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2026.1.6

【年間ベスコス特別寄稿】大塚真里さん「注目すべきは成分の濃度よりも処方。効くコスメは卓越した処方から生まれる」|美的GRAND

【YEAR’S BEST COSMETICS PROFESSIONAL’S REVIEW 2025】’25年の大人美容を識者が分析、総括

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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SOURCE: 美的GRAND2026年冬号

美的GRAND2026年冬号

2025年12月12日発売頃発売

12月12日美的GRAND冬号が発売します。 毎年12月は、この一年最も輝いていた有名人を 「美的GRANDベスト…

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注目すべきは成分の濃度よりも処方。効くコスメは卓越した処方から生まれるーー大塚真里

エディター

大塚 真里

集団、組織から個の時代へ。この5〜10年でSNSの使い方が急速に発展し、さまざまな業界に変化の波が訪れていますが、美容も例外ではありません。
まずは情報の種類と量の広がり。メディアのような組織を通さず個人が自由に発信し、そこにたくさんの人が集まって、大きな影響力をもつように。美容家、美容クリエイター、美容インフルエンサーなどさまざまな肩書きで発信する界隈著名人が増えました。人が影響力をもてばそこにビジネスが生まれ、広告のあり方が変わったり、著名人をプロデューサーにしたコスメブランドやコラボ商品が次々と誕生。

さらに、ECサイトの普及で新ブランド立ち上げのハードルが下がり、異業種でも個人でも、OEM(委託者のブランドの製品を製造する)メーカーに発注すれば誰でもコスメブランドが作れるように。そこへ、主に韓国からのコスメブランド大量上陸も加わって、日本のコスメ市場はひと昔前とまるで違う様相です。

ブランドが多く発信される情報も膨大、まさにレッドオーシャンの極み。そんな中で消費者の最も大きな悩みは「自分にぴったりのものがわからない」だそうです。価格、質、ブランド…人の価値観はそれぞれだから一概に結論づけるのは難しいのですが、美容が好きで必要で、肌への効果が本当にあるコスメを使いたいと考える『グラン』読者のような方々に知ってほしいのが、’25年に見られたひとつの動き。化粧品を肌にしっかり届けて効かせるための、処方の進化です。

肌は外界から体内を守るための精巧な臓器だから、塗ったものがなんでも浸透するわけではありません。また化粧品も生き物であり、空気に触れたり時間がたてば少しずつ変化していきます。「美容成分が高濃度に配合されているもの程効果が高い」というわけではなく、安定配合して肌に届ける、効かせるための処方の工夫が必要なのです。一方で、効かせることを追求していくとテクスチャーの心地よさが損なわれることもあり、すると当然化粧品としての価値は低下。使い続けたくなるテクスチャー、これは本当に大切です。

業界を牽引する大きな化粧品メーカーで、この届ける、効かせる、使い続けさせるための処方を進化させる動きが見られたのは、本物を選びたい『グラン』読者にとって注目すべきニュースです。資生堂は、油膜で覆われた表皮細胞の中まで水系の保湿成分を届ける処方技術を開発し、クレ・ド・ポー ボーテの化粧水に搭載。使うと肌が段違いにふっくらし、高い潤いの持続力がはっきりとわかります。ロレアルは、プロキシレンという独自のエイジングケア成分をさらに高濃度に安定配合し、テクスチャーの心地よさにもこだわり抜いたクリーム製剤を開発して、ヘレナ ルビンスタインから発売。これも、使い込む程に輪郭がギュッと引き締まるような効果を得られる逸品です。独自成分や処方の開発に情熱を燃やす気鋭のメーカー・シロクは、眼輪筋にダイレクトにアプローチする美容成分を独自開発し、FASのアイクリームへ有効量にこだわって配合。まぶたにぴったりと吸いつくコルセットのようなテクスチャーが心地よく、これなら毎日積極的に使えて成分の恩恵も受けられるであろうと確信がもてます。

気候変動により’25年は日焼け止めが生活必需品としての存在を確立しました。そこでフォーカスされたのが毎日たっぷり使えるテクスチャーの良さで、各社処方に工夫を凝らしたものをリリースしましたが、さまざまに試してSK‒IIのUVクリームが突出していると感じました。粉感ゼロ、ぴたっと密着する潤いの膜で守られ続ける心地よさはぜひ1度試してほしい。

「美容成分何%配合」といった話題よりも地味で伝わりにくいけれど、化粧品の真価を決めるのは“処方”です。情熱あふれる作り手によって丁寧に編まれたコスメは、肌に確かな効果と美しさを届けるだけでなく、心まで豊かにしてくれます。

Otsuka’s 感動コスメ

A. エイジングケア成分・プロキシレンを50%と高濃度に配合しながら、処方の妙でなめらかなテクスチャーを実現。6倍速く、4倍深い浸透力をかなえた。
ヘレナ ルビンスタイン リプラスティ ルコンストラクション ナイト クリーム 50PX 50㎖ ¥73,260
リプラスティ ルコンストラクション ナイト クリーム 50PXの詳細・購入はこちら

B. 肌に吸いつく潤いの心地よさは別格。
SK-Ⅱ ジェノプティクス エアリー UV クリーム SPF50+・PA++++ 30g ¥9,900(編集部調べ)
ジェノプティクス エアリーUV クリームの詳細・購入はこちら

C. 細胞の中まで潤いを届ける独自の処方技術を開発。
クレ・ド・ポー ボーテ ローションエサンシエルA 170㎖ ¥14,300
ローションエサンシエルAの詳細・購入はこちら

D. 独自開発の京都産くぬぎ酵母エキスに眼輪筋を強化する機能を見いだし、有効量配合。
シロク FAS ザ ブラック リフト アイ クリーム 15g ¥16,500
ザ ブラック リフト アイクリームの詳細・購入はこちら

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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撮影: 吉田健一

文・大塚真里: 大塚真里

SOURCE: 美的GRAND2026年冬号

美的GRAND2026年冬号

2025年12月12日発売頃発売

12月12日美的GRAND冬号が発売します。 毎年12月は、この一年最も輝いていた有名人を 「美的GRANDベスト…

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