【年間ベスコス特別寄稿】もりたじゅんこさん「もしかして今、スキンケア元年？歴史を刷新するアイテムが誕生」｜美的GRAND
【YEAR’S BEST COSMETICS PROFESSIONAL’S REVIEW 2025】’25年の大人美容を識者が分析、総括
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もしかして今、スキンケア元年？歴史を刷新するアイテムが誕生ーーもりたじゅんこ
’25年は巳年。脱皮する蛇のように、生まれ変わって刷新する意味合いの年だったといいます。そんな言い伝えもあながち外れていないのかも、と感じた今回のランキング。例年、大人世代に支持されるベストコスメといえば煌びやかで重厚なラグジュアリー エイジングケア アイテムというのが定石です。というのも、コスメの中でもエイジングケアは花形中の花形。各メーカーがしのぎを削り、最新の技術や処方を惜しみなく盛り込んだ逸品として世に送るのですから。でも、今年のラインアップはどうも違う。大枚はたいて肌に投資する“とっておきの飛び道具”というニュアンスよりも、朝晩きちんとステップでお手入れする“地道な積み重ね”を連想させるものが多いのです。しかもそれらのキーワードが、発酵・免疫・代謝といったもの。昔から変わらない肌の営みそのものの中に、先鋭の価値を見いだすフェーズに来た印象を受けます。
潮目の変化はスキンケア習慣にも。ランキングで、プロが選ぶ・読者が選ぶどちらにもKANEBO コンフォート ストレッチィ ウォッシュ Ⅱが入っているところに時代を感じました。かつては「朝の洗顔はぬるま湯でいい」「夜もW洗顔は不要」と、洗いすぎを恐れるあまり洗顔行為を嫌う風潮すらあったのです。また、投資すべきはメインディッシュの美容液やクリームであって、洗い流すものはそれなりのものでいいという妥協もありました。でもやっぱり、良質な洗顔料に出合ってみると、洗顔っておろそかにできないということに気づくのです。洗い上がりに突っぱり感がないどころか、肌のもちもち度が向上。次に塗るものの浸透も高まって、化粧のりも変わる。しかも朝晩正しい洗顔を続けることで透明感が格段に上がり、清涼感までもが宿ってきます。同様に、潤いとすっきりを両立させたオルビス ザ クレンジングオイルも、クレンジングオイルは乾燥を招く？ という誤解を完璧に払拭してくれました。個人的な話をさせてもらうならば、私はエディターとして長年「スキンケアの３本柱は洗顔・保湿・UVケア」という不変の事実を、手を替え品を替え記事にしてきました。保湿やUVケアに比べると、どうも洗顔の大切さは伝わりにくい。そんな長年のムムム…が解消された節目の年だったように思います。不要なものを適切に落とすことが美に直結することを教えてくれたソフィーナ iPの水光ピーリング泡セラムも素晴らしかった。
午（うま）年の’26年は、その名のとおり飛躍の年。始まった刷新をさらに進化させていく――そういう意味で、今年は原点に立ち返るスキンケア元年だったのかもしれません。
Morita’s 感動コスメ
A. 糸を引く程の濃密泡。後肌の柔らかさとすっきり感は唯一無二。
カネボウインターナショナルDiv. KANEBO コンフォート ストレッチィ ウォッシュⅡ 130g ￥6,050
コンフォート ストレッチィ ウォッシュⅡの詳細はこちら
B. 固くなった肌の表面を潤いで緩める泡美容液。刺激なくつるんと透明感ある質感に。
花王 ソフィーナ iP 水光ピーリング泡セラム 120g ￥4,290（編集部調べ）
水光ピーリング泡セラムの詳細はこちら
C. すっきり流すと同時に潤いで肌を包む、独自処方によって生まれた逸品。
オルビス ザ クレンジング オイル 120ml ¥2,200
ザ クレンジング オイルの詳細・購入はこちら
※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
撮影： 吉田健一
文： もりたじゅんこ
全体撮影アレンジ： 大塚真里
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スキンケア、ヘルスケア分野を中心に活躍中。美容賢者からの信頼も厚く、指名を受けて著書制作の編集・執筆も多数行う。