シーン別メイク
2026.10.10

田中みな実さん「当たり前なんて、ひとつもないんだ」|花が言うには。Vol.58

季節の花とその花言葉から連想されるメイクを紹介していく『美的』本誌で大人気の田中みな実さんの連載第58弾。『美的』11月号の花は「セージ」がテーマです。

EDIT&WRITING: 美的編集部

美的編集部

美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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SOURCE: 美的 2026年11月号

2026年11月号

11月号

9月24日 ¥1,680

『美的』11月号は、「秋メイクは『盛れるベージュ』で品格映え!」という大特集。秋も深まる季節に、進化したベージュメイク…

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田中みな実
学生時代に美容にハマり、今ではプロ級の知識のもち主に。9月11日に全国公開となる映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』に出演。

【今月の花】セージ

花言葉:「尊敬」「家庭の徳」

シャツ¥297,000、ショートパンツ¥110,000(メゾン・ディセット〈COATE〉) ニット¥44,000(エスアンドティ〈MARGE〉) イヤーカフ[右耳上]¥116,600、イヤーカフ[右耳下]¥313,500、イヤーカフ[左耳上]¥134,200、イヤーカフ[左耳下]¥79,200、ダブルリング¥123,200、重ねたリング¥168,300(Hirotaka△表参道ヒルズ〈Hirotaka〉)

“当たり前なんて、ひとつもないんだ”

最愛の祖父が亡くなったのは、去年の春だった。

97歳、大往生だったけど、どれだけ長生きしようとも、

やっぱり悲しくて子供のように泣きじゃくった。

昔、祖父は米屋だった。細身だけど、

しっかりした身体つきで、よく日に焼けていた。

いつも私たちに自慢の力こぶを見せてくれて、

その浮き出たこぶがかっこよくて、

子供の頃、触らせてもらったり

ぶら下がって遊んでもらったっけ。

私がアナウンサーに内定した年に咽頭癌の手術をして、

声帯、つまり声を失って、

祖父の声を聞くことはできなくなった。

それでもリハビリで、機械を通して話す術を身につけ、

私たちに戦争の話や、亡くなった祖母の話、

自分の体の調子についてなど、

相変わらず沢山お話をしてくれた。

とりわけ私には甘々で、

雑誌の表紙を飾れば

コンビニへ走って買ってきてくれて「大したもんだ!」と

嬉しそうに褒めてくれたし、

他のみんながいないところで、

「おじいちゃんにとっては、みな実が一番可愛い」って

こっそり教えてくれて、イタズラっぽく笑ったり。

調子が悪くなってからは、

帰り際に、「次はいつ来るんだ?」って

不安そうな顔で私を見つめた。

そんなこと今まで一度も言わなかったから、

胸が締め付けられた。

祖父母がいない初めての年始とお盆は、どこか寂しかった。

おばあちゃんの胡瓜の糠漬けが恋しい。

おじいちゃんの笑顔にまた会いたいよ。

大切な人たちの存在の大きさに、改めて思いを馳せる。

当たり前なんて、ひとつもないんだ。

そう肝に銘じて生きていこう。

――written by Minami Tanaka

使用アイテム

A 4つの色と質感を自由にレイヤード。温もりを含んだアプリコットベージュに、繊細なきらめきや陰影を重ねるほど、眼差しにしなやかな奥行きが生まれる。
セルヴォーク レイヤード シルエット アイズ 04 ¥6,380 

レイヤード シルエットアイズの詳細はこちら

Bアイシャドウの締め色をぼかしたような、淡く柔らかなソフトブラウン。パウダリーな発色ですっとなじみ、目元をさりげなく引き締めてくれる。
カネボウ化粧品 ケイト パウダリーナギナタライナー BR-1 ¥1,430(編集部調べ) 

パウダリーナギナタライナーの詳細はこちら

C 頰にのせた瞬間、するりと溶け込むみずみずしさ。大胆なバイオレットも肌の上ではほのかに透けて、ツヤと透明感がふわり。
NARS インセイシャブル リキッドブラッシュ 06091 ¥5,390 

インセイシャブル リキッドブラッシュの詳細はこちら

D ミラーのような艶めきに、澄んだライラックのニュアンスを忍ばせて。クリアな発色と光が重なり、唇に涼やかなムードが漂う。
NARS アフターグロー リップシャイン 296 ¥4,180 

アフターグロー リップシャイン[2026年 6月発売]の詳細・購入はこちら

E 頰にも唇にも使えて、ふわりと軽やかなシフォンマットに発色。花びらのように柔らかなニュアンスのロージィピンクで彩ることで、顔全体の血色感まで美しく魅せる。
ジルスチュアート ビューティ リップ&チーク ブルーミングシフォン 04 ¥3,520

リップ&チーク ブルーミングシフォン[2026年 8月発売]の詳細はこちら

メイク方法

「透けるバイオレットを重ねて透明感の奥に、儚はかなげな表情を」ヘア&メイクアップアーティスト林 由香里さん

EYE
Aの右上と左下を混ぜ、アイホール全体になじませたら、右下を上まぶたのキワに重ねて自然な陰影をプラス。下まぶたは左下と左上を混ぜ、目尻側2/3にぼかす。さらに右下を目尻側1/3に重ね、奥行きを深めて。Bのアイラインは目尻からスッとのばし、柔らかく引き締める。

CHEEK
Cを頰のやや内側から外側へ向かい、放射状に広げながら少しずつ重ねるようになじませる。輪郭をぼかしながらバイオレットの血色を淡く透かし、ふんわりと頰を染め上げて。

LIP
Eを唇全体になじませた後、Dをたっぷり重ねる。ロージーピンクにライラックのツヤと透明感が溶け合う、みずみずしい仕上がりに。

\過去連載も必見!/

田中みな実|花が言うには。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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撮影: 菊地泰久(vale.・人物)、李 有珍(aosora・静物) 

ア&メイク: 林 由香里 

スタイリスト: 西野メンコ

構成: 松村有希子

SOURCE: 美的 2026年11月号

2026年11月号

11月号

9月24日 ¥1,680

『美的』11月号は、「秋メイクは『盛れるベージュ』で品格映え!」という大特集。秋も深まる季節に、進化したベージュメイク…

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林 由香里

ヘア&メイクアップアーティスト

抜群の技とセンスをもち、幅広い女性誌のファッション&ビューティーページで大活躍。さらなる活躍が嘱望される。

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