お悩み別ケア
2021.1.12

保険適用外のニキビ治療って何するの?皮膚科に訊いてみた【今さら聞けないニキビケアの基本】

冬のお肌の大敵である乾燥や日々のマスク生活でお肌の調子も急降下…という人も多いのでは? そこで、今回は大人ニキビの基本のキを徹底解明! さまざまな大人ニキビの疑問を、アヴェニュー表参道クリニックの太田理会医師にお答えいただきます。

Q:保険適用外のニキビ治療ってどんなものがあるの?料金は?

標準治療でなかなかニキビが治らない…となると、保険適用外の自費治療も気になってくるもの。保険適用外の治療とは、どんなものがあるのでしょうか。さっそく、この疑問を太田医師にぶつけてみました!

A:ケミカルピーリング、イオン導入、ホルモン治療など

「保険適用外の治療には、主にケミカルピーリング、イオン導入、ホルモン治療などがあります。

ケミカルピーリングとは、肌表面のいらなくなった角質を取り除き、皮膚の再生を促す治療法のこと。使用する薬剤剤によって、角層、表皮、真皮乳頭層など、届く範囲も変わってきます。

当院では、刺激が少なく、保湿効果のある“アミノ酸ピーリング”(¥8,800)と、グリコール酸、乳酸、サリチル酸を配合し、ハリやシワにも効果的な“ミルクピール”16,500)を扱っています。通常は1か月に1回程度、ニキビの炎症が強い場合には2週間に1回を目安にするとよいでしょう。

イオン導入は、特殊な電流を流すことにより、日常のケアでは浸透させることのできない肌深部に有効成分を導入できます。特にピーリングやレーザー後に行うと浸透力が高く効果が期待できます。ビタミンCの導入も行うため、ニキビやニキビ痕の色素沈着等にも効果的です。またケアシスエレクトロポーションもおすすめです。同時にクーリングもできるため炎症の鎮静化が期待できますよ。

ホルモン治療は、ピルやアルダクトンの処方があります。ピルはホルモンバランスを整えるため、ニキビができにくくなる、皮脂の過剰分泌を抑制するという効果が。

ピル処方を希望の場合は、婦人科で相談を。アヴェニューウィメンズクリニックでは、1か月¥3,080~で処方しています。

アルダクトンとは、男性ホルモンの作用を押さえ、ニキビを改善していく内服薬。なかなかニキビが治らない重症の人に効果が高いとされています。こちらは、皮膚科にて2週間¥6,600です」(太田医師・以下「」内同)

国内未承認のニキビ薬とは?

「繰り返してしまうニキビ、重度のニキビには、国内未承認のニキビ薬を使用するという選択肢もあります。
当院で扱っているのは、ビタミンA類似物質である“ロアキュタン”(30カプセル16,500)というもの。抗菌作用、抗炎症作用に優れており、非常に効果も高いのですが、使用するうえで注意点があります。例えば、妊娠中に服用した場合、胎児の催奇形性があるため、内服については避妊などの制約が出てくるのです。

これまでさまざまな治療法を試したけれど、次の段階にいきたいという人や、このままではニキビが悪化して瘢痕になってしまうという人に提案することが多いですね」

※本文内記載以外の料金詳細

イオン導入 1回 ¥5,500
ケアシス   1回  ¥16,500
ピル処方の初診時のカウンセリング料 ¥1,100

アヴェーニュー表参道クリニック 皮膚科医

太田 理会医師

*価格は税込みです。

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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