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2012.5.2

大高博幸の美的.com通信(99)放っておけない ちょっと前の新製品 Vol.5

資料とテスターの到着 or お試しが遅れたために、発売日前に月刊『美的』で告知できなかった優秀品を紹介する このシリーズ。今回は、ヘレナ ルビンスタイン、ヴァルモン、カリタの出番です。

ヘレナ ルビンスタイン プロディジー P.C. ファンデーション 30ml ¥10,500(発売は3月下旬から)
このリクイドジェルファンデーションは、「美容液を1本分配合した」というよりも、「美容液で作られた」と言うほうが当たっている気がします。ボトルも美容液風、キャップはスポイト式で、『プロディジー P.C.』ライン共通の”オセアニック クリスタ”の原始細胞が肌の再生・修復に一役買うというのですから、コレはもうスキンケア製品の部類に属しそう。
みずみずしく滑らかな のび、心地良いフィット感、潤いと極立つ透明感を与えながらも仕上がりはセミマット。とはいえ粉体の配合量が多いワケではなさそうだし、ごくフツーにのばすだけで”熟睡して目覚めた朝のキレイな素肌感”が得られるところが素晴らしい。
色調は全6色。明るい色からミディアムトーンのハニーベージュ系までのラインアップで、ダークめの色はないものの、日本女性の肌色を幅広く押さえているほうだと思います。
サンブロックのパワーは、SPF15/PA++。
使用する前に、ボトルをシェイクするコトを忘れないで。
詳しくは、03-6911-8287へ。

CVL コスメティックス・ジャパン ヴァルモン ハイドラ3 リジェネティック クリーム 50g ¥28,350(発売は3月中旬から)
「今さら保湿?」なんてチラッとでも思ったとしたら、美的.com読者としてはバッテン! コレは保湿の“質と深さと持続力”が重要ってコトを、肌と脳とで理解しているスキンケア上級者の皆様に、ぜひともオススメしたい逸品です。
「“保湿”という響きそのモノが ありきたりですから、余計に当社の真価が問われます」とは、ヴァルモン社の率直な お言葉。みずみずしく軽いタッチで のびるのに、なじむと同時に肌に“コシ”が出る保湿エイジングケアクリームで、超乾燥肌向きであるにもかかわらず、他社の油分リッチなクリーム類とは完全に異なるテクスチャー。『リニューパック』をたっぷり塗って20分間マスクした後の肌ざわりと似ているところがあり、それはヴァルモンのスキンケアでしか味わえない独得の使用実感です。
「はっきり言えば水っぽいクリームなのに、どうして こんなにコシが出るのか、肌内部の細胞密度が上がるのかが不思議。それは なぜ?」とヴァルモンのTさんにTelして聞いてみたところ、即 返ってきた答は次の通りでした(実際の回答は もっと長く複雑で、かつインパクトに満ちていましたが、ココでは要約させていただきます)。
(1) ヴァルモンにとって最重要成分であるDNAが少くとも3度めの処方改良に成功、“トリプル DNA リポゾーム”に進化して、
(2) 肌に浸透する速度と深度が共に向上(深度に関しては、角層・表皮・真皮の3層)、
(3) 自らの重量の10,000倍の水分を肌に長時間留めるコトを可能にした。
(4) さらに高分子ヒアルロン酸etcに加えて“ヒアルロン酸前駆体”を配合、肌を潤す生理的メカニズムの機能を回復させる。
ヴァルモンは決して派手な大手ブランドではないし、新製品の登場も宣伝も地味そのものですが、コレが“保湿×アンチエイジングケア新時代の幕明け”であるコトだけは確かです。
絶対的にオススメしたいのは、具体的に言うと『リニューパック』を2回以上リピート済みで、このブランドの価値を既に認識している方々。朝晩 or そのどちらか(多くの場合は夜かも)に、化粧水や美容液を使用した後、ごく軽いストロークで適量をなじませます。
クリームと同時に美容液(ハイドラ3 リジェネティックセラム 30ml \26,250)も発売されています。モチロン併用がベストですが、「どちらか1品を先に購入したい」という方には、僕ならばクリームを優先的にオススメします。
詳しくは、0120-359-860へ。

資生堂プロフェッショナル カリタ オード パルファム 50ml ¥9,975、100ml ¥12,600(発売は4月下旬から)
エレガントでフェミニン、落ち着いた雰囲気の中にも華やぎと官能性が息づく香り…。『ラ メゾン ド ボーテ カリタ』のスピリットを表現するシンボリックなフレグランスが誕生しました。
トップノートは透明感の高い無垢な新鮮さ。ベルガモット・ローズバッド・パラディゾーネの さりげないハーモニー。
ミドルノートはフローラルとウッディの中間のような、ふんわりとした安らぎ。バイオレット・アイリス・ローズエキス・ヘリオトロープのクラシカルなハーモニー。
ベースノートは優しく官能的な残り香…。バニラ・アンバー・ムスクの、温かい素肌を想像させるハーモニー。
このオード パルファムを調香したのは、フィルメニッヒ社(香水・香料業界最大の非公開企業で、世界トップスリーに名を連ねるリーディングカンパニー)のマスター・パフューマーであるアルベルト・モリアス氏。写真で目にした彼は、「まるでユベール・ド・ジバンシイ様の親戚みたい」と想わせる上品でハンサムな紳士。その写真に惹かれて僕は長文のプロフィールまで読む気になったのですが、それによると…、
アルベルト・モリアス氏はスペイン生まれ。色彩豊かなアンダルシア地方に育ち、スイス・ジュネーブの『スクール・オブ・ボー・アーツ(美術の学校)』で学んだ後、1970年にジュニア・パフューマーとしてフィルメニッヒ社に入社。1988年にマスター・パフューマーに就任し、2003年には その類まれな業績が認められ、『フランソワ・コティ賞』を授けられています。
とても興味深かったのは、彼の調香作業のほとんどが手書きで行なわれているという点。
「コンピューターに入力すれば正確ではあるでしょう。しかし、そこには感情が入らないのです。手書きをすれば、自分のアイディアそのものが1ページで表現できます。手書きをすれば感情がこもります。私は調合法を書きとめながら、その香りを感じることができるのです」。
この彼の言葉に僕は感動。同時にモリアス氏の仕事のスタイルとカリタ社のスピリットが完璧に重なって、この香りを ますます好きになりました。
P.S. レトロシックな〝バルブ式〟スプレーは、とてもフラジャイル。ボトルを手に取る際には、スプレー部を つかんで持ち上げたりは決してせず、必ずボトル本体を手に取ってください。
詳しくは、0120-006-336へ。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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