中村ゆりさん「年を重ねることは足りなかったピースが埋まるような感覚」表紙初登場インタビュー【美的GRAND】
さまざまなドラマをバイプレイヤーとして支え、主演作ではその美しさで視聴者を魅了。映画や舞台作品にも精力的に参加し、変幻自在なポジションを築いている女優の中村ゆりさん。『美的GRAND』には2年前よりレギュラーモデルとして参加し、回を重ねる度表現力に磨きをかけています。今回、初の表紙登場を記念して仕事にかける思いをたっぷり語っていただきました。
中村ゆり
女優と美貌のお話
Profile
なかむら・ゆり/1982年、大阪府出身。1996年にアイドルとしてデビューし、2003年に女優へ転身。さまざまな映画やドラマ、舞台作品に参加して豊かな演技力を培う。連続ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS)、『トッカイ〜不良債権特別回収部〜』(WOWOW)に出演。6月25日公開予定の映画『Arc アーク』に出演。
プレッシャーが大きい分、ときめきも大きい仕事です
「私もグラン世代、3月15日で39歳になりました。若い頃は仕事も人生も圧倒的に経験が足りなくて、もがき苦しんでいました。未熟さゆえにうまくいかない、それすらも客観的に見られていなくて。年を重ねて経験を深めることで、足りなかったピースが少しずつ埋まっていくような感覚があり、ようやく39歳。40代が今から楽しみです」
14歳でアイドルユニット「YURIMARI」としてデビュー。人気を博し、惜しまれつつ3年で解散。数年の活動休止期間を経て、ある女性映画プロデューサーとの出会いをきっかけに、女優として歩み始めます。
「それまでは芸能界=夢、みたいな気持ちがあったのですが、20歳前後で女優として再出発できることになり、この仕事をモノにしなければ、と心を決めました。中学生の頃から読書が趣味で、文豪の作品から近年の小説、ルポタージュなどさまざまな作品を読んできたので、好きな原作者の作品に出演できるときはワクワクします。憧れの監督とご一緒できる喜びがあったり、心揺さぶられる台本に出合ったり。プレッシャーが大きい仕事である分、やり甲斐やときめきも大きいですね」
目標にしている人は、と伺うと「皆さん素敵なのですが、ひとり上げるなら女優の高峰秀子さん」という答えが返ってきました。
「『わたしの渡世日記』という自伝に、『人間になるには、俳優になるには、「ものの心」を「人間の心」を知る努力をする以外にはない、と思う。もっと簡単に言うならば、「人の痛さが分かる人間」とでもいおうか。』という文章があるんです。テクニカルなことを学び、習得しながらも、最終的には心を成長させることが大事なんだ、と勇気づけられました。演じることに欲深く、志高くやっていきたいと思っています」
初登場は2019年3月! 『美的GRAND』レギュラーモデルとしての軌跡
初登場から今までを写真で振り返り、ご本人コメントをいただきました。
2019.03/vol.3(白桃肌メイク・撮影/彦坂栄治[まきうらオフィス])
「初の『グラン』、緊張しました! 探り探り表情を作っていった感じです」
2019.07/vol.4(耐久ファンデ・撮影/アシザワシュウ[S-14])
「自立した大人の女性像を、自分なりに考えながら表現しました」
2019.09/vol.5(寄せアイメイク・撮影/横山創大)
「目頭を強調して陰影を作るメイク方法を知り、普段の仕事メイクにも取り入れています!」
2019.12/vol.6(コーセー「ルシェリ」の紹介ページ・撮影/女鹿成二)
「スキンケアで肌が変わることを知るきっかけに」
2020.03/vol.7(イントロダクション・撮影/嶌原佑矢)
「初の巻頭ページで、またも緊張」
2020.07/vol.8(シュッと見え小顔メイク・撮影/横山創大)
「モデル撮影に慣れ、余裕が出てきた頃です」
2020.09/vol.9(イントロダクション・撮影/嶌原佑矢)
「演技に近い感覚の楽しい撮影でした」
2020.12/vol.10(イントロダクション・撮影/渡辺宏樹[TRON])
「表現の幅が少し増えたかなと実感。まだまだ頑張らなくては」
\中村ゆりさんが初の表紙登場!/
『美的GRAND』2021春号は好評発売中
『美的GRAND』2021春号掲載
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/AYA(LA DONNA) スタイリスト/入江未悠 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。