美的GRAND
メイクアップニュース
2023.10.3

眉にもう不正解はない。トレンドに左右されない「自分らしい」が理想形へ|美的GRAND


美容エディター・松本千登世さんが厳選。『このコスメが、すごい!~アイブロウ編~』

「眉」から自分を好きになる

コロナ禍に差しかかった頃。メイクトレンドの変遷を研究している女性にお話を伺いました。好景気で世間が華やいでいるときは太眉傾向、不況や災害などで社会が沈んだムードのときは細眉傾向。女性がパワーを主張した時代は強い眉、癒しや愛され顔がもてはやされた時代は柔らかい眉。太さも濃さも長さも角度も、時代の気分と私たちの気持ちが交錯することで眉のトレンドが決まる……、深く納得させられました。さらに興味深かったのはその先。「これからはトレンドだからとひと括りにされたくない人たちがもっと増えるはず。自分がどういう人間なのか、どう見られたいのか、眉で表現する時代になると思います」。あれから数年。コロナ禍をくぐり抜け、真に個性や多様性を求め始めた今、眉は自らの意思で選びとる時代になったのです。

眉にもう、不正解はないのだと思います。10人いたら10通りの、100人いたら100通りの正解がある。いや、メイク全体やファッションとのバランス、ヘアスタイルや気分によって、自在に選びとれるのだから、その何倍も何十倍も正解がある。ただ、不正解がない分、自分の眉に迷うという人も多いに違いありません。そうならまず、進化した眉アイテムを味方に、先入観や固定観念なしに素直な目で自分を見つめ、眉からメイクを始めて新しい顔に出会ってほしいのです。「古い顔になっていない?」という焦りや「若作りになっていない?」という不安は忘れ、素直に素直に。すると、自分にしかない骨格が見えてくる、表情を輝かせる眉が見えてくる。そして、顔がいつもより穏やかに見えたら、アイラインやマスカラ、インテンスなリップを楽しんでみるも良し、顔がきりりとしたのを感じたら、思いきってマスカラレスやヌーディリップでミニマムな顔を楽しむも良し。トレンドに翻弄されない眉のあり方が、大人の余裕を語りだすはずです。

ちなみに「眉を読む」という慣用句があるように、眉はその人の感情が顕著に現れるパーツ。だからこそその眉があなたらしいのです。

トレンドに左右されない「自分らしい」が理想形

〈左〉
Brand/ 資生堂
Item/ インウイ アイブロウリキッド
さっと滑らせるだけで自然な影やベースを作り、自分が本来もつ眉を蘇らせる筆ペンタイプのアイブロウリキッド。これをベースにペンシルやパウダーを加えれば、より立体的な眉に。
全2色(写真は01)¥3,300

アイブロウリキッドの詳細はこちら

〈右下〉
Brand/ カネボウ
Item/ スタイリングアイブロウフィクサー
色と質感の両方で眉1本1本を思いのままにコントロールしながら、しなやかな仕上がりでふんわりとした毛流れを作り、眉に立体感を与えるアイブロウフィクサー。
全3色(写真はEF3)¥3,300(10月6日発売)

スタイリングアイブロウ フィクサーの詳細はこちら

〈右上〉
Brand/ THREE
Item/ アドバンスドアイデンティティ ブラウシェーピングデュオ
眉1本1本を捕らえ、美しい濃淡を描くワックスとナチュラルなパウダーをセット。シェイプ、カラー、テクスチャーを操り、眉の個性を活かしながら、自然な奥行きを感じさせる印象に。
X01 ¥4,180(限定品)

アドバンスドアイデンティティ ブラウシェーピングデュオの詳細・購入はこちら

 

202108grand-6
エディター・ライター
Chitose Matsumoto
美容や人物インタビューを中心に活動。近著『顔は言葉でできている』(講談社刊)ほか、著書多数。

 

『美的GRAND』2023秋号掲載
撮影/シバサキフミト(DONNA) スタイリング/高橋尚美 構成/松本千登世、三井三奈子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事