この質感この発色、まさに圧倒的な美しさ。大人色が集う、ゲランの新ルージュ

この春夏のファッションのトレンドは、“透け感”や“軽やかさ”が重要なキーワード。つまり今シーズンの唇メークは、グロス感が相変わらず健在です。
でもね、『姉世代』くらいになると痛感すると思うんだけど、唇メークってなんとも難しい。アブラの光沢はいまさらNGだし、水あめのような鏡面反射的な光感は、どうもオコチャマな匂いが漂うというか求愛的意思表示がMaxというかな感じがして、はっきり言って気恥ずかしい。

そもそもリップグロスをつけることは、唇というある種のシンボルである赤い粘膜を強調しつつ濡れた状態に保つ行為であり、それを記号学的に表現するならば…♥♥♥（微妙な内容になるので以下省略♪）。
若者はそれはそれで可愛いのだけど、成熟年代の大人がつけると、肌の乾いた質感とのギャップが大きいため、唇の濡れっぷりが悪目立ちしがち。というわけで、昼間は特に気が引けるのですよ。でも、かといってフツーの口紅だけで仕上げると、落ち着いては見えるけど、やっぱり少々寂しいのよね。ウカウカしていると、身も心も乾ききった昔のヒト、みたいな印象になっちゃったりするから…。

大人になると、ホント苦労も多いんです。唇メークは。

なんて思っていたところに、「コレよコレ♪」と叫びたくなったルージュを発見！ それはゲランの『ルージュ ジェ ル ブリヤン』。
容器は既存品のルージュ ジェと同じ。おなじみの鏡付のオブジェなデザインの、あのパッケージですよ。で、これはベースが新しくなったNewラインなのでございます。

今回の発表会の会場は、フェンディのゴージャスな調度品がディスプレイされている「フェンディ カーサ」。フェンディの家具やバッグなどといっしょに、オブジェとして飾ってありました。もちろんテスター台があって、そこで全色試したんだけど、まず何がいいって、質感がいい。パールは控えめで光沢感はあくまでも優美。濃すぎず薄すぎない絶妙な発色で、年を重ねるとともに難あり状態となった肌色はもちろん質感をも、確実に美しく見せてくれるではないの。
過剰にフェロモンを漂わせることなく、幸せに充たされていて上品な、イマドキの洗練された女性にしっかり演出してくれます。さすがゲラン！ お洒落な大人の春夏色が、ばっちり揃っています♥

全部で10色あるのだけれど、華があるのに使いやすい色ばかりなので、1本選んでといわれたら、かなり迷ってしまいそう。『姉美的』世代なら肌の明るさを引き立てるB63のラズベリーレッドとB01のローズィベージュ、『美的』世代ならどんな肌色にもしっかりなじみつつ可憐な印象にしてくれるB60のピュアピンクから、試してみることをおすすめ。

“エレガント”って、メーク業界では使い古された言葉だと思うけど、『ルージュ ジェ ル ブリヤン』は、その真髄を体現できる稀有な存在。女たるもの、せめて一度は試してみるべき、と断言しちゃいましょう!!

［商品情報］2010年4月2日発売予定
ゲラン ルージュ ジェ ル ブリヤン（全10色 ￥6,195）
■HP：http://www.guerlain.co.jp

（photo：右上） 今回の新製品は全10色。内訳はピンク系4色、ベージュ系3色、レッド系2色、オレンジ系1色。

（photo：右中央） 発表会の会場は、表参道のフェンディブティック2Fの「フェンディ カーサ」。フェンディのファッションとともにホームファニチャーが揃う空間で行われました。ルージュ ジェ ル ブリヤンのパッケージは、ジュエリーデザイナーによるデザイン。なのでこんなスタイリッシュな空間にもピタリとなじむ。

（photo：右下） ほら、ここにも。素敵でしょ。

（photo：A） パッケージのデザインは、ヴァンドーム広場にサロンを構えるジュエリーデザイナー ロレンツ・パウマー氏によるもの。鏡を内蔵したホワイトゴールドのオブジェのような容器は、適度な重さと計算しつくされたフォルムで、手のひらにしっくりとなじむ。

（photo：B） 会場入口のディスプレー。うーん、格好いい！

（photo：C） 写真は色が正確ではありませんが、柳田的にオススメの2色はこちら。右…Ｂ63ラズベリーレッド、左…Ｂ60 ピュアピンク。

（photo：D） ［上］オリジナルのスイーツ。 ラスクに書かれた ゲランとフェンディのマークに注目！／［下］こちらのスイーツはゴマのモチクリーム。と〜〜っても美味でした。★★★級です♥

取材日：2010/2/10（WED）
フェンディ カーサ（表参道）

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。