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2024.7.12

再燃! ニコール・キッドマンは、本当に夫の心を取り戻すために豊胸したのか?【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.21】

たびたび整形疑惑が記事になるニコール・キッドマンに、かつてささやかれた豊胸疑惑。これは、夫の浮気の防止策などと言われたが、それって本当か? 最近になってまた豊かなバストが目立ってきたことから、再考察。【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.21】

エリザベス・テイラーの“若返り”を持ってしても、夫の心は戻らない?

1974年公開のアメリカ映画に「別離」というシリアスな秀作がある。夫の愛を取り戻すために、美容整形を受けて見事に若返る妻を、エリザベス・テイラーが演じるという、当時としては衝撃的なものだった。
リアルな手術のシーンもあって、それこそ見た目20歳も若返った妻は、若い男性とのアバンチュールもあったりするが、若さを必死で取り戻したのはあくまで夫のため。健気なほどの女心が描かれるも、「別離」というタイトルが暗示するように、夫の心は戻ってこない。極めて切ないストーリーだった。
当時はプチ整形などない時代、大掛かりな外科的手術だから、余計に虚しさが増したもの。そして多くの女性に、まだ十分に美しかったエリザベス・テイラーの美貌を持ってしても、一度離れた夫の心は戻らないんだと、思い知らせるような内容だった。

ニコール・キッドマンは、一度除去した胸のインプラントを、再び……

じつは、そのストーリーを彷彿とさせたのがニコール・キッドマンに関するある報道だった。2人目の夫でミュージシャンのキース・アーバンに不倫報道とともに離婚の危機がささやかれたそのタイミングに、胸が明らかに、また不自然に大きくなったことから豊胸手術疑惑が生まれ、夫の心をつなぎ止めるためではないか? という記事が、10年ほど前に多数出たことがあるのだ。

ただその時は、数年後に胸に入れたシリコンインプラントを除去したとも報道されている。ちょうどその頃に、ある元スーパーモデルが豊胸手術で入れたインプラントが溶け出して体内に流出してしまい、急遽それを除去する大手術となったというニュースがあり、おそらくは不安になったのだろう。体内に異物を入れるのは健全ではないし、という専門家のコメントや、除去は真実といった友人の証言までが新聞を賑わせたと言う。

ところが今年になって、じつはまた胸がふくよかになっているという見方がある。ちなみに、胸が露出するドレスの時だけ上手に詰め物をしているのでは?とも言われたりもするけれど、やっぱりまた目を見張るほど豊かになっていて、改めて以前の報道が思い出され、気になり始めてしまったのだ。この知的な人が豊胸をする心理が……。

もちろんどんなにバストが大きくなろうと、大きく見せようと、他人がその良し悪しを言及するべきではではないけれど、端的に言ってニコール・キッドマンには大きな胸なんて要らないじゃない? とは思うのだ。輝くように美しいし、才能に溢れ、品格もある、そういう人にドレスからこぼれ落ちそうなスイカみたいな胸なんて必要ないと。

20246月 ハリウッド エジプシャン・シアター「ファミリー・アフェア」プレミアにて

 

20183月 第90回アカデミー賞のレッドカーペットにて

すべてに完璧主義だから、イブニングドレスを着るための決断? それとも……

ただこの人の場合、何に対しても完璧主義、美に対しての意識も高く、デビュー以来確実に美貌を進化させ、世界一の美女と謳われるに至った。それはひとえに美意識の高さと完璧主義のなせる業だったと思う。

一度“世界一の美女”と言われてしまうと、逆に世間をがっかりさせられないという義務感が働くのだろうか。この人には常に美容整形の疑惑が絶えないけれど、そういう高い意識があってこそ、今のこの人のポジションがあるのは確か。
そもそも、これほど完璧に美しいプロポーションを維持し続けている人はちょっといない。相当に努力をしているはずで、そこは頭が下がるが、豊胸となると、やっぱりなぜ?となる。
ただ第一線で活躍する大女優として、イブニングドレスを着る機会も多い。胸を強調するデザインがトレンドということを考えると、確かにバストは小さいよりも大きい方が都合が良く、若い頃からそこがコンプレックスだったと言われるだけに、この人なりに完璧を期した結果なのだろう。

離婚回避のカウンセリングまで受けていた

従って、世間が言うように夫の気持ちをつなぎとめるためというのは、この人に限っては考えにくかったが、確かに、常に仲睦まじい姿を見せ、レッドカーペットの時は常に一緒、ベタベタの状態で、これほど愛情深い夫婦はないと言われる一方で、今まで幾度も離婚危機を騒がれた。
実際に深刻な状態にあったことを裏付けるのは、2人で離婚を回避するためのカウンセリングを受けていたという報道。何とか結婚生活を存続させたいという強い思いがあった訳で、ハリウッドきっての“おしどり夫婦”にも度々問題は起きているのだ。
じつはその原因も、ニコールがなかなか嫉妬深く、夫の行動を束縛しがちだったからという説もある。夫の浮気の真偽は不明だけれど、ともかく何かあると浮気を疑うという流れができてしまっていたのかもしれない。
だから、そういう意味の女性心理として、夫に浮気心を起こさせないため、よりグラマラスな体を持ちたいと考えるのはありえない話ではないのだ。

2019年7月パリ「ジョルジオ・アルマーニ プリヴェ」ファッションショーのバックステージにて

ニコールにはトム・クルーズに離婚を申し出られたトラウマが!

ご存知のようにニコール・キッドマンの最初の結婚相手はトム・クルーズ。11年目に離婚しているが、これがトム・クルーズからの申し出によるもので、ニコールはまだ結婚生活を続けていたかったと言われる。宗教の違いなどが取りざたされる中、トムと映画で共演した女優ペネロペ・クロスの存在が原因だったという説も。
そういう背景から考えるに、ニコール・キッドマンはもう結婚を失敗させるわけにはいけないという強い覚悟があったと同時に、夫の浮気心に対してのトラウマがあったと思われる。

本当の理由はわからない。女優としてのプライドや責任感のようなものと、夫に愛され続けたい妻の焦燥感、そして単に女性としていつまでも綺麗でありたいという素直な思い……そういうものがない交ぜになった結果なのかもしれない。
ただそうやって“動機”を考えれば考えるほど、何かニコール・キッドマンという人がいとおしくなってくる。

もし今、再び豊胸に踏み切ったとすれば、一度除去したのに、一体なぜ?とも思うけれど、いやいや、わかっていても止むに止まれずというのが、こういう美容医療の求心力なのだろう。

いっそ目指して欲しい。完璧な60代美人女優という奇跡を!

どちらにせよこの人は、57歳となる今も完璧な美を保ち続けている。もちろん顔の整形疑惑は相も変わらず度々出てくるが、ほんの数回を除いてはその報道を否定し続けながら、結果として、まさに奇跡的な美しさを保っている。
とは言え、この人は本当に特別な存在。一般的にここまで美容整形周りのゴシップが多いと、女優としては出番が極端に少なくなって一線を退かずには済まなくなるのに、この人の場合は全く逆に、年齢を重ねても重ねても、そしてまたどんな記事が出ようと別格の活躍ぶり。それらが何のネガティブ要素にもなっていないのだ。それくらい演技派女優としても唯一無二の存在だという証。
それならば、いっそどこまでも信じられない美しさを保ち続け、過去に例のない60代のトップ美人女優の道を目指してもらいたい。もともと大好きな女優。こういう“若返り方”はどうなのだろうと思っていたが、こうなったらとことん応援したい。奇跡を超えた60代美人女優へ! そして大好きな夫にいつまでも愛され続ける妻であれと。

GettyImages

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美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『大人の女よ! 清潔感を纏いなさい』(集英社文庫)、『美人だけが知っている100の秘密』(角川春樹事務所)、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)など著書多数。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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