美容賢者52名が本気で選ぶ！上半期ベストコスメ頂上決戦2020｜総合ランキング

半年に1度の“コスメの祭典”がやってきた！自宅にいる時間が増えた今、“素肌力を底上げ”するアイテムが首位を独占！今年上半期に発売されたコスメのNo.1は！？ 2020上半期ベストコスメ総合ランキングを今すぐチェック♪

強くしなやかな美しさへ。美の定義を変える、革新ぞろい

誰も、こんなことが起こるなんて、予想だにしなかったはず。当たり前の日常が当たり前ではないと気づかされ、大切なものをより大切にしたいと気づかされ。人生観も価値観も、より「本質」へとシフトしたのではないでしょうか？

奇しくも、今期のベストコスメは、そんな私たちの気持ちと肌に寄り添い、前向きに上向きに、ベクトルを変える逸品がラインアップされました。

堂々、第1位を獲得したランコムは、肌に元々存在し、その生まれ変わりをサポートする「美肌酵素」に着目して誕生したもの。時代を先どりした酵素サイエンスが、年齢や肌質、悩みを超えて「健やかさ」という根本に働きかけ、ツヤもハリも、結果、圧倒的な透明感をもたらす。しかも、化粧水という基本のきで。まさに、肌の本質、美容の本質を見つめた究極に違いありません。

第2位のポーラは、人生観や価値観を180度変えてくれました。太陽光の中に、肌を育む赤色光があることに、初めて着目。悪い光ははねのけ、いい光は取り入れる「光を『拒む』から『選ぶ』へ」という、UVケアの革新を実現したものです。太陽は「避けるもの」というそれまでの常識を覆し、「楽しむもの」にしてくれた功績は大きい。こんな今だからこそなおのこと、希望を感じるのです。

第4位のクレ・ド・ポーボーテは、なんと7度の進化を遂げたクリームの最新版。長年にわたり、ブランドがもちうるすべてを注ぎ込んだ研究の結果、夜の肌のメカニズムにおける全く新しい事実に着目。それによって、エイジングケアの可能性が大きく広がったのを実感しています。肌も美しさも、未来に向けてもっともっと育つと確信させてくれる、これもまた希望の美容に違いありません。

美の可能性、肌の可能性、自分自身の可能性を広げる革新は、ベースメイクにも。第3位のローラメルシエは、「便利」や「手軽」を超え、素肌感とカバー力の境目を見事に融合させているし、第5位のヘレナルビンスタインは、自分比最高と信じられる洗練のメイクアップ効果と落とした肌にもはっとさせられる頼もしいエイジングケア効果が、鮮やかにシナジーしています。

’20年上半期。近い将来、この「以前」と「以後」で目指す方向が変わったと振り返る、エポックメイキングなベストコスメになるに違いありません。年齢にも環境にも揺らがない。唯一無二の自分を好きといえる。そんな強くしなやかな美しさへと変わった分岐点だったと。

文・松本千登世
まつもとちとせ／美容エディター。数々の女性誌への執筆など幅広く活躍。知性と気品あふれる人柄に美容業界にもファン多数。