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2026.09.24

ビタミンCの効果をより高めたいなら、『血管再生』に着目を

SOURCE: 美的 2026年11月号

2026年11月号

11月号

9月24日 ¥1,680

『美的』11月号は、「秋メイクは『盛れるベージュ』で品格映え!」という大特集。秋も深まる季節に、進化したベージュメイク…

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ビタミンCのエキスパートゆえ、ビタミンCに関するさまざまな研究を深化させているロート製薬。先端研究では血管付属人工皮膚の構築に成功し、血管によって、ビタミンCの効果がより増強されることを確認!

新たな価値を見いだす血管付属人工皮膚とは!?

ライターMがロート製薬の先端研究について徹底取材!

お話を伺ったのは…
ロート製薬 基盤技術研究部 木村 駿さん
スキンケア基盤技術研究と素材開発を担当。難しい理論をわかりやすくかみ砕く解説力にも定評あり。

ライターM ロート製薬といえばやはりビタミンCのスペシャリストというイメージが強いのですが、研究で手応えを感じるのはどんなときですか?
木村研究員 ヒト皮膚や人工皮膚を培養液で育てる上で、ビタミンCがない培養液ではどんどん皮膚が弱っていくのに対し、ビタミンCを加えればみるみる育つ様子をこれまで何度も見てきました。ビタミンCにより、細胞死も伴うような紫外線のストレスに耐えた様子を見たときは、基本的な成分でありながら時代を超えて重要な成分であると再認識しました。
ライターM 私も自分の肌で、ビタミンCのスゴさを日々実感中です。今回そのビタミンCの新たな可能性を発見したとか!?
木村研究員 そうなんです。簡潔にいうと、血管を付属させた人工皮膚にビタミンCを加え、反応を見てみたんです。血管を付属させて細胞の多様性がある皮膚では、ビタミンCによる皮膚バリア機能と肌弾力の改善効果が増強されることを発見しました。これは、ロート製薬でしかかなわない実験だと思います。
ライターM え、人工皮膚に血管を付属させる!?人工皮膚はシャーレなどで培養する平面のイメージがありますが、人工皮膚なのに3次元ってこと!?  
木村研究員 一般的な人工皮膚は表皮と真皮の2層モデルですが、血管内皮細胞との共培養により、ヒトの生体同様の真皮細胞の多様性を再現した3次元の人工皮膚を開発することに成功しました。血管付属人工皮膚モデルは、従来のものよりも人間の皮膚に近い生理反応を示すため、皮膚科学的にもより高度なアプローチ&検証が可能になり、シワ・たるみ改善などの高機能なスキンケア成分の探索にも有力なツールになります。
ライターM さらっと語られていますが…研究の次元がスゴすぎて圧倒されてしまいました。
木村研究員 基礎研究はかなりの時間も資金も要しますし、なかなか結果が出ないことも…。とはいえ研究には、夢があります。これからも地道な研究を続け、新たな価値をお届けできるよう挑戦していきます!


ロート製薬の最新エイジングケア研究とは…

Aging care 1 より生体に近い血管付属人工皮膚モデル構築に成功!

「スキンケア研究において人工皮膚は、新たなスキンケア理論や素材が肌に対してどのような肌変化(肌の色、見た目、ハリ弾力など)を引き起こすのかを直接確認するのに重要な役割を担っています。特に研究段階の技術を人間や動物に負担を強いることなく評価できる点で、倫理的にもスピード開発的にも科学の進歩に貢献しています。
今回は東京女子医科大学との共同研究により、生体皮膚がもつ複雑な“細胞の多様性”を自律的に再現する次世代の血管付属人工皮膚を構築。
このモデルでは、従来の培養法では維持が困難だった生体皮膚に特有の線維芽細胞や血管周皮細胞様の細胞集団を培養し、生体に近い皮膚バリア機能と弾力性の獲得に成功しました。血管付与により細胞の多様性が生まれることで、肌の保湿バリア機能、透明感などに重要な役割を果たすターンオーバー機能、シワ・たるみに関わる肌の弾力性について、改善が認められました」(木村研究員)

従来の人工皮膚は、表皮角化細胞と真皮線維芽細胞の2種の細胞からなる表皮と真皮の2層モデル。今回開発された「血管付属人工皮膚」は表皮角化細胞、真皮線維芽細胞、臍帯(さいたい)由来血管内皮細胞の3種の細胞を用いた、よりヒトの皮膚に近い3次元の皮膚モデルに。


Aging care 2 「血管付与」により、皮膚のバリア機能と肌の弾力性がアップ!さらにビタミンCの有用性も増強することを確認

「さらに従来型人工皮膚と血管付属人工皮膚での、ビタミンCに対する反応性を比較しました。その結果、肌の保湿バリア機能、透明感などに重要な役割を果たすターンオーバー機能、シワ・たるみに関わる肌の弾力性について、血管付与によってビタミンCの有用性が増強されることが確認されました。コラーゲン合成の得意な真皮細胞の存在に血管は重要な役割を果たしており、その真皮細胞はビタミンCの細胞内取り込みが活発であることが研究から明らかになりました。
老化が進むと血管が減少し、コラーゲン合成が得意な細胞も減少してしまいます。コラーゲン合成の得意な細胞が少ないために、ビタミンCをケアで届けてもそもそも使い手となる細胞がおらず、効きが悪いという現象が起きている可能性も示唆されました。故に、血管を再生させ、血管周辺の細胞ネットワークが整っている程、ビタミンCも効果を発揮しやすいということがわかりました」(木村研究員)

「巡ること以前に、その道=血管がしっかりと存在することが大切です」と木村研究員。コラーゲンを生み出すビタミンCの効果を高め肌のハリをサポートするためにも、血管周辺の細胞ネットワークを整えることが重要。


結論!

単体で肌に働くのはもちろんのこと、ビタミンCは血管周辺の細胞ネットワークが整っている程、効果を発揮しやすい

●協力/ロート製薬

撮影: 風香

イラスト: 佐々木千絵

構成: 門司紀子

SOURCE: 美的 2026年11月号

2026年11月号

11月号

9月24日 ¥1,680

『美的』11月号は、「秋メイクは『盛れるベージュ』で品格映え!」という大特集。秋も深まる季節に、進化したベージュメイク…

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