【沖縄在住・美容ジャーナリスト加藤智一の「沖縄美トリート」リスト】LIST5:「ザ・リッツ・カールトン沖縄」
沖縄在住の美容ジャーナリスト・加藤智一さんがラグジュアリーリゾートを紹介する連載。今回は、本島・名護市に位置する「ザ・リッツ・カールトン沖縄」をご紹介。大人仕様の屋内プールやトリートメントルーム、屋外ジェットバス、ガゼボ、ジムなど充実のスパ棟を備えたゴルフ&スパリゾートです。
世界遺産〝やんばる″の森と海の息吹を感じるゴルフ&スパリゾート
名護市・「ザ・リッツ・カールトン沖縄」
LIST5:「ザ・リッツ・カールトン沖縄」
沖縄本島の北部の名護市に位置する「ザ・リッツ・カールトン沖縄」。名護湾を見渡せる高台に建ち、“首里城”を彷彿とさせる赤瓦や白壁を模したデザインが施されているラグジュアリーホテルです。
もともと名門ゴルフコースである「かねひで喜瀬カントリークラブ」にあったホテル「喜瀬別邸」をリブランドしただけあり、館内には“うなー”と呼ばれる水の庭を配していたり、ガジュマルの大樹のある庭を備えていたりと、贅沢な空間づかいは老舗リゾートならでは。
ゲストルームは全97室を用意。スタンダートの客室である「デラックスルーム」でさえ、45㎡という広さ。すべての客室にテラスを配しており、東側からはサンライズが、西側からはサンセットを臨むことができます。
加えて、テラスと同じように海や空を楽しめるバスルームは開放感抜群。前に遮るものが何もないので、借景の美しいビューバスで、日中からゆっくりとバスタイムを楽しみたくなるほど。
また、バスタブの隣には、沖縄ブランド「ラ クッチーナ」の「美ら海バスソルト」とともに、丁寧にタオルを巻いたバスピローも用意されており、タオルを巻くというひと手間に、こちらのホテルのホスピタリティを感じます。
バスローブは内側が綿100%のタオル地、表地はパイピングが施されているワッフル織で、着心地が抜群! ホテル広報によれば、このオリジナルのバスローブの評判がよく、他のラグジュアリーホテルがバスローブを制作する時に参考にしたそう。納得の心地よさです。
アメニティは沖縄のコスメブランド「ゆめじん」のスキンケアセットに加え、仏・パリのフレグランスブランドである「ディプティック」のヘアケアや固形ソープを用意。そのバランスのいいセレクションにもセンスの良さが光ります。
温浴施設、屋外ジェットバスやガゼボが集まる「スパ棟」
そして、こちらのホテル最大のビューティな魅力が、徒歩3分ほどの距離に位置するスパ棟です。トゥクトゥクでの送迎も利用できますが、少なくとも往路は徒歩で訪れてほしい場所。やんばるの大自然が生い茂るアプローチを抜けると、その先にスパ棟が現れ、やがて非日常へのドアが現れます。
スパ棟はトリートメント室のほか、岩盤浴やサウナを備えた温浴施設「ヒートエクスペリエンス」、自然を満喫できる屋内プールやホットバスを楽しめるジェットバス、デイベッドを備えたガゼボも用意。こちらでは軽食もオーダーできることから、午前中から夕方まで、こちらで半日過ごすことができるほど充実しています。
なかでも、通常、屋内プールは屋外プールの付属として用意されていることも少なくありませんが、こちらは眼下にパノラマが広がる開放的な空間でプールで泳がなくても、読書をしたりおしゃべりを楽しんだりと、のんびりと大人時間を楽しむのに最適です。
やんばるの息吹を感じながらのスパトリートメントを
そして、スパトリートメントでは、デジタルデトックスや自律神経ケアにおすすめの「フーチバースカルプ+アウトドアやんばるスチームチェア」をチョイス。
まずはスチームチェアからスタート。フーチバーとはヨモギのこと。眼下に森が広がる景色を眺めながら、ヨモギを中心に複数の薬草をブレンドして煮たてた蒸気を利用して、身体の深部から温めながら、蒸気成分を吸収することで自活力を促します。
その後、香りがやわらかく、苦みのない新芽だけを使った県産のヨモギや、複数のハーブから作ったハーブボールで頭皮や肩をじんわりと温めながら、筋肉の緊張にアプローチ。さらに、ヨモギのオイルで頭皮や首を揉みほぐしたり、ハチミツで頭皮パックをしたりと、頭皮を徹底的にケアしていきます。
ヨモギによる抜群なリフレッシュ効果に加え、頭皮をしっかりケアすることで、「フェイシャルメニューよりもフェイスラインが引きあがる」とゲストにも評判だそう。フレッシュなヨモギを贅沢に用いたトリートメントで、自然や森に抱かれる没入体験を楽しめます。
料理長が厳選した沖縄県産の黒毛和牛や島野菜を鉄板焼きで
ディナーは沖縄県産の黒毛和牛や島野菜を堪能できる鉄板焼きレストラン「喜瀬」で。カウンターを取り囲むように配された全18席とアットホームな空間です。食材や料理をシェフ自らが説明してくれるので、お肉や島野菜が焼きあがる香りを楽しみながら沖縄の食材を五感で味わうことができます。
コース料理はゴーヤーのガスパチョからスタート。シークワサーや自家製のリコッタチーズが、ゴーヤーの苦みを包み込んで、まろやかに仕上げた一品。その後、やんばる島豚や九州産の活鮑、沖縄県産黒毛和牛など、シェフが厳選した食材が続きます。
なかでも、沖縄県産黒毛和牛のフィレとサーロインのステーキは口のなかで溶けるように旨味が広がり、箸が止まらない美味しさ。プレートにはガーリックチップスやズッキーニ、しいたけなどの島野菜が添えられ、調味料も紅塩、ポン酢、梅肉をあえた味噌が小鉢で並び、〝味変〟しているとあっという間に肉を完食!
この日、カウンターを担当してくださったのはザ・リッツ・カールトンブランドで17年のキャリアをもつ森桂太料理長。艶めく鉄板の上を、両手がしなやかに交差していく所作の美しさにファンも多いそう。
やんばるの緑に癒されながら、思い思いのウエルネスステイを
前述したように、こちらは全18ホールからなる名門ゴルフ場内に隣接しているため、ゴルフ好きであれば、名護湾を臨む最高のロケーションでゴルフを楽しめる一方、温浴施設が配されたスパ棟でゆっくり沖縄時間を満喫したり、広々とした客室でバスタブに入りながら“お籠り滞在”ができたり……と、各人が思い思いのリゾート体験を楽しめます。その時々の季節や気分、一緒に宿泊するパートナーのニーズにあわせた滞在ができることもありリピーターが多いのも納得です。
LIST5
【ザ・リッツ・カールトン沖縄】
所在地:〒904-1301 沖縄県名護市喜瀬1343-1
TEL:098-043-5555 (代表)
料金:デラックスルーム45㎡1泊・2名1室あたり94,875円~
ベイデラックスルーム45㎡1泊・2名1室あたり107,525円~
プレミアデラックスルーム 58㎡1泊・2名1室あたり126,500円~
カバナルーム45㎡1泊・2名1室あたり126,500円~
(いずれも税・サービス料込)
URL : https://www.ritzcarlton.com/ja/hotels/okarz-the-ritz-carlton-okinawa
*料理はシーズンによって、メニューや盛りつけが異なります
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。