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2023.2.23

悩めるときは「ラーゴム!」北欧ジャーナリスト森百合子さんの美の習慣|美的GRAND

【美しい人の美の習慣】今回は、北欧ジャーナリストの森百合子さんにお話を伺いました。

悩めるときは「ラーゴム!」。自分の“ちょうどいい”を知ることで楽になれた。


Profile
森 百合子さん
もり・ゆりこ/東京都生まれ。大学卒業後、コピーライターに。独立後、北欧5か国で取材を重ね、旅や食、暮らし、インテリア情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』シリーズ(トゥーヴァージンズ)、『北欧のおもてなし』(主婦の友社)、『いろはに北欧』(地球の歩き方)など。NHK『世界はほしいモノにあふれてる』『趣味どきっ!』などメディア出演も多数。北欧生活雑貨の店「Sticka」も運営。’23年春にエッセイを出版予定。趣味のスウィングダンス歴は20年以上。


最新刊『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』(パイインターナショナル)

インテリアとネイルは色で遊んで、気分を上げる

ルイス・ポールセンのペンダンライト、スティグ・リンドベリのカップ&ソーサー。イェンス・クイストゴーのプレートには森さん手作りのシナモンロール。発酵バターたっぷりのスウェーデンのレシピで、ほっとする甘さだった。

フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの展覧会をきっかけに北欧5か国を旅し、魅せられた。北欧インテリアを取り入れた自宅兼仕事場は、森さんの紡ぐ文章や視点と同じように温かく、心地がいい。カーテン代わりのテキスタイルやクッション、ポスターなど色や柄が気持ち良く調和し、明るい気持ちになる。

「色のトーンをそろえると合わせやすいです。北欧のものはくすんだ色も多いので取り入れやすいですね。インテリアはカラフルですが、私はメイクで色を使うことがほとんどなくて。その分、ネイルやピアスは色で遊んでいます」

すっとした姿勢や立ち姿も美しい森さん。20年以上続けているスウィングダンスでは、体幹が鍛えられたそう。

「仕事で座りっ放しになることが多いので、ストレッチはこまめに行い、意識して歩くようにしています。最近は電動自転車で遠出するのも楽しいです。北欧に行くと、海や湖でよく泳ぐんですよ」

デンマークの「Hygge(ヒュッゲ)」(心地よい空間や時間)、スウェーデンの「Fika(フィーカ)」(お茶の時間)など、日本でもよく知られる北欧の言葉は、自分のペースに立ち戻らせてくれる。森さんが好きな言葉は、スウェーデンの「Lagom(ラーゴム)」。“多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい”“程々”を表す言葉に肩の力が抜けたそう。

「かつての私は、欲しいものは頑張らないと手に入らないと思っていましたが、暮らしもインテリアも、自分にとっての“ちょうどいい”は頑張りすぎなくても実現できますし、その方が自分らしい幸せを感じることも。今の私でいいじゃないと思えると、気持ちが軽くなりました。それは仕事でも同じ。いいアイディアが浮かばないと睡眠時間を削ってねばっていましたが、効率は悪くなるし、『もっと頑張らねば』と思うとよけい消耗します。しがみつくのをやめ、買い物に行ったり、掃除を始めたりすると、逆にアイディアが浮かんでくるので、煮詰まったら、行動を変えてみます。そういう切り替えはうまくなったみたいですね」

デンマークの知人宅に招かれたときのこと。オープンサンドを各々で作れるようにパテやニシンが並ぶ中、きゅうりやトマトは丸ごと皿盛りに。そのおおらかさに、豪華やおしゃれであることだけがもてなしではないと気づかされた。

「日本での会話で『お夕食の準備はいいの?』と言われたことがあります。妻である私を気遣ってくれたのですが、そういう考えから解放されるといいですよね。北欧では男性も家事や育児をするのが当たり前で、女性だけがその役割を担うわけではありません。仕事や家のことに追われるうち、自分の好きなことは後回しになっていた、そんな頑張る方々に、ラーゴムの良さも伝えていけたら」


築88年の一軒家をリノベーションした森さんの自宅。ブルーノ・マットソン×天童木工のソファ、ライティングビューローが並ぶリビングの窓には、カーテンの代わりに北欧のテキスタイルを季節に合わせてかけている。この日はスティグ・リンドベリの「楽園」。森さんが着ているワンピースはスウェーデンのブランド「bric・a・brac」のもの。

Her Beauty Rules

□ ストレッチやダンスで体を動かす

□ 思うように進まないときは行動を変える

Daily Care Item


右から/植物由来のEGFを世界で初めて配合したアイスランドのスキンケアブランド「バイオエフェクト」のビーアイオーセラム(夜用美容液)
同 ボディインテンシブ(体用美容液)。「クリームの重い使用感が苦手なのですが、このセラムはスッとのびて心地よく、肌の調子もいいんです」


アイスランドの風景をテーマとした THREEの’20年春のコレクションがお気に入り。
右から/THREE ネイルポリッシュ 106・同107
インディストラクティブルアイライナー 06レイキャビク(いずれも販売終了)


常備しているスウェーデンのジャムと紅茶。
右から/「トルフォークゴード」のオーガニックのビルベリー(ブルーベリー)ジャム
同 リンゴンベリー(こけもも)ジャム。老舗紅茶店「コブス」のルスト オック フェーグリン(パッション&ビューティ)は、マンゴーやラズベリーのブレンドティー。
「ジャムはヨーグルトに入れて食べています。ミートボールのソースに欠かせないこけももジャムは、肉料理に添えてもおいしいです」


山本亜由美さんが作る、花や木の実などがモチーフの「マーダーポーレン」のピアス。
「アクセサリーはいつもピアスだけ。つけると気分が上がる、私のやる気スイッチです」

 

『美的GRAND』2023冬号掲載
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/REINA 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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