気になる「肌荒れ」は漢方を味方に！「肌トラブル」に有効なおすすめは？

肌荒れには漢方がいい、という話をよく耳にしますが、酒類も多く、自分に何が合うのかがわかりにくいという側面も。そこで、今回は、皮膚科医の先生に、肌荒れ対策として漢方を用いる際の注意点や、漢方にまつわるウワサの真相をお伺いしました。

漢方で治る肌荒れと治らない肌荒れがある？

漢方薬での肌荒れ治療について、「東京イセアクリニック」渋谷院院長で皮膚科医の大山希里子（おおやま きりこ）先生にお話を伺いました。

漢方が効く肌荒れと効かない肌荒れがある？

「漢方薬の服用には人それぞれ合う、合わない場合があります。
“漢方で治療できる肌荒れ、治療できない肌荒れ”というよりは、肌荒れの根本的な原因を除く事が重要です。

例えば…

などが肌荒れの根本的な原因としてあげられます」（大山先生  以下「」同）

漢方の効果が出るまでどれくらいかかる？

「漢方薬服用後の効果判定は２週間ほどですが、効果を得るためには継続して内服することが大切です」

漢方で肌荒れが悪化するというウワサはホント？

ネット上には、「漢方で肌荒れがヒドくなった」という口コミもあるようです。実際のところ、漢方で肌荒れが悪化することはあるのでしょうか。

漢方で肌荒れが悪化するってホント？

「体質によっては、漢方薬が合わない場合もあります。ただし、どんな薬にも副作用やアレルギーがある方がいるため、漢方薬に限ったことではありません。

漢方薬の内服により悪化した場合は、服用を避けた方が良いでしょう。肌荒れの明らかな原因がある場合は、それを除かないと治りません。肌荒れの明らかな原因とは、前述のとおり“過剰な洗顔による乾燥やスキンケア製品が肌に合っていない、毛穴のつまりなど」

ネット上で目にする漢方の好転反応とは？

漢方薬の服用や鍼灸マッサージのあとに起こる体の不調は、「症状が良くなる前の好転反応だ」とネット上に書いてあるのを目にすることがあります。では、“好転反応”とは具体的にどのようなものなのでしょうか？

「“好転反応”とは東洋医学の用語です。
治療の過程でみられる予期せぬ一時的な反応で、悪化したような複数の症状が出ることがあります。症状としては眠気、倦怠感、便秘、下痢、かゆみ、痛みなどですが、薬が合わない場合もあるので処方した医師に相談してください」

＼教えてくれたのは／

『東京イセアクリニック』渋谷院院長　皮膚科医

大山希里子先生

日本皮膚科学会会員、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。

「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。

『東京イセアクリニック』渋谷院

〒150-0031　　東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテルロビー階
TEL：0120-963-866

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ツムラの肌荒れに効果のある漢方薬

ツムラは、“自然と健康を科学する”のキャッチコピーで知られる漢方や生薬事業を主力とする医薬品メーカー。今回はツムラの製品の中から、肌荒れ関連の効能・効果をもつ漢方薬をピックアップしました。今回ご紹介する3つの製品は、ドラッグストアなどで購入することができる第２類医薬品です。

ツムラ漢方 十味敗毒湯エキス顆粒[第2類医薬品]

「十味敗毒湯（ジュウミハイドクトウ）」は、“10種類の生薬で毒素を取り除く”ことから名付けられた日本生まれの漢方薬。効能は、化膿を繰り返すにきびや皮膚炎、じんましん、湿疹などの改善。

【皮膚トラブルの初期に】
効能・効果：体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿する人の次の症状：化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫

ツムラ漢方 清上防風湯エキス顆粒[第2類医薬品]

「清上防風湯（セイジョウボウフウトウ）」は、オイリー肌にできる “思春期ニキビ”に効果がある漢方薬です。漢方医学では、体内にこもった熱は体の上の方に上がる性質があり、その熱がニキビや皮膚炎などを引き起こすと考えられています。清上防風湯は、体にたまった熱を冷まし、かゆみを抑え、膿を出し、首から上の肌トラブルを改善する薬です。

【赤いニキビで悩んでいる人に】
効能・効果：体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症：ニキビ、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎

ツムラ漢方 桂枝茯苓丸料エキス顆粒A[第2類医薬品]

全身に熱や栄養分を運ぶ“血（けつ）”の流れが滞った状態になると、肌のコンディションも悪くなります。「桂枝茯苓丸（ケイシブクリョウガン）」は、そんな滞った“血”のめぐりを正常化することで、さまざまな症状を改善する漢方薬。しみやニキビなどの肌トラブルのほか、生理痛や生理不順などにも使われます。顔はほてるのに、足は冷える“冷えのぼせ”がちな人に適しています。

【のぼせて足は冷える人・シミやニキビが気になる人に】
効能・効果：比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症：月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身（打撲症）、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、ニキビ

クラシエの肌荒れに効果のある漢方薬

クラシエ薬品は、薬局・薬店向けの漢方薬を豊富にラインナップすることで知られています。では、クラシエの漢方の中から肌荒れ関連の効能・効果をもつ製品をご紹介します。

漢方桂枝茯苓丸料加薏苡仁エキス錠[第2類医薬品]

漢方医学では、なんらかの原因で肌がふさがれ“水（すい）”や熱がたまると、“瘀血”状態になり、肌トラブルが起こると考えられています。水とは、水分代謝や免疫システムなどに関わる血液以外の体液全体のこと。「桂枝茯苓丸料加薏苡仁（ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン）」は、血のめぐりを良くして、肌に栄養をいきわたらせることによりニキビやシミなどを改善します。

【シミ、ニキビを体の内側から改善する漢方薬】
効能・効果：比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるもの
症状：ニキビ、シミ、手足の荒れ（手足の湿疹・皮膚炎）、月経不順、血の道症（月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状・身体症状）

ヨクイニンエキス顆粒クラシエ[第3類医薬品]

「ヨクイニン」は皮を除いたハトムギの種で、古くから肌トラブルの改善に用いられてきた生薬です。体の水分バランスを整える作用や消炎作用があると言われ、肌が荒れがちな人や肌のキメが乱れている人、いぼが気になる人などに適しています。

【肌荒れ・いぼが気になる人に】
効能：いぼ、皮膚の荒れ

コイクラセリド[第2類医薬品]

「コイクラセリド」は、ヨクイニンやカンゾウ、カゴソウを配合した漢方薬。体から余分な熱を取り、肌の炎症を抑え、なめらかな肌へと導きます。乾いてザラザラした“さめ肌”や肌荒れ、ソバカスにも効果あり。

【二の腕や太ももなどのさめ肌、肌のざらつきに】
効能：いぼ、さめ肌、ソバカス、肌荒れ

＊価格はすべて税抜きです。

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。