瀬戸かずやさん私物コスメ 「失敗しながらデパートやバラエティショップで探しています」 【宝塚歌劇OGセルフメイク】
宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は、元花組男役の瀬戸かずやさんが登場。愛用しているコスメを紹介します。
ファンをときめかせてきたクールな男役が今やキレイな大人女性。瀬戸かずやさんの現在のコスメを拝見!
宝塚歌劇団を退団してからも輝きを放ち続けている、宝塚歌劇OGの方々のメイクの秘密を探る人気連載。
スマートなカッコよさで多くのファンを魅了してきた、元花組男役の瀬戸かずや(せと・かずや)さん。前編では実際に愛用しているコスメのフルラインアップ、後編ではそのコスメを使ったセルフメイクのテクを紹介します。前編となる今回は、瀬戸さんの数々のセルフコスメを見せていただきました。
メイク以外でもヘアケアやまつ育など、さまざまな美容ネタに興味あり!
2021年に宝塚歌劇団を退団した瀬戸さんは、男役からひとりの女性になって約3年。
「コスメでも、自分が“かわいい”と思うものと、自分に似合うものは違うということをやっと実感してきました。『これ、いいな』と思って肌にのせてみてもしっくりこなかったりと、まだまだ追求中です」
退団して、男役時代の普段メイクからはだいぶ変わったそう。それまで当たり前に使ってきたブラックのマスカラやアイライナーに、「自分の顔がついていかなくなりました」。目元を際立てる黒は強いと感じ、ブラウンを使い始めるようになったそう。
「ちょっとした色の変化で、こんなに顔が変わるんだと思いました。今まで黒を使っていて違和感がなかったのは、キリッとシャープな男役でいなければならないとずっと気を張っていたから。退団して気持ちが緩んだから、強いメイクが浮いてしまうようになったのでしょうね」
ブラウンでもいろいろな種類があるから面白いし、ピンクやパープル、オレンジなどのカラーも積極的に使ってみたいと言います。
コスメを買うところは、デパートからバラエティショップまでさまざま。試して買うときもあれば衝動的なパケ買いもするそうで、「でも衝動的に買ったときはちゃんと失敗ですけどね(笑)」。色が好みで買ったグレーのマスカラは、塗ってみたらすごくよかったのに「クレンジング時にオイルを使っても全然落ちなくて。実際に使って学んで、というのを繰り返しています」
男役時代はのばすことのなかった髪をのばすようになり、最近はヘアケアアイテムが気になっているのだとか。美容に詳しい友達との「これはオイルじゃなくてミルクなんだよね」「これ、すっごくいい香りだね、どこの?」というやりとりが楽しいそう。
「私、めっちゃネコっ毛なんですよ。根元がなかなか立ち上がらないから、『がんばれ、がんばれー!』と思いながらブローしています。現役時代はずっとブローをしていたので、くるくるドライヤーを使ったブロー技はスゴイです(笑)」
コードから火花や煙が出てくるまで酷使するというくるくるドライヤーは、いくつ買ったかわからないと言います。でもくるくるドライヤーって、最近はあまり見かけませんよね?
「そうなんですよ。でも棚のいちばん下のあたりにうっすらほこりを被っていたりするんですよ。探すのが大変なので、今使っているものを大事にしようと思います」
気になっているアイテムとして、まつ毛美容液も挙げてくれました。ご自身でまつ毛を抜いてしまうクセがあり、歯抜けのような状態になってしまうこともあったそう。
「みんな、まつ毛パーマやエクステをしているんですよね。私はなにもしたことがなくて、でもまつ毛は大事にしたいから美容液でまつ育中。でもどんなまつ毛美容液がいいのか、正直わからないんですよ。みなさん、ぜひ教えてください!」
…と、話が逸れてしまいましたが、今回見せていただくのは愛用のコスメのこと。瀬戸さんがいつも使っている順に、お気に入りポイントなどを交えながら紹介します。
【ベース】
1.ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ [SPF50+・PA++++]
「ずっと下地を探していたのですが、以前にランコムのファンデーションを使っていたときに一緒に購入してみたら、とてもよかったので継続して使っています。ほんのりピンクがかっていて、肌をトーンアップしてくれます。UV対策がばっちりなうえ潤いも逃さず、香りもよくて、間違いない一品」
2.パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー 2N
「最近買い足したこちらは、ファンデーションとして使用。ツヤのあるなめらかな肌に仕上げてくれます。ピンクベージュみたいな色もとても好き」
3.MiMC ナチュラルホワイトニングコンシーラー [SPF32・PA++/医薬部外品]
「カバー力はあるけれどナチュラル系のものがいいなと思っていたときに出会ったもの。硬めのテクスチャーですがのびがよくて、すごく気に入っています。3色セットだから合う色を作れて、気になる部分やクマ隠しなどあらゆるところをひたすら隠す!(笑) 『消えろ消えろー』と、全力で頼っています」
4.カネボウ化粧品 ミラノコレクション フェースアップパウダー 2019(生産終了)
「肌にサラッとつく粒子の細かさがいいんです」
5.竹田ブラシ ぱふブラシ大
「家にあったもの。ブラシの先が平たくて塗るのにちょうどいいかなと思い、使っています。肌当たりが柔らかいです」
6.too cool for school アートクラスバイロダンシェーディング クラシック&付属ブラシ
「バズってる韓国コスメです。先が斜めになっている、セットのブラシがこれまた塗りやすい。シェーディングや鼻立て(ノーズシャドウ)にぴったり。ちょっと濃いめなので、舞台と兼用です」
【眉】
1.サナ ニューボーン WブロウEX B6
「ペンシル、パウダー、ブラシと3つか完備されているのが優秀だなと思います。よく髪色を変えるので、それに合わせてアイブロウの色もチェンジしています。だから、これをほぼ全色持っているんです(笑)」
2.カネボウ化粧品 KANEBO パウダーアイブラウ 01(生産終了)
「いただきものです。明るい色から締め色まで3色あるので、どんな部分でもカバーできる感じ。強すぎず、ちょうどいい色味です」
3.クオレ K-パレット ニュアンスブロウマスカラ 05
「これ、すごくいい色でお気に入り! 実はこちらはパケ買い。ピンクベージュのアイシャドウに合わせたら目元に統一感が出るかなと思ってこの色に。ブラウンで眉のベースを作ってからこれをひと塗りするだけで、なじみのいいピンクになるんです」
【目元】
1.サナ エクセル スキニーリッチシャドウ SR01
「エクセルってどんなコスメもあるし、このアイシャドウも何色も展開していてすごいですよね(笑)。定番色をひとつ持っているだけで目元が完成しちゃう。こちらは退団するあたりに買ったもので、まだ濃いめのカラーを引きずっていたのかもしれません」
2.3.白鳳堂 メイクブラシ
「いただきものの、名前入りのブラシです。男役をやっていた頃の普段メイクでは付属のチップや指でさっと塗っていて、ほとんどブラシを使わなかったんですよ。辞めてから、『舞台メイクであんなにブラシを使っていたんだから普段でも使えばいいのか』とふと思って、家にあるものを探し出して使うようになりました。
現役の頃は、舞台用の化粧道具は倉庫にしまっていたためそれを普段に使うことはなかったのですが、今は全部家にあるから舞台用と普段使いの境目がなくなってきたんです。だから兼用で使っているものも多いんですよ」
4.ZOREYA メイクブラシ
「こちらも家にあったものをおろしました」
5.デジャヴュ ラスティンファイン クリームペンシル モーヴブラウン
「弱すぎず強すぎない、紫がかったブラウンという絶妙なカラーです。紫が入っているから肌なじみがいいのかも。こちらのブラックをずっと使っていて描きやすさは知っていたので、気になる色を買ってみました。
私はアイライナーがないと不安でたまらなくて。だからストックがあるうえで、これがどこに売っているかということも把握しているんです。あと、このパケの色の存在感があるから、ポーチの中で迷子にならないのも便利(笑)」
6.D-UP シルキーリキッドアイライナーWP ブラウンブラック
「いろんなところのものを試して、今はこちらに。しっかりのびてくれて、ラインは細すぎず太すぎず。ちゃんとコシのある筆で、扱いやすいです」
7.サナ エクセル スプリングパワーカーラー(生産終了)
「マスカラを塗れば上がるまつ毛なので、ビューラーを使うようになったのがここ数年。こちらもいろいろ試してみて、エクセルにしました」
8.オペラ マイラッシュ アドバンスト 03
「最近仲間入りしたマスカラです。細身で、シンプルについてくれる感じ。ボリューム感というより、スッとのばせる感覚です」
【チーク&ハイライト】
1.チークブラシ
「こちらも家にあったブラシです」
2.M・A・C ミネラライズ ブラッシュ ナチュラリー フローレス
「たぶん舞台で使っていたものだと思います。ちょっとずつ色の違うM・A・Cのチークが家に大量にあるんですよ。こちらはツヤ感控えめ、だけどさりげなく血色を足してくれる、肌色に合うカラーです」
3.クレ・ド・ポー ボーテ ル・レオスールデクラ 105(生産終了)
「2022年の限定発売のもの。パケも中身も素敵で、最後にひと塗りするだけでテンションが上がります。かなりパール感が強いので、本当に軽く払う程度でOK」
4.ベアミネラル ソフト フォーカス フェイス ブラシ
「これも家で発見したブラシです」
【リップ】
アンドバイロムアンド グラッシーボムティント BE01
「なんだか色が足りないなと思ったとき、急遽コンビニで買ったものです。ティントなので、ツヤが取れても色が残って使い勝手がいいです」
使いやすく肌なじみのいいカラーなど、ベーシックなアイテムがメインの瀬戸さんコスメ。男役時代から使うものは大幅に変えず、でも「使い方が変わってきたかも」。そんな瀬戸さんのセルフメイクのコツは、次回で披露します。
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瀬戸かずや
せと・かずや/12月17日生まれ、東京都出身。2004年に90期生として宝塚歌劇団に入団。雪組公演『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏み、その後花組に配属。愛称は「あきら」。2010年『麗しのサブリナ』で新人公演初主演、2016年『アイラブアインシュタイン』でバウホール公演初主演、2020年『マスカレード・ホテル』で東上公演の主演を務めた。2021年7月『アウグストゥス−尊厳ある者−/Cool Beast!!』東京公演千秋楽にて退団。Instagram:@kazuya.seto_akira
シャツ¥8,910〈musubore〉 ジャケット参考商品〈yae〉(以上 アンティローザ)
パンツ¥41,800(テーロプラン カスタマーサポート〈テーロプラン〉)
ピアス¥16,000(ヨア)
ネックレス¥30,800(エトワライト)
右手リング¥18,700、左手リング¥11,000(リキッド)
撮影/風香 ヘア&メイク/加藤志穂(PEACE MONKEY) スタイリング/滝沢真奈 構成・文/淡路裕子
※こちらで紹介したコスメは瀬戸さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。