石井美保×長井かおりがベスコスを読み解き｜【メイク編】見どころ＆買いどころを徹底解説

2022年『美的』ベストコスメ、賢者代表のおふたりが今年のベスコスを徹底解析！選ばれた理由や魅力を深堀りしてくれました。来年のキレイ磨きに役立つこと間違いなし♪

【メイク編】ファンデーションが新たなスタートへ。ブラウンメイクも大進化！

「ベースメイクは全部良いから選べない～！」（長井さん）
「もう二度と、“過去の肌”には戻れませんね！」（神崎さん）

どれを選んでも間違いなく最上級のファンデーション

石井　 「何かひとつコスメを新調するなら、ファンデーションを替えるべし！」 と、力強く言いたい程、今年はファンデーションが素晴らしかったです。

長井　まさに選びたい放題で、今年のファンデならどれを選んでも間違いないですね！ テクニックいらずで一発で肌が決まって崩れないから、誰でも完璧なベースメイクが作れます。 でも実はヘア＆メイク的には、現場でフレキシブルにベースの仕上がり感をコントロールできるファンデが重宝するのですが、その点でNARSのリキッドファンデ（A）が優秀。薄くも濃くもさじ加減を変えられるのが、今は逆に貴重なんです。

石井　NARSがプロに支持される理由はそこだったんですね！

長井　マスク生活でも塗りたくなるファンデといえば、クレ・ド・ポー（B）。

石井　ラグジュアリーなスキンケアクリームを塗っている感覚しかないですよね。 塗らないより塗った方がいいどころか、昔みたいにメイクを落として寝ないと…なんて恐れる必要はなくなる かもしれませんね。

お粉もコンシーラーも！ベースメイクがアツすぎる！

石井　さて、長井さんは“お粉大臣”と呼ばれているそうですが、今年のイチオシのパウダーって？

長井　実は長井的にはアディクション（C）の大勝利！ ファンデーションで作った肌のツヤを生かしながら、粉感ゼロで、ツヤを均一化させる …みたいなイメージ。ファンデでツヤ肌に仕上げてもパウダーをかけるとセミマットになるって“あるある”だと思うんですが、そういったことが全くないんですよ！

石井　さすがです、大臣！後はコンシーラーも変わったな、と思いました。今までコンシーラーって難しいしすぐ剥がれるからと苦手だったのですが、簡単だしすごくキレイに仕上がりますね！

長井　これまではくま、ニキビなどの肌悩みとテクスチャーをリンクさせて選ぶ必要がありましたが、コスメデコルテのコンシーラーパレット（D）をはじめ、 今年のコンシーラーは1個あればどこでもなんにでも対応できる から、読者の方にも自信をもって勧められます。とにかく今年のベースメイクは総じてすごかった…！

「トレンドを引っ張った名品パレットですね！」

1周回って帰ってきたブラウンのしゃれ感がすごい

長井　ポイントメイクは、 ブラウンやベージュが新しくなって帰ってきた というのが印象的でしたね。

石井　少し前のブラウンリップとは違って、ほんのりニュアンス程度に感じる茶色みで、透け感もあるので、使いやすいですね。

長井　そしてアイシャドウパレットのブラウンベージュも良かったですよね。パッと見、懐かしさを感じるような配色ではありますが…

石井　昔のブラウンとは全然違う！

長井　そうなんです！！総合5位にも入ったアディクション（E）をはじめ、 透け感があるので、たとえ昔と同じ塗り方をしても、絶対に古くさくなりません！

石井　私、昔の大ブームのときから、ブラウンのアイシャドウは苦手だったのですが、先日長井さんと「コーラルメイク」をテーマにYouTubeでご一緒させていただいた際、 『まぶたにブラウンを仕込んでおくと、彫り深になれる』 と教えていただいて以来、例えばランコム（F）のような最新の透明感ブラウンなら「使ってみよう！」と思えるようになり、メイクの幅が広がりました！

長井　わ～！うれしいです！そしてぜひブラウン系のアイシャドウに合わせたいのが、くすみニュアンスカラーのアイライナーやマスカラ。プチプラブランドが上手ですよね。特にディーアップ（G）やヴィセ（H）のカラーの“曖昧さ”が絶妙です！

石井　昨年のカラフルな目元に比べると、かなり大人っぽい方向になって、個人的にホッとしています（笑）。

長井　 万能なベーシックカラーがこなれてきて、頑張りすぎなくてもトレンド感が出せるようになった ので、リラックスしてメイクを楽しんでほしいですね。