スキンケアニュース
2016.1.5

大高博幸の美的.com通信(322) 歳の初め、スキンケアも基本に戻ろう!

元日のページで 新年の ごあいさつを させていたゞきましたが、改めて〝あけまして おめでとうございます〟!
今年 最初の通信は、あまり嬉しくないでしょうが、ちょっと〝おこゞと〟の一席です。去年一年間に 僕の身のまわりで起こった 驚きと怒り(?)の事実から、コレは 読者の皆さんにも注意しておくべきと考えたコトを 3つ、まとめて お伝えいたします。
いずれも ちょっとした間違いや認識不足が招いた、スキンケアする上での問題点です。

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アウェイク エクスフォリザー

1) 残留角質をケアするための〝拭き取り用の美容液〟を「肌になじませるための〝保湿用美容液〟と間違えて、毎晩、指で肌になじませていた」という リエさんのケース。
肌にトラブルは生じなかったのですが、僕がリエさんに紹介した『アウェイク エクスフォリザー』(100ml ¥4,500(税抜)、180ml ¥6,500(税抜))を、最初のうちは 正しくコットンに含ませて使用していたにも拘わらず、しばらく使わずにいた後、使用目的と使用法を忘れてしまったらしいのです。それが、昨年の秋にリニューアルされた時、きちんと使っているかどうかを 僕が何気なく確かめた時点で、間違いが発覚したというワケ。僕は「確かめてみて良かったなぁ」と思いました(冷や汗)。
コレとは逆に、〝保湿化粧水〟を「コットンに含ませて〝肌を拭くためのローション〟と間違えて使っていた」というケースも、昔から少なからずありました…。
【ポイント 1】 スキンケア アイテムの〝使用目的〟を知り〝使用法〟を守るコト。そのために、能書は手元にキープしましょう。

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オー ド ガマルド(100mlサイズ)

2) ボトルを〝振って使うスプレー〟なのか〝振らずに使うスプレーなのか〟、意識せずに使っているケース。
コレも よくある話なのですが、昨年、個人的にガックリきたコトがあります。
温泉水として一番好きなフランスのガマルド社のスプレーミスト『オー ド ガマルド』を再購入しようとしたところ、2サイズあったボトルのラージサイズ(250ml ¥3,000(税抜))が ディスコンティニューになっていたのです。
PR担当の Fさんに お伺いしたところ、「振らずに使うボトルであるにも拘らず、振って お使いになられているがために『中身が最後まで出ない』という お申し出が何件かあり、やむなく販売中止といたしました。レギュラーサイズ(100ml ¥2,000(税抜))のほうは、振って使ったとしても 同様の問題が発生しないうちに使い終えるようで、今までに同様のお申し出は頂戴いたしておりません。そうした事情を考慮して、レギュラーサイズのみ 販売を継続させていたゞくコトとなりました。大高様にも御迷惑をおかけする結果となり、本当に申し訳ございません」との お返事…。
この話には、かなり腹が立ちました。メーカーさんにではなく、間違った使い方をしている自分を省みず、苦情を言っているらしい一部のユーザーさんに。
僕としては、ラージサイズの方が ずっとリーズナブルな上、正しく使用しているので 途中で出なくなるコトなど 一度も なかったのです。僕は タマにしか使わないスプレーボトル類には、赤いマジックインキで〝振る〟〝振らない〟と 以前から自分で書き込んできました。メーカーさんも、今後は より大きく より目立つように、その旨を表記するようにすべきだとも思っています。
【ポイント 2】 〝振るべきスプレー〟と〝振ってはいけないスプレー〟があるコトを認識して、それを守るコト。顔用でもボディ用でもヘア用でも、デオドラントスプレーやフットスプレーでも同じコト。また、2層式のスキンケアアイテムやリクイドファンデーションは、使用直前に 必ず よく振るコトを忘れないで。

3) 僕の親しい友だちのひとり、ユーコさんのケースです。
彼女は とても明るくて、根っからの正直者、しかもチャーミングな現代美人。彼女とは月に三度ぐらい、よく行くコーヒーショップか割烹料理屋さんでバッタリ会って、気さくにオシャベリする間柄。ユーコさんの肌は キメが細かく、年齢のワリには たるみもありません。たゞ、ほゞ完全なドライスキン…。
ある時、「コレなら彼女の肌質にピッタリ。僕が使うよりも 彼女に使ってもらうほうが効果的」と考えて、某社の上質な高級クリームを手渡しました。しかし、その後も肌にツヤが感じられず、細かい小さなシワも改善される様子が見られません。そして「彼女には、もっともっとリッチなクリームが必要なのだろうか…」と考えるようになっていった僕でしたが…。
ある日、また偶然、割烹で隣り合わせになった時、彼女の顔が いつになく しっとり・ふっくらしているコトに気づきました。小さなシワも、ほとんど消えているのです。で、「ユーコさん、何かスキンケアを変えた?」と聞いてみたところ、「変えていないわ。でも、おとといの夜、先生から いたゞいていたクリームを、しっかり塗って寝たの。それで調子がいいみたいよ。○○さんからも珍しく肌を誉められたわ」とのコト。

その瞬間、決して大ゲサではなく、僕はスタンド型の椅子から、ひっくり返って転げ落ちそうになりました。な・なんと、毎晩 使っていると思っていたのに、彼女は デイリーに使うべきクリームを、時たま使う スペシャル扱いにしていたのです! それまでは 美容液まで使ったら終了にしていたらしいのですが、最近では「通信にも載っていたオイルだけど、クリームと一緒に使う時は どうすればいいの?」などと質問してくるようになりました。肌にも確実にツヤが出てきているし、僕はホッと胸を撫でおろしているところです。
【ポイント 3】 デイリーのスキンケアは、ステップを きちんと実行してこそ効果が出る。特に大人の肌は、美容オイル or 保湿バーム or 保湿クリーム類のいずれかを、ケアの最後に 必ず ひとつは使うコト。

 

皆さん自身はモチロンですが、皆さんの周りに似たようなケースがあったら、その方々にも このページだけは読むようにと、教えてあげてください。〝ビューティも基本を忘れずに〟が大切ですよ。

では、新年早々〝おこゞと〟の一席、失礼 申し上げました

 

 

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info@biteki.com
(個別回答はできかねますのでご了承ください。)  

ビューティ エキスパート 大高 博幸
1948年生まれ。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。
■大高博幸の美的.com通信 https://www.biteki.com/article_category/ohtaka/

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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