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スキンケアニュース
2026.6.27

20年以上にわたる成分研究の積み重ねが結実! KANEBOの複合保湿成分「ジェネレイティングコンプレックス」【加藤智一さん連載Vol.39】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分や技術をご紹介します。今回はブランド「KANEBO」が生命科学のライフサイクルをコンセプトに、新たに開発した複合保湿成分を取材します。

EDIT&WRITING: 加藤 智一

加藤 智一

加藤 智一

美容ジャーナリスト

美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など

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“肌の本質であるライフバランス”をケア。すべての世代に提案したい万能成分

花王 スキンビューティ第1研究所 第4研究室 グループリーダー(カネボウ化粧品担当研究員)

村瀬大樹さん

 

加藤智一(以下、加藤) 今月はカネボウが20年におよぶ成分研究の知見を注ぎ込んだ、新発想の複合成分「ジェネレイティングコンプレックス」をご紹介します。まずは、こちらの成分を開発されたきっかけを教えていただけますか?

村瀬大樹さん(以下、村瀬) スキンケアの多くはしわやシミなど特定の肌悩みに働きかけるコンセプトが主流だと思いますが、今回は生命科学という観点から、肌を俯瞰して捉えたアプローチを試みました。具体的には、生物学者である福岡伸一先生の“動的平衡(どうてきへいこう)”という生命論への共鳴です。生命というのは、絶え間なく動きながら、バランスをとり、緩やかに、柔らかにつくられていて、絶えず壊してはつくる、という非常に高度なバランスの中で、生命体としての形を保っています。無生物だったら転がり落ちてしまう坂を、けなげに登り返す力が生命にはあります。それが、まさに肌の生まれ変わりにあたるとひらめきまして。そこで“動的平衡”に着眼した成分設計を考案しました。

加藤 肌のターンオーバーは活発な変化で、その一方で肌全体はバランスがとれている状態に導く、ということですね。では、その理論をどのように成分設計に応用されたのですか?

村瀬 肌が生まれ変わる期間、約42日間を表皮細胞の成長期・成熟期・終末期という3つのフェーズに分けました。そして成長期には肌の土台のケアなどを目的として【1】ビターオレンジ果皮エキスと【2】アシタバ葉/茎エキスを、成熟期には表皮のエネルギー代謝を促進するべく【3】ヒバマタエキスを、そして、終末期は細胞のリサイクル機能や角化機能を促すために【4】ユーカリ葉エキスや【5】モモ葉エキスを採用しました。特に、この表皮のエネルギー代謝と、細胞のリサイクル機能の両輪をとらえた設計は“動的平衡”からインスパイアされた考えで、“新しいものを壊して新しくする、壊すことで新しくいられる”という生命科学的視座で、肌全体の営みをダイナミックにとらえた設計への挑戦となりました。」

加藤 確かに、一般的なスキンケアでは、健康な細胞、元気な細胞をなるべくサポートしよう、長生きさせよう、というコンセプトが主流ですからね。生まれてくるものをきれいに壊す、終わらせるフェーズもケアする、というアイデアは斬新です。

村瀬 さらに、その生まれ変わりのフェーズをサポートするべく、うるおいのなかで細胞の生まれ変わりを支える環境を整えました。それを構成するのが、【6】オレンジ果汁エキスや【7】オランダガラシエキス、【8】アセチルグルコサミンといった成分で、NMFやアクアポリン3、ヒアルロン酸などにアプローチします。これらに保湿成分である【9】グリセリンを加えて、計9種になります。

加藤 うるおい環境のなかで、肌の生まれ変わりフェーズを下支えしていくという設計ですね。それにしても、これら複数成分の配合バランスを考案するのは大変だったのでは?

村瀬 9種の複合成分をまとめあげるまでには2年ほど費やしました。ただ、すべての成分は約20年に及ぶ花王・カネボウの研究において肌効果が科学的に裏付けられているものばかりです。弊社の長い歴史のなかで、“点”として存在していた素晴らしい成分を“線”として組み合わせる作業でしたので、その研究に集中できたことはよかったと思います。

加藤 なるほど! 確かにイチから研究して、組み合わせて……なんてはじめたら、何年かかるかわかりませんものね。これまでの研究成果の集大成のような複合成分なのですね。そう考えると、こちらの成分は世代を問わず、さまざまなかたが対象になりそうですね。肌を全方位からアプローチしていく設計ですし。

村瀬 おっしゃる通りです。冒頭でもお話ししましたが、こちらの成分は特定の肌悩みではなく、健康な肌の本質である“ターンオーバーを正常化するメカニズム”にフォーカスしています。福岡先生の“動的平衡”という生命観にふれたことで、ひとつひとつの細胞がもっている生きる力を育みつつ、壊すことで新しくいられるという“創造的破壊”の概念を活かすこともできました。その点でも、すべてのお客様から肌実感を引き出すという効果の高い成分に仕上がったと考えています。

スゴイ技術「ジェネレイティング コンプレックス」のアプローチ

カネボウ ジェネレイティング エッセンシャルズ 168mL ¥13,200/カネボウインターナショナルDiv.

 

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

加藤 智一

EDIT&WRITING: 加藤 智一

美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など

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