メイクアップニュース
2010.2.16

資生堂のコスメがバックステージを彩る!オートクチュール“ティミスター”のメーク

凍てつく経済状況に屈することなく、4日間に渡って華やかなショウの数々を披露した2010年春夏オートクチュールコレクション。その皮切りとなったのがTHIMISTER(ティミスター)でした。今回は、そのショウのバックステージに潜入しました!

『1915:BLOODSHED AND OPULENCE』と名付けられたショウのテーマは、その名の通り“流血”と“富”。1915年に起こった第一次世界大戦を、鮮血を連想させる真紅とミリタリーのカーキで表現し、豊かさをクチュールならではの巧みなテクニックと美で伝えます。

このショウは資生堂インターナショナルがスポンサーとなり、メークアップアーティストのCaroline Colombani(キャロリーヌ・コロンバニ)が率いるチームが使用したのは、SHISEIDOのコスメでした。メークの指揮を執ったキャロリーヌは、こう語ります。

「まず、Shiseido Make up Lifting Foundation Taint Lift SatinとTranslucent Loose Powderで、透き通るような肌色を作り上げるの。服の赤とリンクするよう、口紅は滴る血を連想させる真っ赤なPerfect Rouge RD415とRD514をチョイス。ブラッド・サーキュレーションを感じさせるよう、クリーミーなチークAccentuating Color StickのS4で、頬にも赤味を加えて。目尻には同シリーズのピンクベージュS3を使ったのよ。血行が良く見えるだけでなく、透明感も大切なので、ホワイトがかったモイスチャータイプのシマリングアイシャドー、The Make up Hydro-Powder Eye Shadow H2を瞼にのせ、しっとりと濡れているように見せるのもポイントね」

なるほど。真っ赤なルージュがグラマラスなのに、目元はピュアでストイック。そのコントラストが絶妙です。

そして、ヘアを担当したDelphine Courteilleは、「服を引き立てるよう、グラフィカルなアップにしたわ。ピュアでありながらも強さも感じさせるため、Leonor Greylの Éclat Naturel のヘアクリームでぴったりと髪を撫で付けて、光沢を出したのよ」と語ります。

ショウの直前にメイクアップルームに現れたティミスターも、「パーフェクト! とっても美しいよ!!」と、賞賛していました。

(写真/右上) ここ数シーズン注目を浴びているモデルのシリー。透き通るような肌に、ドラゴン・レッドと呼ばれる真っ赤なパーフェクト・ルージュRD514と、赤味がかったチークAccentuating Color Stick S4が映える。

(写真/右下) このショウのヘアとメイクを担当したのはl’atelier(68)に属するアーティストたち。左がメイクアップアーティストのキャロル・コロンバニで、右がヘアを担当したデルフィーヌ・クールテイユ。

(写真:a/ページ下) デザイナーのJosephus Melchior Thimister(ジョセフュス・メルキオール・ティミスター)は、かつてはバレンシアガのデザイナーやシャルル・ジョルダンのクリエイティヴディレクターを務めた実力派。

(写真:b/ページ下) 今回、ティミスターのショウのメイクに使われたSHISEIDOのコスメティック。鏡越しに写っているのは、最後に到着したモデルのフローにメイクを施しているキャロルの姿。

(写真:c/ページ下) ロシアのミリタリーを連想させるコートの襟元にあしらわれた山羊のファーとパンツの真紅が視線を捉える。パーフェクト・ルージュの色ともぴったりマッチ!

(写真:d/ページ下) “富”を表すのは、シャンパンゴールドのリボンを巧みに連ねたドレス。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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