ボディケア
2011.12.19

エステティシャンの『美の裏技』(13) 体内外の大掃除〜後編〜

みなさん、こんにちは。大阪でエステティックサロン「パールケイ」を経営する、エステティシャンの服部恵です。
前回の長澤さんからバトンタッチし、私が「体内外の大掃除〜後編〜」をお届けします!

今回は、体の外側をクリーンにする方法ということで、肌の角質ケアについてご紹介します。みなさんの肌には、余分な古い角質が溜まっていませんか?古い角質が溜まって厚く固くなった状態では、美肌にはなれません!余分な角質はきれいに落としてしまいましょう。

◆角質層について
皮膚の表面を覆う角質層は、角質細胞という死んだ細胞が数層から十数層積み重なり、その細胞間を角質細胞間脂質が塗り固めた「レンガ塀」のような構造をしています。角質細胞は最終的に垢となって剥がれ落ちていきますが、外的刺激や表皮ターンオーバーの遅れから、古い角質細胞が皮膚の表面に蓄積し、角質層が厚く固くなった状態になります。角質肥厚の状態では、肌は滑らかさやツヤを失い、くすみが生じ、乾燥しやすく、化粧品の美容成分の浸透も悪くなります。

◆主な角質ケア方法
古い角質を落とす角質ケアには、主に以下の方法があります。様々なホームケア製品があるので自宅ケアも手軽に行えますが、肌が敏感な方やトラブルが気になる方は、サロンでエステティシャンに相談してみてください

《市販のホームケア製品を使用した角質ケア》
●酵素洗顔料:
皮脂などの汚れの洗浄に加え、タンパク質を分解する作用があり、余分な角質を取り除くことができます。

●ピーリング化粧品:
古い角質をはがす作用のある成分のAHA(フルーツ酸、グリコール酸・クエン酸・乳酸など)やBHA(サルチル酸)を低濃度配合した化粧品。石鹸、ふきとり化粧水、パックなどがあり、それぞれのスキンケア行程で角質ケアが行えます。

●ゴマージュ(スクラブ):
ハーブや植物の種などの粒子が入ったクリームやジェルで肌をやさしくマッサージし、古い角質を取り除きます。

※使用頻度などは、各製品の使用上の注意に従って行ってください。
※こすり過ぎは肌を痛める原因になるため注意してください。

《エステティックサロンでの角質ケア》
サロンではお客様の肌状態を見極めた上で、最適な方法をご提案します。酵素洗顔、パック、ボディのゴマージュなど手法は様々ですが、AHAやBHAのピーリング剤を使用したピーリングは高い効果を発揮します。ピーリング剤の使用には肌への負担を考慮し、種類、濃度、PH、塗布時間などを肌状態に合わせて調整します。また、ピーリング後の肌は外的刺激への抵抗力が弱まっているため、アフターケアもしっかり行います。

◆角質除去のアフターケア
角質ケア後は、角質が一時的に薄くなりデリケートな状態になることがあります。刺激の強い化粧品は避け、しっかりと保湿することが重要です。また、紫外線の影響も受けやすいため、外出の際は日差しを避け、念入りなUVケアを行って肌を守ってください。

 

今回で、年内の連載「エステティシャンの美の裏技」は終わりです。来年も引き続き、エステティシャンならではの美容情報をお届けしてまいりますので、お楽しみに!
では、みなさん、よいお年をお迎えください。

 

<筆者プロフィール>
服部恵
日本エステティック協会 認定エステティシャン。エステティシャン歴11年。サロン:パール ケイ(大阪・大阪市中区)を経営。得意なエステティックの分野はフェイシャルリフトアップマッサージ。エステティシャンとして心がけていることは、「美は、常に日常生活にある」。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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