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2020.10.26

PMSに効く香りがあるってホント?真相を植物療法士の星野啓太さんに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は香りの効果について。PMS(月経前症候群)に効く香りがあるってホント? 精油が心身に与える影響について日々、研究を重ねている植物療法士の星野啓太さんにお答えいただきます。

Q:PMSに効く香りがあるってホント?

生理前に起こるイライラや身体の不調といったPMSの症状。生理の度に悩まされているという女性も多いと思いますが、香りで症状を改善できるというのは本当なのでしょうか? さっそく、この疑問を星野さんに聞いてみました!

A:ホントです

PMSに関わっていると言われている女性ホルモンのプロゲステロン、エストロゲン。この2つの女性ホルモンのバランスを調整するプロゲステロン様、エストロゲン様作用がある精油があるため、香りはPMSに効果的だと言えます」(星野啓太さん・以下「」内同)

緊張や不安、イライラには…

「ゼラニウム、ホーリーフの精油には緊張や不安、イライラなどを抑える作用があるので、PMS症状が辛いときに香っていただくことがおすすめです。

アーモンドオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルに精油を混ぜたボディオイルを、デコルテまわりに塗っていただくと、香りを吸引しやすいのでより効果的です。精油は濃度が高すぎると肌を刺激してしまう恐れもあるので、ご自身でボディオイルを作るときはキャリアオイルに対して精油は1%くらいになるようにしましょう。余ったオイルは酸化防止のためにも遮光瓶に入れて、早めに使い切るようにしましょう」

精油は自分で複数をブレンドしてOK

「複数の精油を組み合わせることで効果を高めることができるので、イライラを抑えるラベンダー精油+女性ホルモン調整をするゼラニウム精油、という具合にブレンドするのもOKです。身体に効果を与えるためには、自分自身が心地よいと思うことがとても重要なので、自分好みの香り作りも大切です」

PMS緩和にいい精油も妊娠中には注意が必要

「精油には妊娠中の不調の緩和に役立つものもあります。しかし、人によっては月経を促す通経作用や排卵を促すエストロゲン様作用が起きることがあるため、使用する精油の種類には注意が必要です。先述したPMSに効果的なゼラニウムやホーリーフをはじめ、クラリセージ、サイプレス、シナモン、ペパーミント、カモミール、セージ、フェンネル、ローズマリー、レモングラスなども妊娠中の使用には注意が必要なもの。他にも妊娠期に注意が必要なものも多くありますので、精油選び、使用は慎重に行ってください」

風邪や苦しいつわり……妊娠中におすすめの香り効果は?

「妊娠中におすすめしたい精油やハーブもあります。初期であれば風邪予防としてエキナセアやネトルのハーブティーを。つわりが辛いときにはジンジャーを香ると症状が軽減されます。後期では子宮まわりの筋肉強壮作用があり、安産のハーブとも言われるラズベリーリーフのハーブティー、リラックスや精神安定のためにはラベンダー、ゼラニウムを香るのがおすすめです。ラベンダー、ゼラニウムは通経作用があるので初期の使用は禁忌ですが、後期であればリラックスや精神安定効果がある精油です。

妊娠期の精油の使用は注意すべき点がありますが、香りの力を活用することで快適に過ごすこともできます。上手に付き合ってみてください」

 

カラーズ株式会社 ブランド・経営戦略室 室長/植物療法士

星野啓太

 

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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