレクティヴ」が結成されたことが発表された2022年から丸一年。このイベントではアジアで初めて、新クリエイターチームからメゾンへの想いや彼女たちのインスピレーションの源、ビューティビジョンや2024年に向けたメッセージまでがトークセッションで語られました。

また、次のコレクションにも繋がる彼女たちの「色」をめぐるストーリーが披露されると同時に、会場には「色」をアートで体験するイマーシブ ルームも出現。シャネルの「色」である「黒、白、ベージュ、ゴールド、赤」を空間で感じ、アイコン カラーがどのようにして生まれたのか?そしてガブリエル シャネルがどのようにして特定の色や装いの概念に革命をもたらしたか?などを体験を通して探求するイベントとなりました。

 

アーティストがチームになるというシャネルの新しい試み「コメット コレクティヴ」とは

シャネルの新たなプロジェクト「コメット コレクティヴ」は、次世代のスターが集い、メイクアップ部門とパートナーシップを組んで新しいコレクションを創造していく新しい試み。その初のメンバーとして選ばれたのが、アミィ•ドラマ、セシル•パラヴィナ、ヴァレンティナ•リーの3名です。

シャネルにとって色はアイデアであったように、「コメット コレクティヴ」も“色の価値観”を軸にスタート。彼女たちのインスピレーションの源は、90年代のR&Bミュージックやアンティーク本、古書やウォーターマスクにカラー ウィッグまで。出身国や経歴も異なる彼女たちが、シャネル のビューティ ヴィジョンとどのように共鳴してどうシャネル ビューティの未来を作っていくのか?彼女たちの言葉で語られました。

ヴァレンティナ•リーは「この3人を選んでくれたことに感謝している」とメゾンへ感謝の意を伝え、アミィ•ドラマは「最初は3人でうまくいくのだろうか?と不安もあったが、新しい試みについて100%の確信を持てないときに意見を求め合えるのは素晴らしいこと」とチームの素晴らしさを語りました。またセシル•パラヴィナも「それぞれの異なる経歴がよい相乗効果を生み出していて、目指す目的を共有しながらカラーを作り出すことに邁進できている」と新コレクションに対する期待感の高まるコメントも。

 

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アミィ•ドラマ

ヴァレンティナ•リー

セシル•パラヴィナ

アミィ•ドラマの自由な色使い

メイクアップに興味を持ち始めたきっかけは、「13歳のときに、友人から借りたメイクアップ本に触発されたことから」というアミィ。「1990年ミュージックビデオに大きく影響を受けています。スペイン・バルセロナで育ち、周りと肌の色が異なることが多かった。少ない情報の中で、ティーンエイジャーのときにR&Bミュージックで活躍する女性を見ていました」とその背景からも、印象的で自由な色の使い方が強みに。

セシル•パラヴィナのインスピレーションは日本の書物からも

本でたくさんのアイデアを作ってきたというセシル。「和田三造氏の配色図鑑の初版にも影響を大きく受けています。和田氏は画家で、他の画家に色の解説を情報提供しようとまとめたもの。リサーチはインターネットですることが多いけれど、本の物理的な重みや色褪せたりするリアル感もとても好きです」

「シャネルで働くことになってから色素の重要性に改めて気付いた」とも。「色彩研究のために、髪を染めるときもさまざまな顔料を入れたりして、色の世界を研究して楽しんでいます。でもそれより、メイクで色を楽しむ方がリスクは低いですよね(笑)みなさんが色を楽しむのに専門家である必要はないので、自分自身で色を楽しんで」

ヴァレンティナ•リーが語る、新コレクションのヒント

「農村地帯で育ち、図書館も遊園地もなかったけれど、自然という素晴らしい素材があった。また細かい色や装飾が施された民族衣装の中で育ちました。そんな中で絵を描くこと、工芸手芸が子供の頃からの趣味。そうした手を動かすことはメイクアップと共通項がありますよね。いつも子供時代の経験と結びついています」

ヴァレンティナのメイクのインスピレーションの源はなんと「水」という。「水は光の反射でブルーに見えたり、キラキラ輝いて見えたり、いろいろな色が浮かび上がってくる。水深5メートルで赤がなくなり、70メートルでグレイッシュブルーに、100メートルでは真っ暗になるように、七変化する特性も持っている。そんな“水”に関連した何かが出てくるのでお楽しみに!」

 

シャネルの「色」と出会うイベント「COLOR ANIMA」

彼女たちのインスピレーションの源が多数披露された、「COLOR ANIMA」の会場

先にヨーロッパで開催され、アジアでは韓国での開催となった「COLOR ANIMA」。

シャネルが当時喪服の色だった黒をエレガンス、ひいては女性の魅力を引き立てる色としてドレスに採用したように、私たちはどうしたら自分の「色」を見つけることができるのでしょうか?トレンドや気分を超えて「色」を味方につけるには?その答えを「色はアイデアであるというシャネルの理念を探求することで見つけようと試みたイベント。

「コメット コレクティヴ」の色にまつわるトークセッションに加えて、「黒、白、ベージュ、ゴールド、赤」というシャネルのアイコン カラーをイマーシブ ルームで体験することで、普遍性に満ちたシャネルの色の世界を改めて感じる時間に。

 

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ゴールド、ベージュ、赤、黒と白の順にシャネルカラーを体験できるイマーシブ ルーム

 

「コメット コレクティヴ」から2024年のメッセージ

トークセッションの最後に語られたのは、2024年に向けての3人からのメッセージ。

「メイクアップの前に、自分自身の内面と向き合って対話し、可能性を広げていきましょう。メイクアップはすでにある美しさを際立たせ、自分の可能性を広げていくもの。内面の美しさや個性を活かして満足のいく世界を作ることができる“色”を味方につけて」

また、「チャレンジを恐れてはダメ。メイクアップは嫌だったら拭き取って落とすことだって簡単にできるから、今までトライできなかったことを試したり、自由にメイクアップを楽しんで」とメイクを積極的に楽しむことの大切さにも言及。

自由で新鮮な発想を持つ彼女たちの、2024年に発表される新コレクションをお楽しみに!

 

写真/©CHANEL

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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