エイジング連鎖を引き起こす「老化連鎖因子」を発見! 導き出された救世主「ロンジェネクス」【加藤智一さん連載Vol.42】
いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分や技術をご紹介します。今回はコスメデコルテが“100年美肌”というコンセプトで見出した有用成分「ロンジェネクス」をご紹介。老化連鎖因子の出現を解き明かした、生体サイエンスの新知見にも注目です。
老化連鎖を断ち切り、至高の未来肌へと導く

加藤智一(以下、加藤) 今回ご紹介するのは、肌の老化連鎖に関する驚きの研究知見と、新たに効果を見出した有用成分、「ロンジェネクス(ノイバラ果実エキス)」です。最近話題の“スキン・ロンジェビティ(肌の健康長寿)にも関連する成分ですね。まず、こちらの成分に着目した背景を教えてください。
小林豊明さん(以下、小林) コスメデコルテは“肌の健康長寿”を目指すため、2023年に細胞の寿命やライフサイクルに着目した“セルフェイト(細胞運命)理論”を発表、2025年に製品に応用しました。これは細胞がたどる運命は老化細胞へと向かう1本道ではないことを証明した理論で、細胞運命を切り替えることで老化を阻止できるという知見になります。そして、老化細胞についてさらなる研究を続けた結果、老化細胞は近くの細胞のみならず、遠く離れた細胞にも悪影響をもたらすことを確認しました。そのカギとなるのが細胞から分泌する非常に小さなカプセル状の“情報の伝達役”、エクソソームです。しかも、老化細胞は正常な細胞に比べてエクソソームの放出量が多いということもあり、より多角的に研究を進めることにしました。
加藤 老化した細胞ほどおとなしくなるかと思いきや、悪影響を与えるエクソソームを放出しまくるのですね(苦笑)。
小林 そこで、そのエクソソームの内容物を観察すると、さまざまな遺伝子の働きを直接制御する役割ともつ、“マイクロRNA”において、“miR- 570-3p”というマイクロRNAが顕著に多く発現していることがわかりました。このマイクロRNAを通常の線維芽細胞に投与したところ、細胞がどんどん老化してしまい、慢性炎症を引き起こすSASP関連因子を分泌するようになるなど、老化細胞のよくない挙動も引き起こすことがわかりました。しかも、この作用は真皮の線維芽細胞に留まらず、表皮や血管の細胞も老化細胞にしてしまうのです。
加藤 まぁ! ドミノ倒しのように老化が広がってしまう、ということですね。
小林 はい。また、ヒトの皮膚においても、このマイクロRNAは肌に弾力を与えるエラスチン繊維を断片化することがわかり、細胞老化はもちろん、肌ダメージも与えることが明らかになりました。これらの結果から、私たちはこれを“老化連鎖因子”であると同定しました。

加藤 なるほど。そして、このことを探求して発見した成分が「ロンジェネクス」ということになりますね。
小林 はい。今回、いくつかの有用成分をスクリーニングしましたが、「ロンジェネクス」はコスメデコルテが有するさまざまな有用成分のなかでも、特にポテンシャルの高い成分であることがわかりました。
加藤 さらに、新技術としてエクソソーム発想のカプセル、「poEXO メッセンジャーソーム™」もありますね。こちらには「ロンジェネクス」をはじめ有用成分を内包することで、細胞に直接取り込まれるよう設計されているそうですね。
小林 おっしゃる通りです。内容成分をダイレクトに届けることを可能にしたことで、より効率的に機能を発揮します。
加藤 加えて、コスメデコルテといえば「リポソーム」ですが、今回はAQミリオリティクリーム専用のリポソーム「AQM多重層バイオリポソーム」も開発されたとか。
小林 新たに採用した「ロンジェネクス」や「poEXO メッセンジャーソーム™」だけではなく、ブランドを代表する先進美容成分を40種も選定しています。これらを引き連れて角層深くまで浸透するためにはリポソーム技術が不可欠ということもあり、多様な美容成分との共存を実現できる専用リポソームを開発しました。
加藤 すでに2種のスター成分があるのに、さらにパワーアップしたリポソームも開発するとは、本当に贅沢で手間もかかっていますよね。
小林 今回は究極の最高峰クリームとしてふさわしい内容にするというミッションがありました。そのため、時間的なコストは度外視で、細部にいたるまでこだわり抜いています。コスメデコルテを代表するさまざまな有用成分を惜しみなく使い、まさにブランドオールスター選抜のような処方に仕上げました。

加藤 肌効果に関しても、1回の使用で水分量アップにバリア機能・ツヤ弾力の向上など驚異的な結果が出ているそうですが、私が特に驚いたのは連用することで顔全体の印象がすっきり、引き締まっていたことです。どんなに保湿しても有意差がとりにくいのにも関わらず、この結果が出たのは驚きですね。
小林 私たちも実際に驚きましたし、この結果を得られたことは励みにもなりました。
加藤 どの成分が効いた、というのはわからないかと思いますが、この“黄金レシピ”が総力で導き出した肌効果だと言えますよね。
小林 そう考えています。なので、エイジングを気にされだした方はもちろん、美容医療を取り入れたいと思っているかたにも価値を感じていただけると考えています。いわば“ダウンタイムがない美容医療”と言われることを目指しており、まさに美容医療と化粧品の架け橋となるような存在として広く知っていただけたら嬉しく思います。
スゴイ成分「ロンジェネクス(ノイバラ果実エキス)」のアプローチ

コスメデコルテ AQ ミリオリティ ザ クリーム デコラシオン 60g ¥198,000/コスメデコルテ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
美容ジャーナリスト
美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など
15年以上皮膚科学研究を続ける。エラスチン研究を中心に皮膚のアンチエイジング研究に取り組む。現在は、アンチエイジングに加え、美白、保湿等の化粧品の美容成分の開発と効果検証の研究に従事。