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2009.6.4

西の国から美的通信#28 自分仕様の一枚に出合えるマテリアルのオリジナルシャツ

オリジナルシャツはオーダー後、1〜2か月ほどかかる。
写真の生地サンプルは、イタリア、スイス、イギリス、オーストリアのインポート製。
現在、オリジナルシャツのデザインは5種類。女性ものだけではなく、男性のものもある。
オーガニックのタオル類。日常使いはもちろん、ギフトにしても喜ばれそう。
オリーブ、ココナッツ、バーム、シアバターなどのオイルで作った自然派石けん。

毎年、いろんな流行服が出回りますが、最後の晩餐ならぬ、最後の衣裳で何が着たいのか聞かれれば、私は迷わず白いシャツとジーンズと答えます。気負わず着られるのが何よりなのですが、ヒールを履くと背筋がシャーンと伸びるし、一方、家ではダラーともできる。なんとも便利なアイテムです。好きなものだからこそ、形や色、デザインにも微妙な好みがあって、以前履いていたジーンズ(ペーパーデニム&クロス)は破れるまで履き倒しました。たかが白シャツ、たかがジーンズだけれど、「好き!」と思えるディティールのものに出合うのは、結構難しかったりするものです。

でも出合いは突然にやってきました。福岡市博多区中洲にあるセレクトショップ『マテリアル』。ここはオーナーの田中龍也さんのお眼鏡にかなった衣類や小物が並ぶ素敵なセレクトショップなのですが、一昨年から大きくリニューアル。昔から大好きだったというシャツを彼なりに追求して、完全なるオリジナル化。個々の体型に合わせたオーダーシャツを作ってくれるのです。まさに、かゆいところに手がとどくというかなんというか、自分の好みを反映させてくれるだけではなく、こうするともっとかっこいいよ! というプロならではのアドバイスもいただけるのです。

「シャツって、ジャケットや靴に比べたらついつい後回しになってしまいがちなアイテムだけれど、縫製をする自分からすれば、シャツって襟やカフスなどとにかくパーツが多いんです。だからシャツにこだわる人っていうのは、ライフスタイルにもこだわっている人が多い気がします」。なるほど、シャツ=ライフスタイルなのか! 何やらおもしろいお話になりそうだ! とワクワクしながら伺っていると、どうやらマテリアルのシャツには、随所に彼ならではのこだわりが詰まっているようでした。

例えば、シャツをかっこよく着ようとする場合、みなさんは何番目のボタンまであけて着ていますか? 田中さん曰く、3番目のボタンまであけてしまうと、Vゾーンが深くなっていやらしくなる。そのままかがんだりしようものなら、男性は目のやり場に困ってしまう場合もあるのだそうです。でも、2番目までのボタンをあけただけだと、なんだかスタイルが決まらない! そこで考え出されたのが、通常のシャツの2番目と3番目の中間に2番目のボタンがくるようにデザインされたシャツができあがったのです。ボタンの位置をここまで深く考えたことがなかった私は、単純にすごいな〜と感心。着てみるとこれが納得! 品のいいデコルテのあき方というのでしょうか。また襟の立ち加減もほどよくて、よくみると本来、直線の襟の形がほんの少し曲線を描いていました。一見、普通のシャツでも、着てみると雰囲気のあるシャツというのはこういうさりげない工夫が施されているのです。

さらに感心したのは、国内外のメーカーの生地200種類の中から好みのものが選べることに加え、作ったシャツはメンテナンスがきくこと。袖口がくたびれてきたらカフス部分のみの取り替えもできるし、もしもシャツ全部がダメになったとしても、ボタンだけは次のシャツ作りにいかすことができるというものでした。マテリアルのシャツは一枚の価格だけきくと(既製品とイージーオーダーは¥18.900〜、フルオーダーは¥36.750〜)割高に感じますが、こういった話を聞けば気に入ったシャツを大切に着るのも素敵だな! と思ってしまうのでした。まるで博士なみに洋服に詳しい田中さんの話はとても興味深く、ここではすべて書ききれないほどのいいお話をしていただきました。シャツのほかにもマテリアルでは、オリジナルジャケットも展開中。人気のため、残念ながら取材時にお目にかかることはできませんでしたが、福岡のショップ以外にも、年に一度、東京・青山で展示会も催しているそうなので、気になる方は下記のウェブサイトをチェックしてみてください。

<取材協力>
マテリアル
http://www.material-hakata.com

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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