石井美保さん×長井かおりさんが2022年ベスコスを読み解き！｜今年のベスコスを一言で表すと？

2022年『美的』ベストコスメの締めは、賢者代表のおふたりが、コスメ愛たっぷりに分析！ これを読めばランクインコスメの理由や魅力がもっと深く面白く。来年のキレイ磨きに役立つこと間違いなしです！今年のトレンドについて語っていただきました♪

＼2022年ベスコス総決算！／『私たちが読み解きます！』

今年のベスコスを一言で表すと？

［スキンケアは、］『技術がすごい』（石井美保さん）

［メイクは、］『万能トレンドMix』（長井かおりさん）

ピンポイントで攻めるより肌全体の底上げを目指す

石井さん（以下敬称略）　美容賢者が選ぶベスコスということもあり、新技術や処方の進化など、美容業界全体にとってニュース性の高いアイテムが選ばれているなと感じます。

長井さん（以下敬称略）　アイテムを見るだけで今年のムードやトレンドがわかり、面白いですね。まずスキンケア全体を見るといかがでしょうか？

石井　点と面…と言いますか、少し前まではこのシミが、シワが！と肌悩みに対してピンポイントの「点」でケアすることに注力してきましたが、今年はまさに「面」の時代。“引きで見たとき、全体的な肌印象をどうするか？”というテーマで研究された素晴らしいアイテムが数多く誕生したように感じます。「肌全体が美しいと、細かな肌悩みは実はあまり気にならないかも」という風に一般の方々のマインドも変わってきた気がします。

長井　そうですね。特に今年はクリームが豊作でしたし、たるみケアアイテムが多かったのも、そういった全体としてのお手入れを重視する方向にシフトしてきたからなのかも。

石井　正直これまで、「化粧水だけはいいものを！」という方が多かったと思うのですが、スキンケアの最後の工程であるクリームにしっかりお金をかけて良いものを選んでほしいというメッセージと共に、きちんとステップを踏んで、肌に手をかけてあげることの大切さが幅広く伝わるようになってきたのではないかと思います。

長井　SNSの影響もあって、肌を大切にすることへの意識が若い世代にも高まってきているのかもしれませんね。

マスクの経験があればこそ、目元ケアやファンデが進化

石井　マスク生活の影響によって、目元の疲れた印象を気にする人が増えて、たるみケアのニーズが高まったのと同時に、目元ケアが一般に定着してきた感じがします。

長井　確かに！アイケアって、これまではスペシャルケアとして行う印象でしたが、いつものスキンケアのステップのひとつとして、デイリーで使うものになってきましたね。

石井　たるみや目元のケアは、実際の効果は長く続けてこそなのですが、使ってすぐのハリ感など即効性を感じられるような工夫も。お手入れが続けやすくなっているのもポイントですね。そういった意味でも、信用と納得感を与えられる、今年のスキンケアは特に「技術がすごい」と感じました。

長井　メイクにとっても、マスク生活を経験したからこその進化が目覚ましい１年だったと思います。特にファンデーションの進化は著しかったですよね。

石井　昨年まではマスクにつかない・落ちない・さらりとしたマット肌方向でしたが、マスクにつくからと諦めていたツヤが再び戻ってきている。しかも全然マスクにつかない！これは本当に素晴らしい進化です。しかも、どのファンデーションも、もれなくそのレベルに到達したというのが今年の1大ニュース。

大人っぽく落ち着いたカラーに進化した透け感を

長井　ポイントメイクは、昨年はカラーマスカラ、カラーライナー、カラー眉など、「マスクだからこそ目元で最大限楽しもう！」とかなりカラフルでしたが、今年はブラウンやベージュなど落ち着いたトーンに。目元が一気にカラフルになった昨年の流行はちょっと華やかすぎる面もあり「自分には難しいかな…」と思った方もいらしたかもしれません。

石井　ハイ、まさに私がそれです。どうしたものかと絶望しておりました（笑）。

長井　そんな方でも、使ってみようと思える、大人っぽいトーンのベーシックカラーが、シアーで軽やかな質感に進化して帰ってきたというのが今年のメイクの最大の特徴かと。そういった意味で、進化したベーシックにトレンド感が程よく加わった今年のメイクを「万能トレンドMix」と呼びたいと思います！

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美容家

石井美保さん

ピカピカに輝く美肌といえばこのお方！可憐な容姿とシャープな知性の両方をもち合わせ、膨大なコスメ情報をインプットしながら本当に推せるコスメや、信頼できる美容情報を発信し、読者の厚い支持を受ける。

“肌全体を底上げして全体を美しく整える新技術に驚嘆！”

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＼教えてくれたのは／

ヘア＆メイクアップアーティスト

長井かおりさん

明快で、かつ簡単に確実にかわいくなれるメイクテクニックはもちろん、スキンケアにも造詣が深く、名品コスメを見極める審美眼には定評が。新刊『今日はどのかわいさでいく？メイク大全』（日経BP）も話題。

“一挙カラフルになった目元が大人っぽくこなれてきました！”

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