メイクアップニュース
2025.3.11

奇跡の68歳・天野佳代子だからこそ言える!「ベースメイクで作る若肌のコツ」とは?

奇跡の68歳・天野佳代子だからこそ言える!「今こうすると、未来でこうなる」。今月の予言は?

【第21回】今月の予言|「ベースメイクは “メリハリ”  が若肌のコツ」

憧れの韓国女優のベースメイク、実は薄かった

昨年、韓国のメイクアップアーティストにメイクをお願いしたことがあります。多くの女優メイクを担当している方だったので、どんなメイクが希望かと問われたとき、当時夢中で観ていた韓国ドラマ『涙の女王』の主役ホン・ヘインのような顔に仕上げてほしいというオーダーをしてみました。顔の作りが違うから無理よと一笑されると思っていたら、アーティストは快く受けてくださいました。

私としては何も本気でホン・ヘインになりたかったわけではなく、韓国女優はいったいどんなメイクをしているのかが知りたかったのです。特にベースメイク。ホン・ヘインに限らず、ドラマの女優たちは誰もが極上の美肌。美容大国だし、やっぱり発酵食品の王様キムチのおかげかもと思わずにはいられない程。その一方で、彼女たちはカバー力の高いファンデーションがしっかり塗り込められているに違いないと想像していました。

ところが実際にホン・ヘイン目指してベースメイクをしていただいたら、意外にもファンデーションは薄づき。RMKのクリームファンデーションを極薄にのばして、スポンジでタップしながら肌に溶け込ませていました。その代わり、シェーディングでフェースラインをシャープに見せる、パール感のあるパウダーでツヤを出す、目周りや鼻筋にハイライトを入れるという、肌を立体的に見せるプロセスがいく重にも。アーティスト曰く、肌にメリハリをつけるテクニックこそが、美肌映えをかなえる極意であるとのこと。

女優に限らずKポップのアイドルたちも同様で、ファンデを厚塗りして隙のない肌に仕上げているわけではなく、極薄ファンデにコントゥアリング・テクを用いて立体感を出すことで、粗や色ムラなどの肌ノイズを払拭させているのです。韓国メイクといえばファンデ厚塗りと思い込んでいた私としては目からウロコ。厚塗りは顔が平面になって大顔に見えるし、老けて見えるともアーティストは言っていました。

というわけで、韓国肌に憧れている皆さん、今日からファンデは薄づきにチェンジして、コントゥアリング・テクを取り入れましょう。でも、忙しい皆さんがメイクでいくつものプロセスを経てコントゥアリング・テクを取り入れるには無理があります。いくら美容好きでも、メイクは時短ですませたい。そこで注目いただきたいのが、ファンデ単体で肌に立体感を出す製品。

現在、春のベースメイク製品が出そろい、今期も大豊作。ナチュラルタイプ、カバー力タイプとさまざまですが、自然な立体感を宿す下の3点を推します。ベージュ1色で構成されているわけではなく、数種の色が配合されて、その色たちが光によって肌上に自然なメリハリを宿します。コントゥアリング・テク程の立体感は望めませんが、色のマジックによって韓国女優とおぼしき絶妙な美肌効果を生みます。

私の韓国女優メイクの模様はYouTube『韓国のプロに教わる若見えメイク術』で確認できますので、ご興味のある方はぜひ。

予言者・天野からのオススメ製品


ピンク、イエロー、ブルー、ホワイトの4色が色ムラを自然にカバーし、美ツヤ肌を演出。
ポーラ ディエム クルール カラートリックマルチクッションファンデーション SPF25・PA++ 全2色 10.4g ¥7,370(ケース込み)

ディエム クルール カラートリックマルチクッションファンデーションの詳細はこちら

超微細のヒアルロン酸配合で、日中ハリのある美肌が持続。
パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション 全12色 30ml ¥8,030

プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーションの詳細・購入はこちら


軽やかでみずみずしいテクスチャーがしっかりと肌に密着し、ツヤを纏った立体肌に。
ブリリアージュ クリエイターズ ロングウェア UV クッション プライマー リッチ ファンデーション SPF50+・PA++++ 全3色 ¥6,930(ケース込み)

クリエイターズ ロングウェア UV クッション プライマー リッチ ファンデーションの詳細はこちら

【過去へタイムリープ!】40代、肌の衰えを隠すためにファンデ厚塗りの平面顔時代

今も昔もファンデーションというアイテムが大好き。その日の気分に合わせて数種を使い分けていました。40代になると肌の衰えが顕著になり、若肌目指してカバー力タイプが中心に。この写真は40代前半。コントゥアリング・テクも知らず多色ファンデもない時代だったので、カバーファンデ厚塗りによる平面顔。肌にメリハリがついていればより若々しい肌でいられたはず。

 


(c)青柳理都子
天野佳代子

美容ジャーナリスト。『美的』創刊当時からのエディターを経て『美的GRAND』編集長に。現在はフリーランスで活動中。最新美容本『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社刊)が現在大ヒット中。YouTube『天野佳代子の大人美容』では「年をとるのが怖くなくなる」ための美容法を紹介して大好評。毎週水曜日と土曜日の20時配信中。

『美的』2025年4月号掲載
文/天野佳代子 構成/齊藤みなみ(本誌)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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