【GRANDおすすめ美トリート】長野県・「界 松本」がナガノ・ワインとイタリアンを楽しむ湯宿へ刷新
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」のうち、長野県の浅間温泉に位置する「界 松本」が全館リニューアルオープン。地元信州ワインを存分に楽しめるよう、「界」ブランドとしては、初めてイタリアンのダイニングを導入。厳選したワインとのペアリングを楽しめるよう刷新しました。さらに、ワインバーも初導入するなど、温泉旅館というコンセプトはそのままに新しい試みを取り入れています。

「界 松本」が位置する浅間温泉は1300年以上も沸き続ける温泉で、城下町松本の奥座敷としても称されています。その玄関口であるJR松本駅にはJR新宿駅から「特急あずさ」にて約2時間半。そしてJR松本駅から車で約15分ほどで「界 松本」に到着。浅間温泉のなかでも、ひときわ際立つ、まるで美術館のようなモダンな旅館に思わずはっとします。


館内に入ると、そこには360度すべてが木材に囲まれたロビースペースが。10mの吹き抜け構造をいかした造りで、まるで音楽ホールを彷彿とさせるような空間です。現にこちらでは毎晩、生演奏のコンサートが開かれていることから、グランドピアノなどの楽器やソファが配されており、チェックイン時から高揚感を覚えます。
壁にはギターの生産が盛んな松本市にちなみ、楽器の制作過程を伝える展示や職人の道具が展示されており、古くから“楽都”、“工芸の街”と称されてきた松本の魅力を伝えています。
広々としたテラスに温泉露天風呂を配した客室「ジュニアスイート」


チェックイン後、今回宿泊するテラスに露天風呂がついた「ジュニアスイート」へ。広々としたパティオのようなテラスに、専用の温泉露天風呂とグリーンが配されており、木々や空を眺めながら湯呑みを堪能できる客室です。また、温泉露天風呂の湯口からは新鮮な源泉が流れていることもあり、美的GRAND読者にもぜひおすすめしたい客室です。

屋内はリビングスペースと寝室が独立した間取りになっており、リビングスペースにはレコードプレーヤーやスピーカーを配備。こちらの客室含め、すべての客室は松本が育んできた音楽の“楽”をテーマにした「GAKUの間」として設計されており、あらかじめ用意されているレコードを聴くことはもちろん、ロビーにはさまざまなジャンルのレコードがあり、それらを楽しむこともできます。

アメニティは「界」共通ポンプボトル式で用意されており、クレンジング、洗顔フォーム、化粧水、乳液、ボディローションが揃います。テラスに露天風呂が配されていることもあり、室内にはグローエのレインシャワーとハンドシャワーヘッドのみが設置。アメニティは「界」共通ポンプボトル式のシャンプー、コンディショナーボディシャワーが配されています。ドライヤーはリファを採用。

また、ジュニアスイート以上の客室にはドリンクバー(有料)があり、スパークリングワインや信州ワイン、林檎を用いたフルーツエールなど、特産品をいかした銘柄を楽しめるのも特長です。

客室付きの露天風呂があまりにも気持ちいいので、このまま室内でごろごろして過ごしても……などと、後ろ髪をひかれながらも、こちらの宿ならでは8種13通りの多彩な湯めぐりができる大浴場へ。

場内には広々とした内風呂や寝湯、サウナのほか、ローマ式サウナの「テルマリウム」のような陶器製のベッドで身体を優しく温めることができる「ラディアントバス」、県産のヒノキのおがぐずを床下に敷きつめた「檜おがぐず風呂」などユニークな温浴エリアが点在。ほのかに檜の香りが漂うこともあいまって、五感を癒す温浴体験ができます。しかも、リニューアルに伴い、庭に桜や紅葉を植樹したそうで、今年の秋からはさっそく紅葉が楽しめるとか。
「界」初となるイタリアンで、上質なワインとディナーを心行くまで


湯呑みを楽しんだ後はディナーへ。リニューアル前の夕食は会席料理のみの提供でしたが、リニューアル後は信州ワインとのペアリングも楽しめるイタリアンへと刷新しました。レンガ調のタイルをあしらった空間に半個室を備えており、周囲を気にせずゆっくりと食事を楽しむことができます。

料理は非常に洒落ており、たとえばストゥツキーノ(アミューズ)の「6種の小さな前菜」ではピアノの鍵盤を模したプレートに、塩味、旨味、甘味とバリエーションに富んだ一口サイズの前菜がそろい踏み。ワインがすすむ前菜に仕立てられていました。

また、それに続く前菜「サーモン ミッレフォーリエ」は五線譜に見立てたサーモンとライムクリームのミルフィーユを、レコードのようなお皿にあしらうことで音楽を表現しています。

その後、パスタ、魚料理、肉料理、デザートと続きますが、印象に残ったのが合鴨を用いた「鴨モモ肉のラグー タリアテッレ」です。鴨肉の旨味と赤ワインをじっくり煮込んだソースに、オレンジの果皮が爽やかな風味と香りを演出。記憶に残る一皿でした。


夕食後に立ち寄りたいのがロビー空間にある「ナガノ ワイン バー」です。こちらでは「桔梗々原ワインバレー」のワイナリーで醸造されたワインを中心に、厳選した信州ワインを提供。それぞれの個性を体験できるよう、厳選した5銘柄をグラスで提供しています。そして、階下では毎晩、地元の演奏家を招いた「ソノリティコンサート」が行われており、弦楽器などが奏でるやさしい音色に耳を傾けながら、深みのある余韻に浸ることができるでしょう。
信州の郷土の味覚をたのしめる和食膳の「あさごはん」

夕食はイタリアンのみの提供ですが、朝食は「界」ブランドならではの和定食と洋食から選ぶことができます。この日、選んだ和朝食では甘口の味噌に鶏肉やきのこ、長ネギやくるみを朴葉で包んで蒸し焼きにする郷土料理「朴葉蒸し焼き」が主菜に。さらに、凍み豆腐や糸寒天などをたっぷりいれた具だくさんの味噌汁や醤油豆など、心地よい塩味のきいた朝食が心と身体をすっきりと目覚めさせてくれました。
浅間温泉は都内や名古屋からのアクセスが良好ということに加え、有名温泉地ほど街が混雑していないことや、松本城まで車で約15分と城下町探索も気軽に楽しめることも魅力。週末にふらっと訪れて、城下町を散策した後、温泉やワインに癒される……といった大人らしい休日を過ごすことができます。こちらの宿では実際に前日や前々日など直前に予約するゲストも多いそうで、忙しい日常から離れるべく、思い立った時、“ご褒美ひとり旅”をするにも最適な湯宿といえるでしょう。
界 松本
長野県松本市浅間温泉1-31-1
050-3134-8092(界予約センター)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaimatsumoto/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
美容ジャーナリスト
美容ジャーナリスト 女性誌「25ans」の美容担当を経て独立。女性・男性誌を中心に美容情報を発信。著書に「思わず触れたくなる美肌をつくる 身だしなみメイク」(講談社)など