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2010.11.1

大高博幸の美的.com通信(34)試写室便り〜スリリング×エモーショナル、『アメリア 永遠の翼』

世界で初めて大西洋を横断飛行した女性 アメリア・イヤハートの、夢と愛と冒険に満ちた感動の実話。
人生は乗客でいるだけではつまらない─。
『アメリア 永遠の翼』(原題=AMELIA)
★詳しいストーリー&クレジットetc.は、amelia-movie.comでチェックして。
<11月27日(土)から、TOHOシネマズ シャンテほか、全国ロードショー>

日本では、中学校の英語の教科書に彼女の武勇伝が採り上げられているそうですが、USAでは“史上最も有名なアメリカ人10名”のひとりに選ばれているアメリア・イヤハート。この映画は“光の女神”と称えられたアメリアの、愛と夢と冒険の物語です。
そのアメリアを演ずるのは、アカデミー賞(R)に2度も輝いたヒラリー・スワンク。彼女の人生を支える夫にはリチャード・ギア。その他、ユアン・マクレガー(アメリアと短期間ながら恋仲となる男性役)、ミア・ワシコウスカ(アメリアの妹分的存在となるエリノア役)etc.が出演しています。

空を飛ぶという夢を実現するための、アメリアの無謀とも言える(?)勇気と果敢さ、厳しさと寛大さと謙虚さ、そして楽天的な明るさとユーモアのセンスが、スリリングな飛行シーンと共に描き出されていて、魅力的なセリフも数多く発せられる作品です。中でも、初めて対面したエリノアの「私、一流の飛行家になって、有名になりたいんです。どうすればなれますか?」という問いに対し、「不可能と言われても、それを信じないコト。他人に惑わされないコトよ」というアメリアの簡潔な答えが、強く心に響きました。そしてまた、“勇敢”と“無謀”の違いについても、この映画は考えさせてくれます。

H・スワンクは適役を見事に好演。自ら製作総指揮に名を連ねるほどの熱心さで、ヘアスタイルからスピリットに至るまで役作りに成功しています。R・ギアは、口元からアゴにかけてゲイリー・クーパーにますます似てきましたが、60代に突入したというのに、依然としてスター性を保っています。E・マクレガーは、1930年代のハンサムな男優を想わせる風貌で、それだけでも充分にウェル・キャスティング。

ひとつ気になったのは、飛行シーンを盛り上げる音楽が少々過剰に感じられたコト。無音に近い状態にするほうが、かえって観る者をドキドキ・ハラハラさせたのでは?と、僕は個人的に感じました。
この映画の時代背景は、1928年頃から1937年まで。しかし、現代に通じる点の多い内容です。特に今の時代、自分を見失ったり、くじけそうになったりしがちな私たち現代人に、持続的なパワーを与えてくれる作品だと思います。友だちや恋人と一緒に、ぜひ観てください。
では、また!!

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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