エネルギーが不足気味【気虚タイプ】の秋腎活アクション
夏にため込んだ冷えや疲れをリセットする生活習慣と養生レシピを体質タイプ別に紹介していきます。秋の入り口から腎活をすることでエネルギーを上手に蓄え、冬に本番を迎える「腎」のダメージに先回りをしましょう。
まずは胃腸を整えて体力作りからスタート

疲れやすい、声にハリがないといった症状は、「胃腸の弱り」と「運動不足」の悪循環が原因です。疲れたからと無理に食事で栄養をとると、かえって胃腸の負担になることも。あえて1食抜くなど、胃腸を休ませてあげることも必要。外食が続いたら、その週末にリセットをするなど、1週間の中で調整するのが理想です。基本的に冷たい食事は控え、温かいスープを1品加えると◎。運動する元気すらないときは、まず胃腸を整えて体力を戻すところから始めて。運動は続けることが大切で、「目標は低く」が秘訣。階段の利用や数分だけ早歩きをするなど、簡単な運動習慣を心掛けて。
アクション【1】胃腸を休めるため遅い夕飯を避ける
「仕事で帰りが遅くなりそうな日は、“自家製たんぱく質おにぎり”をもち歩いて1日かけて少しずついただきます(写真は“黒米の鯖マヨおにぎり”)。それでも帰宅後におなかがすく場合は、『気』を補いつつ胃腸への負担も少ない芋類のスープが◎」(川辺さん)

アクション【2】“気”を作る芋類を積極的にとる
「写真は、さつま芋・クリ・ナッツにデーツシロップをかけた自家製スイーツです。ホクホク&カリッとした食感が楽しく、満足度も高いおやつ。蒸したさつま芋は冷凍して常備。そのまま食べたり、たんぱく質おにぎりと一緒にもち歩けば保冷剤代わりにも」(川辺さん)

『銀座ハリッチ』代表、鍼灸美容家
川辺なおさん
気虚タイプは気を作る食材(さつま芋、カボチャ、クリの芋類、お米、鶏肉など)の補給と胃腸を休める食事、そして副交感神経を優位にする呼吸のふたつのケアが重要です。また気虚タイプは玄米より白米の方が胃腸に負担がかからずおすすめ。寝る前は胃を空にして体の修復にエネルギーを回したいところ。また、浅い呼吸は気が巡らない原因になるため、ちょっとした移動時間にも意識的に深呼吸を取り入れて、体を修復モードに導く習慣を心掛けましょう
水滞タイプの食養生
ウー・ウェンさん
中国・北京生まれ。『ウー・ウェンクッキングサロン』主宰。1990年に来日。友人、知人に振る舞った中国家庭料理が評判となり、’97年に東京でクッキングサロンを開設。医食同源に根ざした料理と共に中国の暮らしや文化を伝えている。最新刊『ウー・ウェンの迷わない食べ方』(大和書房)、『ウー・ウェンの100年スープ』(主婦の友社)など、著書多数。Instagram:@wuwen_cookingsalon
胃腸を労りながらエネルギーを補給する温かいメニューがおすすめ。汁ものは特に良く、山芋や長芋、カボチャ、雑穀、クルミなどの食材を積極的に取り入れましょう。
Recipe【1】黒米とクルミ、山芋のお粥

◎材料(2人分)
黒米 100g
水 800㎖
クルミ 20g
山芋 150g
黒ごま 適量
粗塩 適量
◎作り方
(1)黒米を洗って水気をきる。鍋に入れて分量の水とクルミを加えたら中火にかける。沸騰したら火を止めて30分置く。
(2)(1)を再び中火にかけて沸騰させたら、緩やかに対流する火加減(弱火から中火)にして蓋をし、1時間炊く。山芋はポリ袋に入れてたたきつぶして鍋に入れ、煮立たせたら火を止める。ごま塩で味を調えながらいただく。
腎活食材:クルミ&山芋

山芋が弱った胃腸を立て直してエネルギー(気)を作り出す土台を整え、クルミが生命力の源である「腎」を温めて枯渇したエネルギーを強力に補給。慢性的な疲労やエネルギー不足の根本ケアに最適。
Recipe【2】きのことカボチャの酸辣湯

◎材料(作りやすい分量)
しめじ 100g
えのき 100g
カボチャ 150g(正味)
水 4カップ
黒酢 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
白こしょう 小さじ1/3
太白ごま油 大さじ1/2
◎作り方
(1)しめじ、えのきは石突きを除き、食べやすい大きさに切ってほぐす。カボチャは皮と種を除き、一口大に切る。
(2)鍋に(1)、水を入れて火にかけ、煮立ったら蓋をして弱火で10分煮る。黒酢、しょうゆ、白こ
しょう、太白ごま油で調味する。
腎活食材:きのこ類&カボチャ

きのこ類が胃腸の働きを助けてエネルギー(気)を作る土台を整え、カボチャが豊富な甘みと栄養で胃腸を温めながら持続的なエネルギーを補給してくれます。疲労感やエネルギー不足の根本ケアに効果的な組み合わせ。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
かわべ・なお/大手化粧品会社やトータルビューティサロンを経た後、自身の不眠や肌あれが鍼灸で改善した経験から、美と健康の悩みをもつ人々の「かけ込み寺」として美容サロン『銀座ハリッチ』を2014年に開業。SNSやYouTubeでは、リカバリー美容などについても発信中。