青紫系ピンクの口紅が、なじむ顔になるには？　アトランダム Q & A 【大高博幸さんの肌・心塾 Vol.518 】

Ｑ　初めまして、こんにちは。最近、とても気になる綺麗な色の口紅を購入し、それを使いこなしたい、似合うようになりたいと、試行錯誤中の一読者です。
そのリップカラーは、今まで余り見た憶えのない、使ったコトは勿論一度もない青紫系のピンク。くっきりした発色で、唇をメイクの主役にする感じが好きになり、購入以来、ほゞ毎日使っています。ところが、いちばんの親友から「その色をつけていると、顔色が悪く見える気がする。みかんを食べすぎた子供の肌色みたいに、黄ばんで見える … 。口紅の色自体は綺麗なのに、どうしてかしら？」と言われました。
実は、私自身もその点が気になっていて、使い慣れているピンクベージュ系の口紅を軽く重ねて発色を和らげたりして、今はゴマ化しているところです。頬紅を濃いめにつけたりもしてみましたが、私の場合はイマイチでした。こんな場合、ファンデーションをピンク系に変えるほうがいゝのでしょうか？　ちなみに私の肌はイエローベースで、愛用のリキッドファンデーションは、肌色とほとんど同化して見える明るめのイエローベージュ系です。肌色にリップカラーがなじんで見えるように、先生のアドバイスを頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。( ミミ、26 歳、ドライ寄りの混合肌、会社員 )

Ａ　Q メール、ありがとうございました♥　たしかに最近、青紫みを強く感じさせるピンクやローズのリップカラーを、よく目にするようになりました。試写室便りで紹介した映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』( Vol.506 ) でも、調香師のアントーニアさんが、青紫ピンクのリップカラーを使っていて、ハッとするほど美しく、新鮮に見えました。
そのページでは、いの一番に頭に浮かんだイプサのリップカラー 12 番を紹介しましたが、こゝではまず具体的に、同系色のリップカラーをまとめて 8 色、発売日順に並べて御覧頂くコトにします。

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イプサ　リップカラー　01、12　￥3,200　( 7.26 より発売中 )
パルファムジバンシイ　ルージュ・ジバンシイ・ベルベット　25、42　￥4,600　( 8.30 より発売中 )
イヴ・サンローラン　ルージュピュールクチュールザスリムコレクター　8、21　￥4,500　( 9.6 限定発売 )
オペラ　リップティント N　104　￥1,500　( 9.12 限定発売 )
オペラ　シアーリップカラー R N　102　￥1,200　( 9.12 限定発売 )

さて、こゝからが本題です。
中学校時代の「美術」の授業を少しだけ想い出して頂けると好都合ですが、青紫ピンクのリップカラーとイエローベースの肌色は〝色相 ( 色調 ) 〟として正反対の〝補色〟関係にあり、この 2 色が並ぶと強い〝色相対比効果〟を感じさせます。青紫と黄色は、互いに目も覚めるほどフラッシィなコントラストを生み、極端な場合、イエローベースの肌はグレーやグリーンに寄って見えたり、病的にくすんで見えたりするコトもあるほど、色と色が影響しあうのです。

では、どうすれば良いのか？　肌の黄みを調整するためには、ⓐ ピンク系のファンデーションを使う ( or 愛用のイエローベージュ系のファンデーションに、ピンク系のファンデーションを程よくブレンドして使う ) 、ⓑ ソフトなピンク系の頬紅をふんわりと幅広く使うという方法も色彩理論的に正しいのですが、それ以上にミミさんにオススメしたいのは、紫系のコントロールカラー ( 肌色を補正するためのメイクアップ下地 ) を、ファンデーションの前にベースとして仕込んでおくコトです。

紫系＝ラヴェンダー or モーヴ色のコントロールカラーは、素肌の黄みを払って ( 弱めて or 消して ) 、青紫ピンクの口紅と調和する肌色にチェンジする役割を果たしてくれます。いわば、透明なカラーフィルターをかけたかのように、一段階ブルーピンク寄りの肌色に整えてくれるのです。論より証拠で、まずは顔半分だけに、紫系のコントロールカラーをなじませ、もう一方の素肌の色と比較してみてください。

次に、紫系のコントロールカラーを 2 品、御紹介します。

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エレガンス　モデリングカラーアップベース　SPF25・PA++　LV600　￥4,500　( 9.16 発売 )
肌色を自由にチェンジするための、新カラーコントロールベース ( 全 5 色 ) です。素肌の色そのものが変化したような、肌と一体化する透明な被膜を形成し、キメ・毛穴・凹凸をフェイントしながら、澄んだ肌色に整えてくれます。LV600 は、特に黄ぐすみを払って、青紫系のメイクを自然かつ華やかに仕上げるための、ソフトなラヴェンダーカラー。ファンデーションを使用する前に、適量を指先に取り、顔全体になじませます。
詳しくは、www.elegance-cosmetics.com 、または 0120-766-995 へ。

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シュウウエムラ　ステージパフォーマーブロック：ブースター　アイシーモーヴ　SPF50・PA+++　￥4,500　( 8.21 より発売中 )
シュウウエムラの人気 No.1 メイクアップベースライン ( 既存 3 色 ) に加わった追加新色で、アジア人特有の肌の黄みを払って、透明感を与えるモーヴカラー ( やゝクールなブルー寄りの色調 ) です。肌を優しく保護しながら、メイク映えする肌色・肌質感に整えてくれます。
詳しくは、https://www.shuuemura.jp/ 、または 03-6911-8560 へ。

こゝでもう 1 品、僕が製品開発に携わった、淡いパープル色の透明ルースフェースパウダーを紹介させて頂きます。

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セリジエ　ミネラルフェイントパウダー　パープル　￥3,780　( 8 月初旬より限定発売中 )
肌の透明度を高める青 × くすみ ( 特に黄＆茶ぐすみ ) を和らげる赤の微粒子粉体＋上品な艶を与える真珠パウダーをブレンドした、透明なルースフェースパウダーです。何も塗っていないように見えるのに、色ムラやくすみをフェイントし、自然な艶感のある肌を演出 … 。カバー力は全くありませんが、たとえば、スキンケアした素肌 or サンスクリーン類を塗った肌にこれだけを直接使用しても、何となく肌が綺麗に見えます。さらに特殊な技術によって、10 種の美容液成分をパウダーに内包させているため、肌を長時間乾燥させません。限定品ですが、注文が殺到したため、現在追加生産中とのコトです。
詳しくは、ハルメク　0120-771-194 へ。

以下、カメラマン・宮崎貢司氏と雑誌「ハルメク」編集部の御厚意により、このパウダーを使ってメイクした画像をアップさせて頂くコトになりました。モデルは「ハルメク」の読者・桜木須万子さん ( 62 歳・主婦 ) です。

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写真 ① は、桜木さんの〝いつもの自前メイク〟。薄めで自然といえば自然ですが、毛細血管、くすみ、色ムラが気になります。
② は、ベースメイクとアイメイクを手直しした後、リップカラーパレットでメイクしているショットです。リップカラーは、ソフトピンク＋アプリコットベージュ＋ソフトローズのブレンド。
③ は、桜木さんと大高のツーショット。前出のセリジエミネラルフェイントパウダーパープルを再度軽くなじませて、メイク完了。
④ は、このページのみで公開のスナップショット。オマケに撮った 1 枚なので、桜木さんの 100 % リラックスした表情が、とても若々しくキュートです。

最後は蛇足になりましたが、ミミさんが青紫ピンクのリップカラーを、思う存分、使いこなしてくださるコトを願っています。では、Good Luck ♥　お友だちにもよろしくお伝えください ♥

このページで紹介した化粧品の価格は、全て本体価格です。

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