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メイクHOW TO
2022.11.5

失った目力を取り戻す!天野佳代子流「ナチュラル・デカ目」の作り方|美的GRAND

マスカラはつけすぎず、アイラインは太すぎず、まぶたはうっすら艶感…。さりげないのにパッチリ効果抜群!

失った目力を取り戻す大人アイメイクのお手本
影を仕込んで彫り出す「ナチュラル・デカ目」の作り方


毎シーズン膨大な数のコスメを試す天野さんの、今のスタメンアイメイクアイテムがこちら。バラエティに富んだセレクトが興味深い。

ミーハー心を忘れず楽しみながら大人の目元悩みを解決!

サーファーメイクのブルーアイシャドウ、ディオールが打ち出したそれまでになかったモードなグレーアイシャドウ、「ゆれるまなざし」というキャッチコピーと共に惹かれた資生堂のパープルアイシャドウ…。その時代や年代で、いろんな色や質感のアイメイクを楽しんできたという佳代子さん。

「メイクの中でいちばん好きなのがアイメイク。特に美しいアイシャドウに魅せられ、毎回新色シーズンは心が躍ります。今は大好きなアイメイクを楽しみながら、大人特有の目元悩みも解決すべく、“mm”にまでこだわってメイクをしています。ぼんやりしてきたアイフレームは、ラインやマスカラで影を仕込み、際立たせる。さらにほのかな赤みやさりげない艶感をまぶたに足せば、目の表情は生き生きと豊かに。ただ目の大きさやトレンドを追求するのとは違う、老け見え回避のアイメイクを試行錯誤するのが、純粋に楽しいんです」

実際に愛用しているアイテムを拝見するとデパコスだけでなく、プチプラコスメも多数!ブランドイメージや値段に捕らわれない多様なラインアップは、リアリティにあふれ、まさに佳代子さんのアイメイク愛を表しているよう。

「仕事仲間と情報交換したり、現場でプロの方々から教えてもらったり、大好きな女優さんにインスパイアされたり…。テクニックもアイテムも常にアップデート。ミーハー心を忘れないようにしています」

今回教えてもらうのは、ここ数年の定番だというアイメイク。どんなシーンにも服装にも合い、自然な目力が宿る。でもアイメイクだけが前に出るのではなく、その人自体が生き生きと美しく見える――。そんな佳代子流アイメイクを超拡大プロセスで本邦初公開します!

目指すのはこの仕上がり!

 

Item1 アイシャドウ
アイシャドウはくすみをはらってまぶたに艶感を演出

4色すべて使ってパレットのもち味を存分に生かす

「最初の工程はくすみをはらうことから。その次はパーリィなミディアムカラーで光を仕込むように艶感を演出。よく大人にパールは難しいといわれますが、私の持論は“大人こそパール”。ギラギラと派手なパールはまぶたのキメを粗く見せますが、肌の上で光が滑るような繊細なパールなら、立体感も艶っぽさも手に入ります。そして締め色はあくまでも際にさりげなく、下まぶたには色をのせないのもマイルール。目力はもちろんですが、抜け感も大事にしたいですから」by Kayoko

使うのはこれ

「溺愛していた限定カラーが今季復活。さっそくスタメン入り。美しいベージュといえばやっぱりルナソル!を再確認する完璧な配色、質感、発色。肌にのせるとさらに魅力的!」
ルナソル アイカラーレーション 15 ¥6,820  問カネボウ化粧品

How To Make Up

1 明るいベージュを上下のまぶたに広く


パレットのAの明るいベージュを太チップで上下のまぶたに広めにのせます。絶妙なソフトマットな質感で、くすみをとばしつつ、この後のシャドウの発色をアップさせます。

2 オレンジゴールドを二重幅にのせて光を集める


同じく太チップでパレットのDのオレンジゴールドを二重幅に。厳密には二重幅より少しはみ出させるくらいが◎。ここに光りを集めることで、まぶたの立体感や深みが増します。

3 締め色のブラウンを目尻に入れて影を仕込む


チップを細いものに替え、パレットのBのブラウンを目尻に。角度をつけながらチップ幅分の色をチョンとのせます。ハネ上げラインならぬ、ハネ上げシャドウのイメージで。こうして目幅を自然に拡大して、切れ長の目を目指します。

4 まつ毛際全体にも締め色で影を仕込む


Bのブラウンを再度細チップにとり、目尻から目頭までのまつ毛際全体にのせます。チップは立てるようにすると、際にまでしっかりと色をのせられます。

5 ハイライトカラーをまぶたの中央に


パレットのCのハイライトカラーを指にとり、まぶたの中央にのせます。いちばん明るく、かつ輝きも強いカラーをピンポイントで入れることで、立体感や華やかさをさらに強調。

アイシャドウの仕上がり


色は控えめなのに、まぶたの艶感と目の際の影のコントラストで自然な陰影が。下まぶたに色をのせていないのもナチュラル見えのポイント。

その他の佳代子さんオススメアイシャドウ


「ベーシックを極めたようなタイムレスなベージュ。無難にも地味にもならない質感はさすが」
アディクション ザ アイシャドウパレット 04 ¥6,820
ザ アイシャドウパレットの詳細・購入はこちら


少し色で遊びたいときに。華やかだけど浮かない、絶妙のあんばいはさすがの一言」
SUQQU シグニチャーカラーアイズ 08 ¥7,700

Item2 アイライナー
アイラインは少なくなったまつ毛をカバーするイメージで

リキッドとペンシルを重ねて数mmの世界に奥行きを

「大人になると誰でも薄くなるまつ毛。それを補ってくれるのがアイライナーです。カラーに惹かれつつも、疑似まつ毛に見えるような引き締め色がやはり基本。ブラウンやブラックのライナーを3本使いしていた時期もありましたが、理想の影色ライナーを見つけた最近は、2本使いが定番に。くっきり発色するリキッドとぼかせるペンシルを重ねて、mmのアイラインの中にも濃淡の奥行きを作ると、より自然に仕上がり、まるでまつ毛が増えたように!」by Kayoko

使うのはこれ

「まつ毛の影になりすますグレーみのあるブラウン。黒とも茶色ともひと味違う絶妙な色が素晴らしい。コシのある描きやすい筆、もちの良さも、全部お値段以上です!」
ラブ・ライナー リキッドアイライナー モカグレージュ ¥1,760 問msh


「リキッドと同系色のペンシルライナー。色味はもちろん、なめらかな描き心地やもちの良さもデパコスと遜色なしどころか、デパコス以上! これが¥550ですから、感動モノです」
セザンヌ ジェルアイライナー 70 ¥550 問セザンヌ化粧品
ジェルアイライナーの詳細はこちら

How To Make Up

1 リキッドライナーをまつ毛際全体に引く


Aのリキッドライナーをまつ毛際に引きます。目尻から目頭まで一気に引いたら、その後は筆を寝かせて、まつ毛の少ない部分の隙間をチョンチョンと埋めるように。

2 目頭の際の際までしっかりと

目頭部分は筆先を差し込むようにして際の際まで攻め込むイメージで。ここをラインで引き締めると目元が一気にくっきり。鏡を下に置くと目頭がよく見え、引きやすくなります。

3 目尻1/3にペンシルライナーを重ねる


目尻1/3を目安に、Bのペンシルライナーを重ねます。切れ長の目元を目指したいので、目尻を強調するためにここは少し太めでも◎。シャドウの影色、リキッド、ペンシルと重ねることで、より一層アイフレームがはっきりと!

4 指でアウトラインをぼかしてなじませる


引いたペンシルのラインが乾き切る前に、指の腹でアウトラインを軽くなぞってぼかします。こうして数mmのアイラインに濃淡が生まれることで、ラインとまつ毛が一体化!

アイラインの仕上がり


アイラインの段階で目力が確段にアップ! でもラインを引きました感はほぼなく、あくまでも“まつ毛が濃くなった印象”。

その他の佳代子さんオススメアイライナー

「1.5mmの硬めの芯が驚きの描きやすさ。ソフトブラックの色味は、目元に少し強さが欲しいときに」
UNMIX アイラッシュライナー 01 ¥1,650
アイラッシュライナーの詳細はこちら


「やや白みを帯びた色は柔らかい印象にしたいときに」
ディー・アップ シルキーリキッドアイライナー WP シフォンブラウン ¥1,430
シルキーリキッド アイライナーWPの詳細はこちら

Item3 マスカラ
マスカラは下がったまぶたをもち上げる役目も担います

長さよりも濃さを出したいからとにかく根元に注力

「マスカラに求めるものもアイライナーと同じ。とにかくまつ毛を濃く見せること。ぼんやりしたアイフレームをはっきりと見せることが目的なので、極端なことを言うと長さは重要視していません。よって塗るのは生え際がメイン。しっかりとブラシを差し込むようにして、丁寧に根気強く。マスカラだけで2本も!?と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、細部にこだわる程仕上がりがナチュラル見えするのがアイメイクの面白さ。マスカラの前に根元からしっかりビューラーでまつげを上げることもポイントです」by Kayoko

使うのはこれ

A 「艶のある漆黒でまつ毛1本1本の存在感が際立つマスカラ。液が軽いのでダマにならずカールキープ力も◎。お湯で簡単に落とせるところもポイント高い!」
エレガンス グラヴィティレス マスカラBK10 ¥4,400
グラヴィティレス マスカラの詳細はこちら


B 「下まつ毛専用の優秀マスカラ。極小のブラシがうぶ毛まで逃さずキャッチして、なかったはずのまつ毛を発掘してくれます」
ウズ モテマスカラ マイクロ ¥1,980 問UZU BY FLOWFUSHI

How To Make Up

1 ブラシを差し込むようにして根元から塗る

Aのマスカラのブラシをまつ毛の根元ギリギリ、毛と毛の隙間に差し込むように。そのまま左右に軽く揺すりながらマスカラ液を根元にたっぷりとつけます。

2 毛先はスーッと軽く抜くイメージで


根元にしっかり塗ったら、毛先に向かってブラシを抜くように。毛先にたっぷり塗りすぎるとダマになるので、あくまでサラッと。マスカラは一気に塗らず、中央、目頭、目尻の3パートに分けて塗ると仕上がりがキレイに。

3 下まつ毛はブラシを縦に使って


Bのマスカラを下まつ毛に塗ります。まずブラシを縦にし先端部分を使い、ワイパーのように左右に往復させると、細かいうぶ毛まで逃さずキャッチできます。

4 最後は丁寧にとかすように毛先を整えて


細かいうぶ毛にまでマスカラ液がついたら、ブラシを横にして上から下に向かってまつ毛を1本1本をとかすように。バラついた毛先の向きなど細かな角度も調整します。

完成!


アイラインの陰影にマスカラの陰影がさらに加わり、ナチュラルなのにぱっちりな目元の完成。これぞ大人の上品目力!

 

その他の佳代子さんオススメマスカラ

「先細りのブラシが優秀で、上下のまつ毛がキレイに塗れます」
カネボウ化粧品 センサイ ラッシュレングスナー 38℃ ¥4,400(10月5日発売)
ラッシュレングスナー38℃の詳細・購入はこちら


プチプラならコレを指名買い!」
ディー・アップ パーフェクトエクステンションマスカラ フォーカール ブラック ¥1,650
パーフェクトエクステンションマスカラ for カールの詳細はこちら

『美的GRAND』2022秋号掲載

撮影/三瓶康友(人物)、ケビン・チャン(静物) ヘア&メイク/猪股真衣子(TRON) スタイリスト/カドワキジュン子(impress+) 構成/杉浦由佳子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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