清野菜名さん「20代で得たたくさんのことが狭かった視野を広げてくれた」｜『美的』4月号スペシャルインタビュー

芯が通っているのに、その美しさはまるで繊細な花びらのよう。そんな魅力を放つ清野菜名さんが『美的』表紙に初登場。30歳を迎えた今、過去の自分を振り返りつつ語っていただきました。

たおやかで、ぶれない輝き｜清野菜名

肩の力を抜いて自分らしく。知らない世界をもっと見てみたい

上に重ねたストライプシャツ［ビスチェとセット］￥42,900、白ブラウス￥40,700、ショートパンツ￥27,500 （リステア〈アイレネ〉）　右耳につけたピアス￥20,900［両耳価格］、左耳のイヤーカフ￥49,500、リング￥71,500 （ジャック・オブ・オール・トレーズ〈ジャスティンデイビス〉）　チョーカー×チェーンネックレス￥16,500 （フーブス〈quip queint〉）　靴￥69,300（ネブローニ）

20代で得た、たくさんのことが狭かった視野を広げてくれた

撮影中、スタッフのリクエストに柔軟に応えながらくるくると変わるいろんな表情を見せてくれた清野さん。ピュアな透明感、しなやかな強さ、そしてチャーミングな人柄がかいま見えるカットに、現場は和やかなムードで包まれました。おいしいものが好きな清野さん、スタッフと“今まででいちばん美味しかった○○”トークで盛り上がる一面も。

最近、大人になったと感じることは？という質問には「作品の現場で、自分より年下の俳優さんが増えてきたこと」と回答。

「時の流れを感じて不思議な気持ちに。自分の若い頃を思い出したりもします。私の20代といえば、自分に自信のない時期が本当に長かった。しんどいな、と思うこともたくさんありました。人見知りで、あまり自分から積極的に話しかけたりもできなくて。そんな時期を乗り越えて迎えた30代。ようやく自分らしさみたいなものもわかってきたし、いろんな経験を経て、昔は不安に感じていたことも今はそれが楽しさに変わってきました。人とコミュニケーションをとることも本当に大事なことだなと身をもって感じていますし、少しは大人になれているといいなと思います」

内に秘めた多くの葛藤を抱えながらも存在感のある役どころで魅了し続け、1月からは月９ドラマ『119エマージェンシーコール』で主演を務め、消防局の通信指令センターで働く指令管制員（ディスパッチャー）の役を演じている。

「119番通報のその先にある世界、普段目にする機会がなくてあまり知られていないのですが、パニックになりがちな状況の中で冷静に命をつなぐ仕事です。そのリアルをしっかり伝えていけたらいいなと思いますし、これからの119のあり方だったり、正義感や切り替えることの本当の意味、その中での人間ドラマなどハラハラする展開をぜひ楽しんでいただけたらと思います」