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2018.6.23

【美的2018上半期ベストコスメ】資生堂にエスティ ローダーを抑え1位に輝いたのは…|齋藤薫さん分析

史上最多の全30部門をずらり発表! 今期大注目の“ストレスケア”や“新アプローチ”、“美白美容液”に加え、ファンデーションやリップは形状別に細分化してランキングを紹介。美容賢者50人の興奮が止まらない“美容の革新”がここに詰まっています…!! 今回は全30部門を制した総合ランキングを発表します!

高機能コスメが上位総なめ!
基礎研究の成果が実り、コスメは次なるステージへ

まず、今シーズンは受賞ブランドの顔ぶれから見てほしい。国産、外資のトップブランドがずらり名を連ね、まさに壮観! 逆にこんなに順当でいいの? というくらい。でも、むしろ色ものが主役の時代に“総合の上位”をスキンケアが占めたことも含めて深読みすれば、これは研究所の実力と規模の差が如実に出たといっていい。

例えばポーラと資生堂は、化粧品の基礎研究における世界的スター。最先端のテクノロジーや成分処方を競う“化粧品研究のオリンピック”『IFSCC』学術大会では、どちらも常連メダリスト。その実力を世界に見せつけている。そうした基礎研究の実力者が今回上位を独占したのも、化粧品は紛れもなく“次の時代”に入っているからなのだ。

次の時代? それは紛れもなく化粧品が美容医療と五分と五分の戦いをする時代。「シミなんて地道に美白するより、レーザーの方がずっと簡単」なんていつまでも言わせちゃおかない、レーザーの先を行く美白研究がいよいよ形になってきたし、2位となった美容液はフォトフェイシャルやサーマクールと、4位となった美容液はボトックスと、結果として同じ効果を競うようなものとなったのだ。逆をいえば、実力者たちの長年の研究が今まさに大きく実り、化粧品は一朝一夕には越えられないハードルを一気に越えようとしているのだ。

つまり化粧品作りも、いよいよ小手先では勝負にならなくなる。確かな研究開発力をもった所が、ちゃんと勝ち、ほかが簡単には追いつけないくらいに、化粧品を高速で進化させていくのだろう。

ただこれから先、ストレスや大気汚染はもちろん、さらに目に見えない敵と戦わなければならない時代でもあり、技術ばかりじゃない、鋭い視点で時代を見つめる視力の良いブランドが存在感を見せるはず。THREEやコスメデコルテなど、今シーズン、これまでになく具体的にストレスと戦うコスメを発表したブランドは、今後もお見逃しなく。

そして同じ技術でも、新質感や新形状が次々に出現して驚かされたのは、口紅カテゴリー。もはや分類など無理。1品1品が全く新しい処方バランスで、独自のタイプを作っているから、頭で考えてもだめ、実際唇に塗らないと理解できない程新しい。いや、実際塗ってみると1品1品異なる質感の新しさは、それこそ驚きの連続だった。共通して感じたのは、素晴らしい肌なじみ。がぜん誰もがどの色も使えるようになったのは、こうしたベース進化の成果だろう。化粧品のベーステクノロジーもまだまだ無限に進化する。そういう次なる未知の扉が一気に開かれたようなシーズン。浮ついたトレンドに振り回されることなく、根っこの太い進化に目を見張る、見事なシーズンだった。

文・齋藤 薫
さいとうかおる/美容ジャーナリスト。美容業界の“今”を、独自の視点で分析する審美眼に、厚い信頼が寄せられる。

 

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『美的』8月号掲載
撮影/辻郷宗平・新垣隆太(静物) ペーパーアート/菊地七夢(NKcraft/http://www.nk-craft.net/) 文/金子由佳、森本恵子、佐野知香 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希(スタッフ・オン)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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