「正直、しんどい」自己肯定感低めな読者の悩みに答えます｜精神科医Tomy先生の心の診察室（前編）
『美的』読者の半数以上は、自分は「自己肯定感が低い」と感じている！ちょっとでも楽に生きるために、大人でも無理なくできる思考のスイッチON方法をお伝えします。
自己肯定感低めの読者の悩みに答えます！
Q.予定を周りに合わせすぎて、 私ばかり損 している気がします。いい意味で自分勝手になるための 思考の切り替え方 を知りたい。（主婦・30歳）
A.思考を切り替えるには、行動を変えてみて。これまでの自分とはあえて逆の行動をとってみましょう
「損をしていると思うなら、まず周りに合わせることをやめましょう。これまでとは違う自分本意の行動に出てみると、思考も切り替わります。本音を素直に伝えたからといって、人間関係が壊れるまでにはならないはず。むしろ距離が近くなる感覚を得られ、居心地のいい関係になれるでしょう」（Tomy先生／以下同）
Q.人間関係が広く浅く、 信頼できる人や親友がいません 。こんな私では 恋愛も結婚もできない のではないかと不安です。（秘書・31歳）
A.一緒にいて楽な人を見つけてその人と接触する回数を増やしましょう
「あなたにとって恋愛や結婚は、まるで宿題のようになっていますね。好きな人がいなければ、恋愛はしなくていいんです。肩の力を抜いて、一緒にいて楽な人を探すことから始めてみては？ 居心地が良い人とは、会う回数を増やすなど段階を踏んで！」
Q.同期や同年代、後輩たちと、キャリア、ライフスタイル、容姿などを 比較してつらくなります 。キラキラしている人を見ると、つい自分がみじめに…。（保育士・36歳）
A.比較する暇があったら、自分のやりたいことを見つけて、そちらに没頭しましょう
「“あなたは何をやりたいですか？”という質問に答えられますか？周囲と比較して落ち込んでいる時間があるなら、自分のやりたいことを見つけて、行動を起こしましょう。好きなことに没頭していれば、他人のことは気にならなくなります」
Q. 必要とされている感 を恋愛で得ようとして、相手に 「もっと！」と要求 してしまいます。正直、しんどい…。（医療事務・36歳）
A.愛とは、相手を大切にしたい感情です。愛されることに固執しないで！
「あなたは“かまってちゃん”。相手を試したり、要求してばかりの恋愛は長続きしませんよ。愛とはお互い様です。相手を大切に思い、こちらからたくさん愛を届ければ、相手もそれを受け止めて愛を返してくれます。相手を大切に思う本当の愛情が自分の中にあるのか、今一度考えてみましょう」
『美的』2022年3月号掲載
イラスト／Yumika 構成／つつみゆかり
※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
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精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、産業医。コラムニスト。“人生の気づき”を毎日つぶやくツイッター「精神科医Tomy@PdoctorTomy」が人気。新著に自身初の小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』（ダイヤモンド社）