メイクアップニュース
2019.4.30

戸田恵梨香インタビュー|30歳を機に断捨離――“手に入れたもの”と“捨てたもの”とは?

実に5年ぶりだという『美的』の表紙。気づけば30歳を迎えていた戸田恵梨香さんは凜として、それでいてしなやかで、ハッとするほど美しさが増していました。今の自分にたどり着くまでに、大きな決断をしてきたと言います――

思いきって捨てることで見えてきたもの

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多くの作品で主演を務め、着実にキャリアを積み重ねている戸田さん。このインタビュー時はちょうど、映画『あの日のオルガン』が公開されて間もない頃。
「戦時中の話なのですが、疎開保育をする保母たちのリーダー役を演じています。毎日を必死に生きることの大切さ、何かを守ることで背負うとてつもない重圧を改めて感じました。たくさんの子供たちとの出会いも財産。幼いながらもプロ意識がちゃんとあって、子供扱いしちゃいけない、同じ目線で話さなきゃというのも気づきでした」

まっすぐと見据える先には、常に確かなビジョンがある。
「戦争という重い題材を果たして自分が表現することができるのか、最初にオファーをいただいたときはとても悩みました。でも台本を読んで監督と話をし、楓先生という保母さんにとても共感することができたので、戦争を知らない世代にもちゃんと伝えたいと強く思いました」

そして今、彼女はとてもすがすがしい環境で仕事ができているという。
「きっかけは断捨離。30歳を迎えるに当たって自分の中で一度リセットしたいなと思ったんです。今まで生きてきた中でこうあるべきという思い込みを捨ててみたくて。最初は物理的な所からスタートしましたが、結果的に自分の中でとても風通しが良くなり、視野も広がりました」

“捨てたい、過去よりもこれから先を見ていきたい”という思いから、フォロワー数320万人を超える自身のインスタグラムでも、30歳を機に過去の投稿をすべて削除。そんな思いきりの良さも彼女の意志の強さを表すエピソードのひとつだ。そうしてすぐに舞い込んできたのが’19年後期のNHK連続ドラマ小説『スカーレット』主演の話。
「今までは、いろんな現場を経験することが自分自身の成長につながると思っていたのですが、その考えも何か違うなと。1年間同じ役を演じることは止まることじゃない、とても価値のある尊いものだなって思えたんです」

これはきっと、私たちにもいえることなのかもしれません。変化だけが成長ではないから――。
「初めての朝ドラ、地道にコツコツと走り続けなければいけない緊張感はありますが、自分が背負っていたものがクリアになった今、楽しみで仕方ないです」

 

PROFOLE
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女優。1988年8月17日生まれ。TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』や映画『あの日のオルガン』など多くの話題作に出演。9月30日からスタートするNHK連続テレビ小説『スカーレット』ではヒロイン役を演じる。

 

『美的』6月号掲載
撮影/菊地泰久(vale. /人物)、山口恵史(静物) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリスト/大浜瑛里那(人物) 構成/安井千恵

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