健康・ヘルスケア
2026.08.04

夜の肌・心・体はどうなっている?|齋藤 薫さん特別寄稿

美と健康の土台となる“睡眠”の大切さを、睡眠コンサルタントの友野なおさんが解説。齋藤 薫さんの特別寄稿と一緒に、睡眠について深堀り!

EDIT: 美的編集部

美的編集部

美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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SOURCE: 美的 2026年9月号

2026年9月号

9月号

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『美的』9月号は、「肌もメイクも『スタミナ仕込み』でくずれ知らず!」という大特集! 気温も湿度もぐんと上がってきた季節…

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『眠り姫』のように寝ている間に奇跡を起こす、夜の神秘が、今、花開く。 文・齋藤 薫

人はなぜ睡眠をするのか ?しなければならないのか? そこにはいまだ謎の部分があるという。とはいえ、「睡眠の大切さ」は科学が進歩する程に重要性を増している。その神秘的な時間には想像以上に大きな意味が潜んでいることの証だろう。今や睡眠研究の進歩は、まるで『眠り姫』の物語のように、眠っている間は歳を取らない、それどころか若返る未来を示唆しているのだ。物理的にも遺伝的にも…。

よくいわれるように、あお向けに寝た顔は10年若い顔。鏡を下に置いたうつぶせの顔は10年老いた顔。まるで別人のようなふたつの顔は、睡眠の謎に深く関わっている気がしてならない。一方で、睡眠が成長ホルモンを高る事実も、寝る子は育つという法則どおり、より良く寝る肌は美肌力を育てることを裏づける。かくして、物理的かつ遺伝的な効果が究極の睡眠美容となるのは間違いないが、実は今、この分野が睡眠研究と共に劇的な前進を見せつつあるのだ。

知っていただろうか。コスメ史において夜の美容効果をもいち早く訴えたのはゲランであったこと。1950年誕生の美容液で既に“肌の修復力を高める夜の集中力”にも着目していたのだ。その後、睡眠美容はさまざまな形で追究されてきたが、今、巷でトレンドとなっているのは、テープで引き上げたまま寝る睡眠リフトアップとも言えるちょっと過激な方法。限界まで極めたいとするニーズに、化粧品のナイトケアも新境地を切り開きつつあり、いわば塗るだけで逆重力をかなえるような未来に挑んでいるのだ。もちろん夜の肌生理もそっくり生かされ、従来のナイトケアとは次元の違うチャレンジとなっている。

そう、あお向けに寝た顔はまさに逆重力がかかって、頬やフェイスラインがすっきりと引き締まって見える。でもある意味それも自分自身の自然な顔。それを蘇よみがえらせ記憶させること自体が、真のナイトケアと考えてもいいのではないだろうか。

「美女は夜作られる」は1930 年代の映画のタイトル、『歴史は夜作られる』から発想されたものだったが、早くもこの時代に、人は人を美しくする夜の魔法を予感していたのだろう。そこから約100年、いよいよ現実に夜の神秘性が美女を作る本当の時代が始まろうとしている。人の運命を変える程。人生の3分の1もの時間を占める睡眠にそこまでの力があってもなんら不思議ではないのだから。

美容ジャーナリスト、エ ッセイスト
齋藤 薫
美容誌や女性誌を中心に執筆。美容を通して女性の生き方や価値観を鋭く、温かな視点で描き、共感を集めている。

\では実際、/夜の肌・心・体はどうなっている?

医学博士、睡眠コンサルタント

友野なおさん

ニット¥17,600(マイストラーダ) パンツ¥39,600(デパリエ 伊勢丹新宿店〈デパリエ〉) イヤーカフ¥14,300(ete)

体は休息モード。疲労回復へ向かって

夜は、日中フル稼働してきた“ON”の体を休め、リラックスした状態で眠りへ導くための大切な時間。スマホを手放し、お風呂でじっくり体を温めるなど、体を“OFF”へと切り替えて。良質な睡眠中に分泌される成長ホルモンは、疲労回復にもひと役買います。

夜は、肌ダメージを修復する時間

夜の睡眠中は、日中に受けた紫外線や乾燥、摩擦などのダメージを受けた肌の修復が進みます。しかし、睡眠が充分にとれないとダメージを翌日にもち越してしまうことに…。朝起きたときに顔のくま、くすみはその日の“睡眠の答え合わせ”。質の良い睡眠を確保することは、美しさと健やかさの土台となります。

夜の睡眠中、脳は情報と感情を整理する

睡眠中は“脳のお掃除タイム”でもあります。思考や感情の整理が進むため、情報過多&ストレスを抱えやすい現代人にとって、心を守るための重要なセルフケアのひとつ。夜は脳疲労からネガティブ思考に陥りやすいという傾向も。不安やもやもやはひと晩置いて朝にもう一度考えてみては。

夜の質の良い睡眠が“やせ体質”につながる

睡眠不足になると、食欲を高めるホルモン「グレリン」が増加する一方、食欲を抑えるホルモン「レプチン」は減少。その結果、食欲のコントロールが難しくなり、特に糖質や脂質を欲しやすくなることも。ダイエット中こそ、食事や運動だけでなく、質の良い睡眠を確保することが大切です。

まるで浴びる美容液!?成長ホルモンは深い睡眠中に高まる

睡眠中、寝始めから約3時間に訪れる深い睡眠の間に、“天然の美容液”ともいえる成長ホルモンが集中的に分泌されます。この成長ホルモンをフル活用する睡眠美容のカギは“量×質”。深い睡眠を確保しつつ、7時間前後の睡眠時間を確保できると理想的。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT: 美的編集部

2001年に創刊された美容専門誌『美的』(小学館)の編集部。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をキャッチフレーズに、タレント、モデル、カメラマン、美容家や美容ライターといった各分野のスペシャリストとともに、最新のビューティトピックを深く掘り下げた誌面作りがモットーです。2026年には創刊25周年を迎え、これまで積み上げた膨大な美容に関する最新の知見をもとに、美容に対して誠実なメディア運営に取り組んでいます。

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撮影: 柴田フミコ(人物) 

ヘア&メイク: 小澤 桜(MAKEUPBOX) 

スタイリスト: 角田 薫

モデル: 森 絵梨佳 

イラスト: 糸井みさ

構成: 村花杏子

SOURCE: 美的 2026年9月号

2026年9月号

9月号

7月22日 ¥1,100

『美的』9月号は、「肌もメイクも『スタミナ仕込み』でくずれ知らず!」という大特集! 気温も湿度もぐんと上がってきた季節…

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