スキンケアニュース
2026.04.25

“メラニン生成を抑える”従来の美白とは異なるアプローチ! ポーラの美白・肌あれ有効成分「PCE―DP」【加藤智一さん連載Vol.37】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。今回はポーラが約7400種の素材から、探索に2年を要した、美白・肌あれ有効成分「PCE―DP」を取材します。表皮細胞のエネルギーを高めることで美白を実現するという新しい作用点に注目です。

EDIT&WRITING: 加藤 智一

加藤 智一

加藤 智一

美容ジャーナリスト

美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など

著者記事一覧へ >>

表皮細胞のエネルギーを高めることで、
メラニンがたまりにくい肌を育む「PCE―DP」

ポーラ化成工業研究所

中山和紀さん

 

加藤智一(以下、加藤) 今月はポーラ独自の美白有効成分「PCE―DP(ピースディーピー)」をお取り上げします。ポーラではもともと美白有効成分として「ルシノール」がありますが、まずはその違いについて教えていただけますか?

中山和紀さん(以下、中山) 「PCE―DP」と「ルシノール」では美白肌を叶えるための作用機序が異なります。「ルシノール」はシミやソバカスの原因となるメラニン生成を抑制する有効成分です。それに対して、「PCE―DP」は表皮細胞のエネルギー産生を高めることで肌のターンオーバーを促し、メラニンを排出するという仕組みになります。

加藤 なるほど! シミ・くすみをケアするためのプロセスそのものが異なるのですね。

中山 はい。「PCE―DP」は細胞に2種あるエネルギー産生回路のうち、表皮ではふだんあまり使われていない「クエン酸回路」に働きかけることで、よりエネルギー産生を高めることを可能にしました。「クエン酸回路」は常にエネルギーを多く必要とする細胞では活発な回路で、たとえば心臓や脳の細胞で主に使われている回路ですが、表皮ではほぼ使われていないのです。そこで、この回路に働きかけ、メラニンの蓄積を抑えることによって、メラニンの排出・減少をサポートしました。

加藤 肌環境そのものをよくしていくという働きですね。ポーラは今年、2026年の1月に「PCE―DP」と美容医療であるレーザートーニング施術を複合ケアの検証結果を発表しましたね。これは肝斑の改善が高まり、しかもその効果が早く現れるということかと。これも「PCE―DP」の細胞エネルギー産生を高めるという働きかけの成果ですか?

中山 そう考えています。レーザートーニング治療は低出力レーザーにより肌の深い層にあるメラニン色素も壊していく施術ですが、シミを生み出す大もとである色素細胞、メラノサイトそのものを壊しているわけではありません。「PCE―DP」は前述したエネルギー産生を促すとともに、バリア機能を高めることで、メラノサイトの刺激となる炎症などを抑えられます。加えて、「PCE―DP」には肌荒れを防ぐ薬用効果もあることから、レーザートーニング治療と適切に併用していただくことの有用性を示すことができました。

加藤 いまはシミ・くすみ治療で美容医療を選択するかたも多いと思うので、この併用試験は素晴らしいですよね。

中山 美容業界のトレンドもそうですが、実はポーラの製品企画チームからも、「ポーラのお客様は美容医療を受けている方が非常に多い」という報告を受けていまして。このことから、こういった実証実験を行いました。美容医療は機械的、物理的メカニズムでシミ・くすみにアプローチしていて、化粧品は皮膚科学の観点からケアしています。なので、どちらかが優れているということではなく、それぞれの特長を補いあいながら、理想の肌へ導くことができればと考えています。

加藤 美白有効成分の件でも前述しましたが、シミ・くすみにはさまざまなアプローチを施したほうが、より早く、有効な対応ができますからね。

中山 そうですね。美白有効成分にはいろいろな種類がありますが、同じ化粧品を使っても、「私には全然効かない」という方もいらっしゃいますし、どの成分からクリティカルな効果が得られるかというのは個人差が大きい。そう考えると、作用機序が異なる成分や方法で網羅的にアプローチすることで、より充実した手ごたえを得られるかと思います。

 

スゴイ成分「PCE―DP」のアプローチ


ホワイトショット クリアスキンローション 150mL 医薬部外品 ¥9,350/ポーラ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 加藤 智一

美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など

記事一覧へ

この記事をシェアする

加藤 智一

美容ジャーナリスト

加藤 智一

美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事