仕事の人間関係のもやもや、どうする？｜石井美保の美になる話。vol. 32

石井美保の美になる話。

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今月号からプチリニューアル！読むだけで、昨日よりちょっとキレイになれる。石井美保さんの注目の連載、第32弾です。

仕事の人間関係のもやもや、どうする！？

自分軸の考え方はやめて同じ仕事に携わる仲間として助け合う気持ちがもてるといい

カーディガン￥38,500、スカート￥66,000（フィルム〈Sov.〉）　ピアス／スタイリスト私物　ブレスレット／ご本人私物

条件は違っていて当たり前。会社や仕事に平等を求めない

皆さんのお悩みエピソードをすべて拝見しましたが、総じてアドバイスをするとしたら、プライベートはさておき、仕事においては“自分軸で考えすぎないこと”。自分は会社の駒のひとつでしかないのです。その中で「自分はこれができる」「私はこうなのに」と主張するのはナンセンス。

例えば、子供がいるか独身かで、働き方やシフト、休暇の融通の利き方に違いを感じて、もやっとする場面があるかもしれません。でも、そもそも会社に平等を求めるのが間違い。まず雇用条件も違うでしょうし、フルタイムで休まず働いてくれる人と比べたときの評価も変わってくるでしょう。だから平等のはずがないんです。

あるひとつのポイントだけにフォーカスして不満を抱くのではなく、譲り合いや会社の仲間、コミュニティとして助け合わないと、いざ自分が病気や怪我をしたときは？誰かが譲ってくれるからこそ組織としてなり立っているし、会社に所属しているからこそ得られる安定や保証もあります。なれ合う必要はありませんが、会社に所属する以上、人付き合いは不可避。耐えられないなら、起業するかフリーランスになるしかないのですが、「そんなの到底無理」なら、自分軸の考え方を改めることから始めてみては。

ちなみに私が普段から自分に言い聞かせていることがあります。それは「“できない人”と組まされるのは私のレベルが低いからだ」と。自分がもっと成長して高次元に上がれば、周囲の人たちも変わってきます。だから「この人、本当にデキない」と相手を責めるのではなく、デキない人としか付き合えない自分の未熟さを戒める。すると、相手にイライラするのはお門違いで、自分軸に捕らわれすぎた図々しい考えだと気づけるはず。できない人が来るのは自分のせい。こんな風に発想を変えるだけで少し、今胸を占めているもやもやが、スッキリしそうな気がしませんか？

読者から寄せられたリアルなお悩みに石井さんがお答えします！

Q.少し珍しい苗字なので、取引先からよく自分の名前が間違ったメールが来ます。毎日のことなので落ち込みます。相手の間違いは、訂正するべきでしょうか？

（出版関係・34歳）

A.気づいたら即訂正を。寝かせる方が気まずい

名前を間違えるのは失礼なことですが、残念ながら全員が「名前を間違えてはいけない」と注意深く仕事に臨んでいるわけではないんですよね。名前の間違いなど、指摘さえすればすぐに直せることは、寝かせずにすぐに言うべき。すると相手も「すいません」で済む話なのに、散々我慢した挙句に指摘すると、こちらが根にもつタイプかのように。すぐに言うに越したこと、ありませんよ。

Q.自分の知識や経験不足を言い訳にして、自分の意見がしっかり言えず周りに同調するばかりです。自分の意見を言えるようになるには、どうしたら？

（保険会社事務・38歳）

A.いい意見を言わねば！と思わなくて大丈夫です

私が学生の頃は「全員意見を言うべし！」という教育でしたが、今は本当に言いたいことだけ主張すれば充分。主張する程の意見がないなら無理に言わなくてもいいのです。もちろん、役立つ意見が出せるように知識や経験を積んでいくことは大前提。キャリアや場数が増える程に、意見するべきところと飲み込むべきところが見えてきますよ。

Q. 最近入った方が、仕事ができなくて困っています。ただできないというより気を遣えないというか…。どう対応したら良いでしょうか？

（フリーランス・39歳）

A.自分もそうだったように教えてあげるしかない

新しい環境、新しいルールで新しい人たちと仕事をするのは簡単なことではありません。自分が新入りだったときも先輩方に教えてもらったということを思い出し、今度は自分が根気強く教えてあげる番です。逆に、入ったばかりなのに完璧にデキる新人が来たら、自分はいったいなんだったんだろうと落ち込むはずですよ。あと、業種によって気を遣うべきポイントも違うので、それは教えてあげないと。いきなり「察してほしい」は求めすぎです。