食・レシピ
2016.8.23

美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.5



普段、店が終わって帰宅するのは23時過ぎ。その時間からの夕食では炭水化物をとらないのですが、今回のシチューカレーは具だくさんなので、ごはんなしでも満足度が高いです。これは南インドのケララ・シチュー風。最初から材料を一緒に煮込むだけなので簡単だし、遅い時間でもさらっと食べられます。インドでも定番食材のオクラを使ったスパイス炒めは、家でもよく作ります。オクラの板ずりはしなくてもOK。インドでやっている人、見たことありませんから(笑)。
 夏の晩酌で飲みたくなるのが、リモンチェッロ。スパイス料理とも相性がいいので、毎晩、ちびちび飲んでいます。疲れたときは料理にカイエンヌペッパーを少し多めに入れます。辛さで食欲が増すし、汗をかいて気持ちがいいんです。よく、「スパイスをそろえるなら何から?」と聞かれますが、僕的には、ターメリック、カイエンヌペッパー、クローブかな。でも、実はいちばん万能なのはカレー粉なんです。今回のシチューカレーに使ったのはカレー粉とカルダモン、オクラ炒めはカレー粉とクミンのみ。カレー粉には数種類のスパイスが入っていますから、あるとすごく便利。活用してほしいです!

[効果]

ネバネバ成分は疲れた胃に膜を張って保護し、夏バテ防止や疲労回復効果も。糖や脂肪吸収も抑える。ほかに抗酸化作用のあるβカロテンなども含む。ビールを飲む前、炭水化物をとる前に食べておくと血糖値の急上昇を抑える。

[おいしい選び方]

キレイな緑色で、うぶ毛のような毛が生えそろっているもの、へたの切り口が変色していないものが新鮮。切ってからゆでると水溶性の食物繊維が溶け出るので、ゆでてから切る。へたは落とさず、かたいハカマの部分をむくだけでもおいしく食べられる。

[効果]

ウリ科の植物で、正式名はツルレイシ。美肌に欠かせないビタミンCはトマトの5倍とも。ゴーヤーのビタミンCは加熱に強く、炒めもの向き。ビタミンB1、B2、鉄、食物繊維、カリウム、βカロテンも豊富。苦み成分のモモルデシンには血糖値を下げる効果や、健胃作用、食用増進作用も。

[おいしい選び方]

鮮やかな緑色で、ハリとかたさ、重みがあるものを。うまみ成分のイノシン酸を含むカツオぶしや肉、魚と合わせたり、高温で加熱すると、苦みが和らぐ。すぐに使わない場合は腐りやすい中の白いワタと種を取って冷蔵保存を。

リモンチェッロ・ディ・カプリ

エッセンスオイルが豊富なイタリア・ソレント産のレモンから造られるリキュール。着色料、保存料無添加。「32度あるのでクラッシュアイスでロックにするか、ソーダ割りで。爽やかでおいしく、暑い夏には欠かせない!」
500ml ¥2,210(参考価格/問 モンテ物産)

シャーウッド・エステート
ストラタム ピノ・ノワール

ニュージーランドの家族経営のワイナリーが造る、ミディアムボディの赤ワイン。「冷涼な土地で造られたワインらしく果実味があり、それでいてピノ・ノワール独特の香りも良く、スパイスを使った力強い料理とも相性がいいです」
750ml ¥2,300(参考価格/問 GRN)

料理の味を決めるスパイスと晩酌のお供

写真上/スパイスは、インドの家庭に必ずあるスパイスボックスに。計量しやすくて便利。提携会社が作る愛用のカレー粉「インデラカレー」は「香りがいいのでおすすめ」 

下/ドメティック社のワインセラーは、ワインに合わせて庫内上下で温度を変えられるタイプ。「扉に貼られたブドウの品種名は、全部極めたら剥がす予定!」

カレー粉+カルダモンで煮込む、クリーミーなスープカレー。材料を一緒くたに煮込むから簡単。れんこんを入れても。

チキンとゴーヤーのシチューカレー

レシピはこちら

トマトは最後に入れてサッと混ぜる程度でOK。カレー粉+クミンシードのコクにごはんもお酒も進む!

オクラとトマトのスパイス炒め

レシピはこちら

美的9月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/長谷川 潤 スタイリスト/今田 愛 デザイン/最上真千子 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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