食・レシピ
2017.1.23

美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.10



  料理に合わせるなら断然、オレンジワイン! ジョージア(旧グルジア)で飲んでハマりました。オレンジワインは、赤ワインの製法で造る白ワイン。ブドウの皮もつけるのでオレンジ色になります。独特のコクがあって、とにかく料理との相性がいいんです。ジョージアはワイン発祥の地とされていて、クヴヴェリと呼ばれる甕を使い、今も8000年前と同じ製法で造られています。
 おつまみは、長寿の国・ジョージアの家庭料理“プハリ”。野菜とクルミを和えたもので、現地ではほうれん草やキャベツで作りますが、今回は春菊で。春菊をゆで、これでもかというくらい水気を絞るのがポイント。豆のパンなどにのせてもおいしいです。
 辛口シードルと合わせたいのは、お焼きみたいなトルコの“ムジュベル”。本来はズッキーニで作りますが、今回はカボチャで。水きりヨーグルトに塩とにんにくを混ぜたディップを添えるだけでグッと異国感が出ます。この簡単ディップはあると便利。蒸したさつま芋にこのディップやサワークリームを添えるだけでも、いいおつまみになります。
 飲みながら、おしゃべりしたり、次の旅の計画を立てたり。そんな時間が幸せです!

[効果]

アメリカ大陸原産。日本には安土桃山時代にポルトガル人によってカンボジアから伝わり、「カボチャ」と呼ばれるように。抗酸化ビタミンのビタミンE・C、βカロテンが豊富。食物繊維は便秘解消に効果のある不溶性繊維と腸内環境に働きかける水溶性繊維がバランス良く含まれ、健康、美容効果が高い。ビタミンEやβカロテンは脂溶性なので油と調理すると摂取率が高まる。加熱すると甘みが増す。

[おいしい選び方]

皮にツヤがあり、実はかたく、重みのあるものを。ヘタが枯れて乾燥しており、くぼみのあるものが完熟している目安とも。電子レンジで丸ごと2分ほど加熱すると切りやすくなる。

[効果]

地中海地域原産のキク科の葉野菜。国内の主な産地は千葉県や大阪府。抗酸化ビタミンのβカロテンを豊富に含む美肌食材で、ほかにむくみ改善や血圧を下げる働きのあるカリウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンKも豊富。カリウムは水溶性なので、切らずに下ゆでするのがおすすめ。独特の香りがあり、鍋料理などのアクセントや酢のものにしてもおいしい。生で食べるのもおすすめ。

[おいしい選び方]

緑色が濃く、鮮やかなものを。茎は太すぎないものがやわらかい。冷蔵保存するときは乾燥しないようぬれた新聞紙などに包んでポリ袋などに入れ、立てて保存を。

ハイネケン
ストロングボウ サイダー

リンゴを発酵させて造る発泡酒(シードル)の中で、ストロングボウは世界トップシェアのイギリスのブランド。1本にリンゴ1.5個分を使い、濃厚な味わいながら、後味はさっぱり。ビール代わりに飲んだり、カクテルのベースにも。参考小売価格¥333(問アイコン・ユーロパブ)

イアゴ・ビタリシュヴィリ
チヌリ

ジョージアで世界最古といわれる伝統的な製法で造られるビオのオレンジワイン。300年以上前に作られた甕を使って熟成させたワインは黄金色で、杏のような芳醇な香り。コクとキレイな酸のある果実味で、料理との相性もいい。参考小売価格¥3,800(問ラシーヌ)

味家呑みで重宝する甘辛つまみと万能ボード

上/ドライフルーツ、チーズや塩気のあるお菓子などは必ず常備。「甘い→しょっぱい…という無限ループで飲み続けられます(笑)」

下/木や陶器のボードは料理や食材と相性のいい万能皿。「フランスのミディ・ピレネー地方に行くと、生ハムなどシャルキュトリーを盛るのは黒い溶岩石(右上)のプレートでした。ボード系はガサッと盛るだけでも様になるので、あると便利です」

ごま和えのような見た目。でも味は異国情緒たっぷり!
パンにのせて食べてもおいしい、ジョージアの家庭料理

春菊のプハリ
(ジョージアの野菜のクルミ和え)

レシピはこちら

トルコ風の野菜の〝お焼き〟をカボチャで。
優しい甘さとチーズの塩気でお酒が進みます

カボチャのムジュベル
(トルコ風野菜のお焼き)

レシピはこちら

美的2017年 2月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/長谷川 潤 スタイリスト/口尾麻美 デザイン/最上真千子 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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