スキンケアニュース
2021.7.6

正しく保湿できていますか? スキンケアの基本のキ|あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.52

毎月1つのテーマで4週語っているこの連載。さて、スキンケアの基本といえば「保湿」ですが、その保湿についてあなたは自信を持って話せますか?なぜ大事なのか、正しい保湿って?などなど聞かれると意外とウッとなってしまう方も多いのではないでしょうか?

というわけでYouTubeチャンネル『プチプラスキンケア研究所』にて美容情報を発信している美容好き芸人のあきば美容研究生が今月は『保湿』をテーマにお話をします!方法からアイテムまで幅広く4週に渡りお話をしていきますので、質問などがありましたら、インスタグラムからDMをどうぞ。

正しい保湿、できてますか?

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肌の保湿力はなぜ低下してしまう?

肌はもともと潤いを保とうとする機能があります。皮脂の分泌も、内部の水分の量も肌が健やかな状態であればコントロールしてくれるのが自然なのです。ですが、非常に敏感でデリケートな部分なので、様々な外的・内的要因でそのバランスは崩れてしまいます。いわゆる“バリア機能が低下した状態”になってしまうわけです。バリア機能が低下してしまうと、肌の保湿力は低下してしまいます。つまり、水分が蒸散しやすくなり、乾燥し、様々な肌トラブルにつながってきてしまうのです。ではどういったことが保湿力の低下の要因になってしまうのでしょうか?

室内環境や紫外線
7月に入り、紫外線がますます本格化してくる季節となりました。紫外線は日焼けを起こし、その熱でもって角層から水分を奪います。すると乾燥の原因となってしまうので、日焼け後のケアではまず水分を補給することが大事になるのです。また夏になればエアコンで冷房を入れると思いますが、それも空気が乾燥します。これからの季節は部屋の中も外も乾燥しやすい環境であると言えます。

ターンオーバーの乱れ
健やかな状態であれば、本来約28日周期で肌は生まれ変わります。この肌の新陳代謝をターンオーバーと言いますが、このターンオーバーを繰り返すことによって、角質細胞を上手く入れ替えて、バリア機能を維持しています。しかし、例えば生活環境の変化によって睡眠時間が不足したり、食事のバランスが崩れたりしてしまうと、ターンオーバーのサイクルが崩れてきてしまいます。サイクルが崩れるということは当然古くなった角層細胞がいつまでも肌に留まることになり、乾燥が進むようになるのです。

加齢による変化
角層細胞の中にある肌が水分を保とうとする天然保湿因子(NMF)や皮脂は年齢を重ねるとともに減っていきます。当然肌のバリア機能は低下し、刺激に弱くなっていってしまいます。これらは生きていく上で誰しもに訪れる当然の変化です。若い頃と同じケアでは追いつかなくなる現象はここから起きるんですね。

誤ったスキンケア
例えば洗顔やクレンジングをゴシゴシと摩擦させて行ったり、スクラブ入りの洗顔料での洗顔や毛穴パック、ピーリングなどを頻繁に行うと、角層は傷ついてしまいます。最近は毎日使えるタイプもあるようですが、酵素洗顔なども同様です。傷ついてしまうと水分は当然逃げていきやすくなってしまいます。
他にも洗浄力の強いクレンジングや、肌に合っていないコスメを使い続けたり、間違った使い方で美容器具を使ったりするのも肌へのダメージになってしまいます。少しでもピリつき、つっぱり、かゆみなどを感じたらスキンケア方法を見直してみましょうね。

化粧水と乳液の役割って?

化粧水とは…

化粧水はなんでもいいと、おろそかにする声を聞いたりしますが、化粧水の役割は「水分を与える」「皮脂の分泌を整える」「美容成分を届ける」「美容液やクリームの浸透を助ける」など、多岐に渡ります。それだけメーカーさんの企業努力によって化粧水にできることが増えているのです。クレンジングや洗顔の後で一番に使用するのが化粧水になりますが、それは失われた水分を少しでも早く補うためです。また、肌のphバランスを整えるのも働きのひとつです。人間の体内は弱アルカリ性で、皮膚表面だけが弱酸性という性質を持っておりますが、ウイルスや雑菌は弱アルカリ性の中で活性化し、弱酸性のなかだと弱まります。洗顔後は弱アルカリ性に傾くこともあるので、理想的なphバランスに整えてあげましょう。

乳液とは…

すごく化粧水が万能のもののように書きましたが、もちろん万能ではありません。化粧水は水分を与えて、留めることはできても、保持した水分を蒸発しないようにすることは難しいのです。そこで、乳液などの油分を含んだアイテムで膜を作り、水分の蒸発を防ぐのです。化粧水だけで終わらせてしまうともったいないので、乳液やクリームできちんと蓋をするようにしましょう。

正しいスキンケアとは?

やさしくやさしく。ゴシゴシはNG!

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肌は様々なところで汚れやほこりをつけています。また皮脂も酸化した状態になります。それらを落とすことが洗顔の目的になるのですが、ゴシゴシとこすらずにもしっかりと泡立てた密な泡であれば落とすことができます。ぬるま湯でしっかりすすいで、清潔なタオルを押し当てて水気を取ってください。

たくさん使うよりも適量を丁寧に

洗顔後や入浴後は肌が乾燥しやすい状態なので、できるだけ早くスキンケアを行いましょう。たくさん使えば使うほど肌に良いと思っている方がよくいますが、そんなことはありません。適量を守る方が大切です。ただ、「メーカーの説明書にある量だとなんだか物足りない…」という方もいらっしゃるかと思います。その感覚、すごく大事です!実は角層という肌のバリア部分は、人によって厚さが異なります。ですので、人によって保持できる水分の量も違うのです。だから規定の量を使ってみて、足りなければ少し足す、という微調整が必要で、大事なのはあなたの感覚です。心地よい量を使うのを守ってくださいな。

ちなみに僕は角層が薄めのようで、あまり水分を保持できず、化粧水を規定量つけると大体肌に入りきりません。割とすぐ乾燥してしまうため、出先でもスキンケアできるようなアイテムが手放せないのです。良し悪しというよりも、自分のことを理解しているとできることやするべきことが見えてくるんですね。

保湿を制するものがスキンケアを制す

ボクシングの「左を制するものは世界を制す」みたいに言ってみましたが、そのくらい保湿は大事、というお話です。僕は職業柄舞台前など、出先でヒゲを剃る機会が多いので基本的に常に電動シェーバーと携帯用の化粧水と乳液を持ち歩いています。そして、ヒゲを剃った後は必ず保湿をしますが、楽屋での反応は「へぇー。ちゃんとしてるんだ、すごいね。好きなんだね。」といった感じです。男女問わずそんなリアクションですね。僕からしたら食後に歯を磨かないくらい気持ちが悪いことで、しないと落ち着かないのですが、なかなか共有されないみたいです。でも強制はしようと思いません。この連載を読んでくれた方とだけの秘密の共有ということで、自分の心地よい範囲でしっかり保湿しましょう♪

最後まで読んでいただきありがとうございます!
またYouTube『プチプラスキンケア研究所』でも美容情報も発信してますので、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。ではまた次の連載でお会いしましょう!

美容好き芸人

あきば美容研究生

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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